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[俺もそう』

初対面の人との会話を盛り上げたい時に心得ておきたい事があります。

『俺もそう』

商談以外にも飲み会や合コンの席で同郷や同窓の人と会うと、やたら話が盛り上がります。あるいは学生時代にやっていたスポーツが同じと言うだけでも話のネタになるし親しみが湧きます。それどころかイニシアルが同じとか使っている携帯電話の番号が同じと言うだけでもなんとなく親近感を抱きます。

これは別に不思議な事ではありません。私達は相手との共通点が多くなればなるほどその人の事を好きになってしまうものです。相手との共通点が多くなるほど次のような気持ちが出てきます。

相手の事が好きになる。相手の事が魅力的に見えてくる。相手に共感し易くなる。相手をサポートしてあげたくなる。

だから相手を惹きつけようと思ったら、まずは相手のプロフィールを丹念に調べる事です。そして『俺もそうなんだ』という共通点を提示する事です。

本や映画、食べ物でもいい。あるいは学生時代のクラブ、出身地、家族構成、血液型、好きな芸能人、靴のサイズに至るまで何でもいいから共通点を探し出して、場合によってはでっち上げてしまいましょう。

そうするだけで心の距離を縮める事ができます。この共通点を探すという手法は嫌いな人を好きになる為にも有効です。それまで嫌いだったのに、同じ山歩きファンだと分かったら仲良くなるというのはよくある事です。

言葉が違う時

以前カザフスタンに行った時、ロシア語が分かるシリア人のパートナーと一緒に国営放送局を訪問しました。そこでは大統領の娘と言う女性が社長で、ロシア語での面談となりました。30分くらいの面談でしたが、言葉が分からない事と時差ボケもあって『ア~ぁこの話早く終わらないかな~』と居眠りながら聞いていました。後でパートナーから苦言をいわれました。

その点イランのパートナーは私に気を遣ってペルシャ語での会話の中に眠気覚ましに時々英語で話を振ってくれるので少なくとも眠気覚ましになり詳細は分からないなりに会話に参加できた気分になりありがたいと思いました。

話の内容が商談でしたので、日本人の私にとってはそこにいるという自分の存在そのものが商談のアクセサリーのような役割なので個人的にはつまらない時間でした。

どちらの場合も言葉に問題あり、話に積極的に入っていきにくいので、自分にとってはただの無駄話、文字通り『雑な談』でした。その話の内容について『知りたい』という欲求があるかどうか、その主体的な意識の有無が会話を金の卵にできるかどうかの分かれ目になります。

複数言語の会議

会話はその思考の拡がりが、物事を違う角度から見せてくれます。一見回り道の様ですが実はゴールへの近道の場合があります。

大事な事は参加者のビジョンの共有です。その意味からも両方の言葉を理解する人の役割はすごく大事です。最終的なビジョンが共有できれば、話に入っていけます。それを心掛ける事で自分だけでは成し得ない世界で足跡を残す事ができます。


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