ロシアの極東、ハバロフスクへ#2

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二日目。朝日が差し込む窓を開けて外を見てみると、僕にとって最初のハバロフスクの朝が広がっていた。
低い屋根が続く場所をできるだけ遠くまで眺め辿っていくのが好きだ。雲が陰ってぼやけた向こうには今日目指す、メインストリートがある。

街の公共交通網は、あまり便利ではない。ホテルの周りにも電車などは通っておらず、歩いても2km以上かかるところに点々と駅、トラムストップがある。
時間が限られた中で市内を観光するのなら、Yandex taxi,ロシア版のUberがおすすめだ。

Yandexについてだが、世界最初のインターネット検索エンジンを開発した会社で、googleのロシア市場における主なライバルでもあるらしい。ロシア国内での信用はあるようなので、安全性も高いと判断。予想外のスリルをしっかり楽しむためには足となる部分でのリスクはできるだけなくしておきたい。
使い方はuberとほぼ同じ。現在地、行き先をセットし、オーダーボタンを押すだけ。あとは表示されたナンバーの車を待つのみ。登録は出国前に電話番号を登録し、その後来るSMSに書かれたパスワードを認証すれば現地で電話番号がなくても使える。
料金についても、市内を移動するのに約120−230ルーブル(約200円ー400円)ほどしかかからない。バスですら40円ほど。安すぎるぞ、ロシアプライス。yandexさえあれば、ハバロフスク市内ストレスフリーでどこだっていけるよ。

早速Yandex taxiに乗り込み、セントラルマーケットに向かう。

Tsentral'nyy Prodovol'stvennyy Rynok, Ulitsa L'va Tolstogo, 19, Khabarovsk, Khabarovsk Krai, Russia, 680000

マーケット1

セントラルマーケットはとても広くて、生鮮食品、花や衣類や帽子、古びたラジオなど雑貨やお土産なんでも売っている。タイのチャトチャックマーケットみたいなノリもある。けっこう雑多で、ローカルが賑わう。

鳩ペリメニ

外のピロシキ屋が連なるところにはぶくぶくと太った鳩たちが食べ残しを求め屋根の上で待ち伏せていたりする。

ストリートのゴミ箱には喫煙者が集う。そのまま火がついたまま捨てるスタイルが一般的で驚いた。ゴミ箱は問題なし。

にく

肉屋のおじさんの板についたチョップスキルは見応えがある。

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セントラルマーケットの後は、ストリートを散策する。レーニン広場では、鳩に囲まれる。


マーケット、広場は本当に鳩が多いみたい。餌をあげたら一斉に襲いかかってくるので鳥が苦手な方は注意すべし。ストリートではそんなことないんだけど。

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サーカスのチケット売り場は、ソフキノという映画館の中にある。

Ulitsa Murav'yeva-Amurskogo, 34, Khabarovsk, Khabarovsk Krai, Russia, 680000

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iphoneのメモに、日付と時間帯、人数を書いてチケット売り場の人に見せるとスムーズに買える。
一人1500ルーブル(約2500円)だった気がする。

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その後は待望のロシア料理店、kabachokへ。
Ulitsa Zaparina, 84, Khabarovsk, Khabarovsk Krai, ロシア 680000

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ここではボルシチ、ペリメニ、ビーフストロガノフ、ハバロフスクビールを頼んでみた。
ロシアの料理はほんとハズレがないくらいおいしい。ボルシチはディルという香草が効いていて、(名前は後から知った)サワークリームとガーリックオイルで味を変えることができた。牛肉がほろほろに柔らかく、おいしい。ペリメニも刺激的ではない優しい上品な餃子だった。

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夜も近くなってきたので買い出しに地元のスーパーSanberiへ。マーケットとはちょっと違う、さらにローカルの日常的な生活が見える。酒の品揃えが尋常ではない。ウォッカパーティーしないの?するよね!?といった感じだ。
青年がおもむろに鷲掴みにしていったKozelというビールを買ってみる。

最後はホテルに着き、フロントにサウナに入れるか交渉。身振り手振り、グーグル先生の力を借りながらなんとかシステムを理解。
こちらの拙いコミュニケーションに対して本当に親切に教えてくれた。
ゴールデンタイムホテルのサウナは予約制で、基本貸切。料金は2時間で一人1500ルーブル。(約2500円)23:00からの枠が空いていた。
二つ部屋があり、普通のサウナと、ロシアンサウナがある。もちろん選ぶのはロシアンサウナのほう。

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ざっとサウナスペースとリラックススペースがぶちぬきで30畳以上ある。開放感。とても広い。タオルももちろん、マッサージ機、ソファ、ごろごろできるベッドスペースが二つついていた。

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肝心のサウナはというと、温度がなんと120度!日本のサウナはだいたい80度から100度。ロシア式のサウナのバーニャは60度、湿度が高めで体感温度が世界一熱いサウナと言われているが、それとはまたちょっと違ったものだった。

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水風呂は温度計がついていなかったのでおそらくそのまま水道水。10度は確実に切っている。日本の水風呂は基本15度ー18度ぐらいなので本当にキンキンのものだった。最高。

温度の緩急がここまでのサウナは初めてだったので、サウナー水風呂の1回目のルーティンで目がパキパキに冴え渡る。ウヒョーッ!と雄叫びを上げざるを得ない。ハイ状態になった。
この作業を5回ほど繰り返すと、もう体は整いを通り越し、全知全能。

いくらパン

サウナを上がった後、sanberiで買ったイクラをパンに乗せて食べる。これが現地スタイルらしい。猛者はバケツでイクラを買って、レードルで掬ってウォッカで流し込むと聞いた。(本当か?)しかし、このイクラはなんとゼリーで作られたサイボーグイクラだった。
これを本当のイクラでやったら美味しかっただろうな。マヨネーズみたいなのと和えられていた。ロシア人は本当にマヨネーズが好きらしい。
バイカルウォーターでそれを流し込み、1日を終えた。

追記
どうやらこのホテルでは毎晩クラブイベントが開かれているらしく、朝まで一生四つ打ちのビートの低音部がホテル中に怪しげに響いていた。
参加しているロシアンの男たちは皆ペルシャ絨毯っぽい柄の毛布をマントのように被り、外に出たりしていたのだが、これは文化なのかな、と気になりながら眠りについた。
3日目は極東美術館、サーカス、ゲームセンター、アムール川、教会、ハバロフスク駅周辺について書きます。
長くなっちゃったけど、読んでくれてありがとう!

さらにおまけ

Mayakというカフェがいい感じだった。コーヒーも美味しいし、甘いものも揃ってた。ゆったりするにはいいんじゃないかな。

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