暗唱って気持ちいい

スピーチ暗唱のきっかけ

有名人のスピーチを暗唱するという英語練習法があることは目にしていて、一度やってみたいな、でも暗記苦手だからなぁなんて思っていました。

そんなある日、いつもの「実践ビジネス英語」を買いに行ったら、ふと横に「高校生からはじめる現代英語」という講座のテキスト。表紙に、ケネディ大統領の似顔絵と、「John F.Kennedy Moon Speech」の文字が。


これもめぐりあわせかな、と思って、買ってみました。


しかし、しばらく放置。。(意志よわい)

2か月くらいたった頃かな、あぁ、まっさらのまま捨てるのはどうかなって思いなおすことができて、暗記できなくてもいいから音読しようって始めました。

どうやって暗唱したか

暫くの間は、ひたすら音読。音読。音読。憶えるのは無理と思っていました。何といってもこのスピーチ、クライマックスでは、なんと全160語、話すのに1分かかる文が入っているんです。しかし、このところがすごくかっこいいんですよね。テキストをコピーして、紙切れを持ち歩いて、ケネディになり切って、音読していました。もちろんお風呂でも。

100回くらいノッて音読していると、なんか暗記できそうな気がしてきました。で、頑張って1文ずつ、長い分は区切って少しずつ、少しずつ暗記したら、何とか暗唱できるようになっていました。ウン十年生きてきて初めての暗唱成功体験です。

5分スピーチの暗唱に、11時間くらいかかった計算になりました。(ちょっとかかりすぎやろ、とは思いますが、しゃあないです。)

暗唱のメリット

その時僕が感じた暗唱のメリットは以下の通りです。

①発音が上達する
息づかいまで真似てやろう、という感じでやったおかげか、発音やイントネーションが向上したように思います。これは定量的には測れてないけど、自分の感覚としてはかなり伸びた気がします。声も大きくなったと思います。(あと、ちょっと恥ずかしいですが、間違って発音を憶えていた単語も発見できました)

②美しい言い回しが自分のものになる
高名なスピーチは、やはり言い回しが美しいと感じます。これをなり切って話せるのは気持ちがいいですよ。

③前置詞など細かいところまで英語のイメージがつく
暗唱なので、細かいところもごまかせないです。特に前置詞。こういうところでこれを使うんだ、というのが感覚でつかめてくる気がします。

④自分の現状では絶対になれない人になれる
これ、自分にとっては大きかったです。現実の自分を差しおいて、「君たち、夢は大きいぞ、困難に向かってがんばれ!」って言えるわけですよ。これ、相当なストレス解消になります。現実のうっぷんは、こういう形で晴らせると気持ちいいですよね。(ひねくれてますね。すいません。)

とここまで書いて、テキストを見直したら、スピーチをかなり忘れていることに気が付いてしまいました。また覚えます。。

とにかく、ケネディの月演説は、最初に憶えるスピーチとして、とてもお勧めです!


※注:このテキストに載っているスピーチはかなり要約されていて、実際のスピーチはこれよりも大分長いようです


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