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エルヴィス・プレスリー『BLUE HAWAII』を観て

この前、父と、エルヴィス・プレスリーの映画を初めて観た。

1961年に公開されたが、あまり古さを感じない綺麗なカラー映像だ。兵役帰りのエルヴィスが演じるチャドは、劇中でも、兵役帰りのシチュエーションで、彼の帰りを待っていた彼女マイリとの交際、結婚までが描かれた物語だ。

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この映画の印象は、一言で言うと、とても愉快wいろんな出来事がガチャガチャ起きて、それがコミカルに描かれていて、面白いのだ。

チャドは、良い家柄の息子で、母親からは父の会社を継ぐよう何度も言われていたが、反抗している。彼は、マイリの勤める旅行会社でガイドの仕事をゲットし、そこで若い女性たちをガイドする。そのあと、いろいろあってガイド中に大乱闘を起こし、解雇されたり、母親にマイリとの交際を反対されたりしながらも、最後にはゴールインする話なんだが、とにかく、チャドの周りには女性が常にいて、恋人であるマイリの立場で見ると、結構ハラハラ(笑)

例えば、彼がガイドしていた17歳の女の子。女性教師が引き連れていた学生の一人。淋しさのあまりひねくれていた挙句、ガイドの彼に最初は反抗していたものの、そのあとは積極的に彼に迫っていく。彼は巧みに彼女の誘惑を交わすのだが、いやあ、観てる側からすると、いつか彼女に情が移っちゃうんじゃないかとハラハラした。

それから、女性教師の存在。マイリは、ちょうど教師がガイド中の宿舎の彼の部屋に入っていくところを見てしまって、怒ってしまった。遠くから見れば、チャドが教師から迫られているようにも見えたからね。実際は違ったんだけど。

顔が良くて、爽やかで、優しくて、結構ハチャメチャ、だけどしっかりとした意志のあるチャド。何とも、ほっておけない感じだ(笑)

コミカルで楽しめる映画だ。

ただ、時代が時代。ジェンダーとかフェミニズムに敏感な私からすると、仕方ないとわかりながらも、引っかかる部分があった。海の中でマイリがビキニが脱げてしまうシーン。それでずっと困ってるシーン。言葉にするのがすごく難しいというか、何という言葉で言えばいいかわからないんだけど、女性はやっぱり性的対象として楽しまれてるというか。どこかからかっているような。わかんないけど。若干違和感を覚えました。


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