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成功の反対は失敗ではない

挑戦しない人生は面白くありません。私達は様々な事に挑戦する為に生まれてきました。

エピクトテスの言葉

古代ギリシャの哲学者エピクトテスは『物事には全て二つの把手(とって)がある』と言いました。ウオルト・ディズニーはカンザスシティーの田舎で生まれ、絵が好きで得意だという事だけを武器にハリウッドに出てきました。そして仕事が無かったので自分で会社を作りました。幸いにもその会社は一時軌道にのりました。

しかし映画は何回か見ればそれで終わりです。今の様にビデオやパソコンなどでの再生はできません。苦心の末に生み出したキャラクター達は上映後しばらくたてばその寿命を終わる他ありません。いくら新しいキャラクターを作っても制作に掛かる時間よりも人々が飽きてしまうほうがずっと早い。そうした理由で彼の会社は倒産の危機に直面しました。

その時彼はアニメの主人公たちを色々なグッズに生まれ変わらせるキャラクタービジネスという全く新しいビジネスを思いつきました。そのお陰で世界中のあらゆる業種から使用依頼が引っ切り無しに寄せられ、その著作権使用料が現在のディズニー王国繁栄の基礎になったそうです。

彼はそれだけでは満足しませんでした。次はキャラクター達が動く空間を作ろうと思いつき、それが現在のディズニーランドの原点になりました。

行き詰まった時は裏返しにしたり、上下をひっくり返したりして、物事をあらゆる方向から見直してみましょう。そうすればきっと新しい把手が見つかります。

今の日本でも宅急便ビジネスを始めた小倉さんやアート引越センターを始めた寺田さん等、同様の発想をお持ちになっていたものと思います。途中であきらめずに同じ課題に対して最後まで取り組むという発想と姿勢がないと新しいエリアで成功する事は叶わないと思います。

成功の反対は失敗ではない

『失敗は成功の素』という諺があります。『失敗する』という事は何かに挑戦したという事です。何もしない人は『失敗』さえできません。脳科学の世界から見ると失敗だろうが成功だろうが挑戦すると脳の同じ部位が熱くなり発達するそうです。

つまり、失敗はある一つの視点から見た結果にすぎないのです。あるルールや常識の中では失敗かもしれないが、別の視点から見ると成功になります。つまり失敗した時点で何らかの収穫があるのです。という事は『失敗した時点で成功』という考え方もできます。また長い目で見れば、あの失敗が今の成功につながったという事もあるし、逆にあの成功が今の失敗の始まりという事もあり得ます。

成功には失敗が必須➡失敗には挑戦が必須➡挑戦には一歩を踏み出す事。たった一歩だったら大きなけがにはなりません。でもそのたった一歩がなかなか踏み出せません。
 
つまり成功の反対は失敗ではなくて『何もしない事』なのです。謎のフルーツを選べば味が不味いのではないかとか、お腹を壊すのではないかという不安が生れます。リンゴを選べば安心だけれど謎のフルーツに後ろ髪をひかれます。なので、どちらも食べないという選択をすれば、どちらの想いも回避できます。
 
これは同時に成功も失敗も選ばないという事でもあります。かのトーマス・エジソンは実験の失敗の度に『失敗とは思わない。うまくいかない方法を発見出来た』と言ったそうです。
 
成功者とは
 
成功者と言うと遠い存在に思えますが、いきなりそうなった人はいません。そう言う人を見て『自分には無理』とか『あいつは狡い。運がいいだけだ』と嫉妬した所で何も得るものはありません。それより『出来る事からやってみよう』と思う方が得です。
 
愚痴を並べて、できない理由を並べて『やらない』選択をするか、ワクワクを並べて出来ると信じて『やる』という選択をするか、どちらの選択もできます。元々の素養は関係ありません。ただ、失敗を恐れない勇気を持っているかどうかの差です。

TVスタジオの施工出来ました


そういうと何か難しく思えるかも知れませんが、先ほどの例になりますが外国へ行った時に見た事の無い怪しげなフルーツとおなじみのリンゴが出されたとします。その時に『ちょっと不安だけど、謎のフルーツを食べてみるか』みたいな感覚です。最初の一歩なんてそんなものです。

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