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加藤典洋論(卒業論文)を公開します、2024/03/15
2024年1月に京都大学総合人間学部に提出した卒業論文「社会問題と自己の関係——加藤典洋をめぐって」を公開します(この投稿の最下部に、google driveのリンクが貼ってあり、そこにpdfが入っています。もう少し良いフォーマットが見つかれば、再掲するかもしれません)。
文芸批評家、加藤典洋(1948-2019)の生涯の思索について、「社会問題と自己の関係」をどう考えるかという問題意識が貫
2024/05/07
神居は暴風雨。夕方は暴風雪。
バイトから帰って「雨ニモマケズ風ニモマケズ」開墾しようとしたが、流石に効率が悪くてやめた。効率を考えよう。
仕事にはパイを増やす仕事とパイを増やさない仕事がある。皿洗いをしている人がいて、代わりますよ、というのは、悪いことではないにしても、単に交代するだけでは、「手持ち無沙汰の自分が仕事を始めた(そして1人はやるべきことを失った)」状態でパイは増えていない。
どうせ
2024/05/06
朝4時から開墾、9時半から16時までバイト、その後20時くらいまで開墾。
バカみたいな日々である。
でも、良いのか悪いのか、結構楽しんでいる。
夕方突然、静岡にいる友人から電話があった。京都でもっとも深い中になった男である。お互いの現状を話し合った。
近頃とても親しくしている人たちは、島の内外ともに、わりと近頃親しくなった人が多いが、大学の初めからの互いを知っている彼と話すと、より長い視座から今
2024/05/05
利尻島の観光施設、神居海岸パークで働き始める。今年度から主任の担当者が変わった関係で、まだまだ今から作っていく場所、という感じで、そんな場に立ち会わせていただいている。
ウニ剥き体験と昆布加工体験が楽しめ、ウニはその場で食べられ、昆布はお土産として持って帰れる。みなさんそれなりに楽しんでいるようであるが、もっともっと面白いことできるよね、という話を主任の方とした。
積極的に提案をできる若者であり
2024/05/04
鶏のけいちゃんに元気がない。とても心配だ。責任をもって飼いたい。
朝4時から開墾して、一定時間以上身体を動かしていると、身体感覚が戻ってくる感じがある。これまで人との関係のなかで溶けていた自分の考え、気分が輪郭を持ってくる。
納得いかなかったが流していたことへの怒りがまず形をとる。
これが快感。
2024/05/03
島にきて、課題がはっきりしてきた。
1、萎縮しない技術、萎縮しても一人前のパフォーマンスができる力をつける。
心が萎縮すると、パフォーマンスの質が別人のように下がるので、どちらかは必要だろう。
2、日々を懸命にこなしながらも、やっていることの全体の中での位置付けを把握し、適切に行動する力をつける。
大きくなるぞー
2024/05/02
古い倉庫を掃除している。30年前に書かれた日記が出てきた。一行目は必ず「フェリー運航/欠航」と書かれている。マメな字である。30年くらい使われた形跡のない倉庫をあけて、その人の人柄を知れるなんて、すごい話だと思う。
しっかり綺麗にして、残すべきものはが残しつつ、いい作業小屋にしたい。
2024/05/01
いかなる時もごきげんでいる、と今年度の目標に書いたが、今のところ、全然ダメだ。
ごきげんでいられていない。窮屈である。対人関係において全然主体性が取れない。主体性というのは、攻められている状況も、攻めさせてやっている、というふうに能動的な行為として記述し直せるスタンスである。状況を理解し、課題の解決のために適切に動けている、そういう自分の中での確信に基づく態度である。
今はともかく全然ダメである
2024/04/30
ほぼ卵を産まないからと、友人が稚内のカヤニファームさんから買い取ってきてくれた鶏のケイちゃんが、卵を産みました。
動物が何考えてるか、マジで全然わからないな。
2024/04/29
いつのまにやら、こんなに無骨な手になった。
最近、毎日土や草を触っている。軍手をつけていても大抵は途中で脱ぎ捨てるので、結果、手が汚れ、傷ついている。
実家の家族を思い出せば、父は大工で、屈強な手の持ち主だった。母も現場仕事を手伝っていたし、兄もよく現場に連れて行かれていたから、2人とも、父と同じくらいとはいかないまでも、タフな手をしていた。
一方でぼくは、指がすらっと伸びた、厚みのない手をして
2024/04/28
人と一緒に何かをする、特に、自分がやっていたことを人に手伝ってもらう、ということの困難に立ち会っている感じがある。
自分のペースが乱される、と感じるなら、それは、まだ、モードチェンジができていない証拠。状況に乗り切れていない証拠。
人を雇っていた、あの人は、どうしてたっけな?3人でやっていたあの人はどうしてたっけな?思い出す。
畑の手開墾を1週間から10日くらいこれまで1人でやってきて、相棒が来
2024/04/27、鶏が来た
島に、鶏が来た。サプライズで友人が連れてきてくれて、他のことで頭がいっぱいでえええぇっと面食らったが、実際開墾作業している時に、横にひょこひょこ動いてミミズとかを食べてる鶏が居てくれるのは嬉しいことだぁ。
生き物を飼う、一緒に暮らす、そして生き物をこちらの生業にする、そういうイメージを育てていきたい。しかしそれはしようと思ってすることではなくて、むしろ目の前のことを必死にやってたら勝手にできていく
2024/04/26
夕方鴛泊空港で、3年前の昆布干しバイト以来、毎年利尻に来ている同い年の彼を軽トラでピックアップした。電話で喋ったことはあったものの初対面で、漁師さんに挨拶した後、2人で利尻温泉に浸かる。その後、「無の会」のお米を炊き、晩ごはんを作って食べた。
5月4日まで居てくれるよう、そして今後は半移住も視野に入れてるよう。嬉しい限り。ともに晩ごはんを囲み、話せる人がいるのは、まずそれ自体本当に嬉しいことだ。
2024/04/25
島にきてから、まずは島のことを知ること、と思ってここまできたが、そもそも何を知ったら島を知ったことになるのだろうか?
・人口、経済規模
・人々の話し方、表情
・食べているもの
・気候、土壌
・財源
・政治参加度
ある地域をはかる指標ってなんなんだろう。
でも、ぼくが「島を知る」というとき、指しているのは、そうした指標を知って空欄を埋めていく作業とは違うだろう。なにかもう少し島のコアというか、あ
2024/04/24
1つ歳上の移住者先輩が、夕方一緒に開墾をしてくれて、そのまま利尻温泉に行き、帰ってクラシックビールを飲んで、パスタを茹でて食べた。いい夜ですね。
複数人いるとこんなに作業が捗るのか!!
驚きです。
利尻のおじさんはノーモーションで冗談を言ってくるので冗談だと分からず困る。今日も初めて温泉で会ったおじさんと話が盛り上がり、「漁師さんですか!?」と尋ねたら「バカ、俺はここの町長だ!」と言われ、えぇ
2024/04/23
日の出とともにおきて5時から開墾、ごみ捨ての時間までやって、夕方また日の入りまで開墾、美しく沈む夕日、振り向けば月と利尻富士。最高ですね。
笹の開墾にも徐々に慣れつつある。
「お前は現実を生きない人だから」と、数日前親から言われた。それはまあ、いきなり島にいくことにした息子への心配の表出なのだろうけれど、その言葉だけあえて取りだして考えてみる。
「現実」という言葉はいったい何を指すのか…。
も