見出し画像

ミラーニューロンとは

昨年11月から始まったNHKの朝ドラ『カムカムエブリバディー』を半年間視て先週は感動のあまり大泣きしました。恋愛ものを毎日視る事で自分の持つ生きる力とも言われる性エネルギーの記憶が覚醒できました。過去の記憶の中だけに甘んじて生きると人の老化は早まります。今回のストーリーは100年間の話であった事からもまだ終わりではない。まだ先があると励まされたような気がします。

明日が必要ない人は早く死んでしまうのでしょう。なぜなら昨日しかない人に明日は必要ありませんから。明日が必要なければ生きている理由がないのも同じなので早死にします。従って長生きするのは明日を必要とする人だけです。リタイヤした人の平均寿命は一年六か月というデータがあります。その意味からも私などの年齢の人には脳の若返りに役立つ内容であったと思います。

 恋愛感情

 ヨーガでは生命エネルギーの事をクンダリーニと呼びます。これは腰骨の上の背骨の周りに螺旋状にあります。クンダリーニは増幅器のようなもので、これが強い程いいと考えられています。一方生命エネルギーの根源はムーラダーラと言い、ここに生命エネルギーが蓄積されていて、それを開いてやると、生命エネルギーが放出されます。

 ムーラダーラは漢方でいう会陰です。ヨーガでは、このムーラダーラのエネルギーがクンダリーニを通して脳に昇華させます。

 脳には側坐核とVTAという部位があり、ここに作用します。ここは喜びの脳内物質と言われるドーパミンの経路になっています。この部位が刺激されて、ドーパミンが出ます。これは人間の脳だけの特徴らしいです。この仕組みによってムーラダーラのエネルギーがクンダリーニを通して増幅され、脳に昇華するという事でヨーガが成り立っています。

 またVTAと側坐核が前頭前野と結びつく事が人間の抽象思考の謎を解く鍵らしいのです。ドーパミンが前頭前野に流れる事で人間は抽象思考をするようになりました。ドーパミンが前頭前野に流れない人間以外の動物は抽象思考ができません。脳を若返らせる為には少なくともセックスか生殖行為のイメージによる脳の活力を取り戻さなければなりません。

ミラーニューロン

ミラーニューロンとは『脳の中の鏡』です。他人の行為をあたかも自分の行為の様に映し出す特性を持つ神経細胞です。例えば目の前の人が手を伸ばして何かをつかむのを見ると同じ行為を自分がしているかのようにかのようにミラーニューロンは働きます。ですからこのニューロンは人間のコミュニケーション能力に大きく関与していると言われています。

感動で胸いっぱいになっている人を見ると、こちらまで自然に感極まってきます。傍弱無人な人を見ているとこちらまで気持ちが荒々しくなって苛立ちます。どちらも他人の姿を映したミラーニューロンのなせる業であり、『共感する』という脳の大切な特徴はこのミラーニューロンによって支えられています。

個性は他人との関係によって磨かれます。『人は一人では人にあらず』自分を映す鏡がこの世に偏在していると思えば出会いや目にする全ての事象から学ぶ事ができます。落ち込んでいる人を励ましたいのであれば、自分が『幸せの鏡』になればいい。イライラしている人を落ち着かせたいなら、『穏やかな鏡』になればいい。

脳の中の鏡で互いに個性を磨き合う、究極的に言えば『こうなりたい』という自分のイメージを相手に投影する事で他者を通じて自分を磨いていく事さえできます。毎日を活き活きと楽しそうに過ごしている人や好奇心旺盛で遊び上手な人の近くにいると自然に学んでいく事が多いものです。

脳の中の鏡を活用しましょう

今回の朝ドラを約半年間視聴した事で恋愛感情を疑似体験できました。今後もドーパミンの分泌を活発にするような番組をたくさん視て健康寿命を延ばしていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?