ミシェル・フーコー

ミシェル・フーコー「言葉と物」の最後の部分に、「人間の終焉」という有名な部分があって、記憶頼りで書くと、人間というのは近代の発明物にすぎず、時がくれば早々に消えさえるものだ、と言った概要だったと思う。ここで、「人間の終焉」と言っても、人間が生物学的にいなくなるという意味ではない。私の理解によれば、「人間」という概念は西欧近代以降の発明物、知的な折り目であり、時がくれば早々に用を足さなくなる、私たちに当てはまらなくなる。と、噛み砕いて言えると思う。

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