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定年

誰にとっても生きがいを持つ事は大事です。特に働き盛りのサラリーマンにとって朝早くからぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って出勤し、人との融和を保ちながら自分の仕事をする。これがもし嫌々するのだったら60歳や65歳まで持たないでしょう。そのエネルギーはすごいものだと思います。

人間は経済的な面だけでなく精神的な意味でも仕事に生きがいを感じる事が必要ですし、それがなければ人の一生はつまらないものだと思います。

私達の多くは定年を迎えて職場を失いますが、それまでにやってきた仕事で培われた力は精神的な支えとなっており大きなものです。ちょうど日本でも団塊の世代が定年を迎えました。仕事をしたいのにできないシニアが増えて少子化が社会問題になっています。子供を増やす事に注力するのも大事ですが、シニア対策も大事ではないでしょうか。

シニアには自分が若かった頃の経験がありますが、若者にはシニアになった経験はありません。社会や技術がいくら進歩しても人間関係の在り方などは継続した経験を積んでいるシニアを含む集団の方が強いのは当たり前です。シニアも老害と言われずに組織の役に立つ為には若い人達にも理解してもらえる会話術と聞く力、忍耐力を鍛えておく事は大事です。

シニアにも鍛えられた精神の中から新しい生き方の発想が生まれてくるでしょう。もちろん個人差はあるでしょうが、皆がそれぞれ何かをやってきたわけですから、その努力と経験によって培われた能力を生かしていけるはずです。

人間にとって仕事は大切です。人は仕事をし続けて一生を終えます。そして終わり際に自分は何をやってきたのかと考える時に自分の仕事をしっかりやってきてそれを自覚できる人とその大切さに気付かない人に分かれます。それがその人の幸福感の差につながると思います。

両者とも仕事は一生懸命やってきたのです。職業で差別はできません。どの仕事も尊いものです。

シニアと若者

老人・外人・主婦

新しい会社を始めた頃どんな人たちにメンバーになってもらったら給料以上の成果が期待できるかというと『老人・外人・主婦』というアドバイスをもらった事があります。考えてみるとこれらの人達は人材の宝庫です。活用しないのはもったいない。

人間の集団としての会社の価値ですから、経験豊富な老人を適度に取り入れている組織は若者の力を発揮しやすく価値も高めます。そういう会社は力強い。自分自身も老人の部類になった今、柔軟な脳を保ちながら自分の役割を理解して組織運営をして行きたいと思います。若者と交じり合えるシニアになって、シニアを切り捨てない社会を作っていきましょう。

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