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竹本博文
2016年10月29日 19:53
2016年10月29日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第10話の4枚目。前回と違い、一日で仕上がりました。画面のほとんどが煙で、人物も長谷川等伯的な描き方なので、これはこれしかないでしょ、という感じです。途中経過もほぼ撮る余地がなかったです。ただ、時間がかからなかったとはいえ、簡単だったかと言えばそうでもなかったです。ネットで消防訓練の画像を可能な限りチェックしましたが、煙に覆
2016年10月28日 20:05
2016年10月28日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第10話の3枚目。前回から4日ぶりの更新ですが、この絵を描くのに4日かかったのではなく、どんな絵にするかアイデアが思いつかずに時間がかかっただけです。物語はクライマックスを迎えて盛り上がり、豪華列車が重要な要素として登場するのですが、この列車が登場するのは3回目です。ところがどうも、気質として同じものを描きたくないというのがあるん
2016年10月24日 20:28
2016年10月24日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第10話の2枚目。今回は老夫婦が喫茶店でパフェについて話している場面。話しているだけなのに目の前に現れてます。思えば今回の挿絵はギュスターヴ・ドレ風に描こうと心に誓って描き始めたのですが、幾度も作風への興味が変遷して、今はルネサンス絵画のマイブームに飲み込まれています。一番のお気に入りが北方ルネサンスの画家ファン・エイクなので、
2016年10月21日 20:24
2016年10月21日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第10話の1枚目。いきなり初期ルネサンス風になりました。自分の中でルネサンスブームが起こってます。最近、どんな絵が好きなのかを自分に問いかけていて、美術史を見直しているのですが、素直に一番こんな絵が欲しい、と思ったのがファン・エイクです。世界観、描写力、密度。同時代にも同じモチーフを描いている画家はいますが、全然違う。そして今の画
2016年10月17日 20:06
2016年10月17日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第9話の4枚目。ちょうど人物を描き始めると、ウラジスラフ・エルコ風になったので、これはもうエルコ風で描くしかないと思いました。地面の砂紋などはもろにエルコ風です。クラゲが出て来るのは2回目。前回は美恋さんが去る場面ですが、今回も別れの場面。悲しいとクラゲが漂う海底になるイメージです。嬉しい時は蝶々が舞うんですけど。
2016年10月15日 20:06
2016年10月15日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第9話の3枚目。前回のマジシャンの絵を描いて、上手く描こうとするほど、上手くないのが露呈するというのを思い知りました。自分に足りないものは多いですが、特に根気が今の10倍は必要。今回の絵は、倒れた哲也の記憶の粒子を擬人化したような内容です。これも細部はもっと丁寧に描けるだろうと言われそうですが、僕にはあるクセがあって、離れて見て
2016年10月13日 19:11
2016年10月13日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第9話の2枚目。いやぁ、今回はどう描こうか迷って結局ノワールバージョンです。前回は意図的手抜き作戦で成功したので、今回もそうしようと思ったのですが、明暗を使うと無理だとわかって断念しました。あの紙相撲の感じは色で言えばパステル調で、明暗を極端に抑えた方法なんですね。まあ、このシチュエーションでは内容的にも不釣り合いですが。ちな
2016年10月10日 04:42
2016年10月10日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第9話の1枚目。今回もありきたりの画面になりそうなシーンなので、無理やり本文に比喩表現を加えて奇抜な画面にする作戦にしました。そして裏のテーマはいかに手を抜くかということです。と言ってもネガティヴなものではなく、いつもすごいアイデアを考えて、途中で挫折して結果的に手抜きになってしまうので、あえて手抜きなアイデアを考えて、それを1
2016年10月7日 06:54
2016年10月7日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第8話の4枚目。今回は上手く描けずに苦労しました。蝶々が飛んだりコウモリが舞ったりするシーンではないので、課題だった明暗を重視して、フィルムノワール的な画面にしようと思いました。その選択は間違ってなかったのですが、徹し切れてなかった。人物など全部シルエットでもいいぐらいで描けば良かったのかも。中途半端はいけないという教訓込みで描き直
2016年10月3日 20:10
2016年10月3日挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第8話の3枚目。ちょっと途中の段階で写真を撮り忘れたなあ。これは翔子さんの過去のイメージです。蝶々が飛んでるのに対抗して、こちらはコウモリ。陽の当たらない生き方を選んだ翔子さんを象徴させています。地面は草むらにしようか迷ったのですが、河原っぽい石にしました。正直に言えば、この感じの石は正解がないので、形の法則さえわかれば手を動かして