マガジンのカバー画像

HIROBA公式マガジン

水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』が更新されます。その他の記事も随時更新…
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式マガジンです。HIROBAは『つくる、考える、つ…
¥800 / 月
運営しているクリエイター

#吉田尚記

読む『対談Q』吉田尚記さん(アナウンサー)「歌がない文明は滅びる?」後編①

「1、2、3…あとたくさん」って文明の方が多いんですから! 吉田:最近いちばん興味があるのは、文化人類学で。 水野:ずっと言ってますよね。こないだも言ってましたよ。だからまだずっと興味が続いているんだ。 吉田:おもしろいもん。我々のスタイルなんて、この世の中に何億個もあるスタイルのうちの、たった一個。 水野:文化人類学のおもしろさは何ですか? 吉田:さっきも言ったように、今まで自分が知っていたことが全部嘘かもしれないって思えるところ。読めば読むほど、どんどん気持ちが

読む『対談Q』吉田尚記さん(アナウンサー)「”自分という他者”に満足できるか?」後編②

他者がいない世界であれば、言語も知識も必要ない 水野:情報収集の話。なんで知識を集めるのかとか、なぜ言語を使って知識を発出するのか。 吉田:はい。 水野:これって、やはり他者がいない世界であれば、必要ないんですよね。 吉田:どういうこと? 水野:僕と吉田さんが考えていることが同一で、すべてわかりきっている。仮にそんな究極の状態を用意したら、もう会話が必要ないじゃないですか。僕が持っている記憶、知識、吉田さんが持っている記憶、知識が全部一致していて、相互理解が完全に達成

読む『対談Q』吉田尚記さん(アナウンサー)「情報収集の本質は”知らないこと”だ」前編②

情報収集の本質は「知らないこと」 水野:オカルトに行くんだ(笑)オカルトに行くってどういうことですか? 吉田:要は、根拠なんか何もない話が好きになっちゃう。 水野:科学の先に行くってこと?論理の先に? 吉田:そうそう。科学とか論理ではなく。だからみんな、未確認生物とかに異常に詳しい。ネス湖のネッシーがいるかいないかについての豆知識を膨大に持っていたりする。すごいですよ。ただ、これが役に立たないということは全員100%わかっている。 水野:“ノンポリ”って言い方をされま

読む『対談Q』吉田尚記さん(アナウンサー)「どうしたら”圧倒的な情報収集”ができるのか」前編①

顔が似すぎている、ふたり 水野:対談Qの時間でございます。今日のゲストはアナウンサーの吉田尚記さんです。よろしくお願いします。 吉田:(動画を)観ているひとが、顔似すぎてない?って思っていると思う。 水野:ははは。 吉田:似ているんですよ。ちょうど一昨日、スターダストという、ももいろクローバーZの皆さんとかが所属している芸能事務所のイベントがあって。司会をして。イベントの最後の曲が「We Are "STAR"」。 水野:あー、僕が作らせていただいた。 吉田:そうなん

水野良樹×吉田尚記 対談【後編】~ミュージシャンって、人間というシステムのパスワードを知っている人なのかもしれない~

水野:だいぶ話が飛んでしまうんですけど、僕は落語ってすごいなと思っていて。すみません、自分がパッと思いついたことを話してしまいますけど。 吉田:いやいやいや、それで良いじゃない。 水野:落語ってずっと型が同じじゃないですか。筋があって、オチがあって、落語好きな人はそれをすべて知っていて、名人と呼ばれる方たちの音源も何回も聴いていて。だけど今の新しい落語家の噺を聞いて、上手い下手が出るっておもしろいし、なんで同じ噺をそんなに何度も僕らは新鮮に聞けるんだろうかって。そこに音楽

¥400

水野良樹×吉田尚記 対談【前編】~いちばん最初に感動する“ファーストフォロワー”って大事だと思う~

水野:吉田さんの本、読ませていただきました。まずお伺いしたいのが、ラジオとかこういう対談とか、公開されることを意識した会話って“きょうぎせい”を持つじゃないですか。その“きょうぎせい”を超えたトークってあるのでしょうか。そこにやっぱりちょっと緊張しちゃうんですよ。 吉田:その“きょうぎせい”の“きょうぎ”って、二人で力を合わせる“協議”ですか? それともスポーツという意味での“競技”ですか? 水野:何かを達成しなきゃいけないっていう“競技”のプレッシャーですかね。 吉田

¥400