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優等生の劣等感

こんにちは、ひろ(@hiroba8shi)です。



この投稿では、
ただ単に僕の中でのここ一年ぐらいの葛藤を書き残していこうと思います。

言ってしまえばただの自分語りです。


でも、もしかしたら誰かに刺さってくれる話なのかもしれない。

言葉に出来ないだけで、もしかしたら似たような悩みを持つ人がいるかもしれない。


そう考えた結果、文字起こしをはじめました。



無理やりこの投稿の掴みを作るのであれば、

「決して超エリートではない、でもそこそこの優等生のリアルな悩み。」

といったものになるかと思います。


事前に一つ、


この投稿は決して誰かに対して文句を言ったり、

誰かの人生を否定するものではありません。


もしかしたら言葉の綾で攻撃的に捉えられてしまうかもしれませんが、

そんな意図は一切ないこと、ご理解いただければと思います。



序章~ひろの経歴~

この話をするにあたって、まずは僕の今までの経歴を述べようと思います。


ちょっと自慢ぽくなってしまいますが、

この投稿の根幹でもあるので、

自分の心を無にして書いていこうと思います。


〜小学校時代(アップダウンが激しい)

優秀な父親の仕事の都合で5歳の時にアメリカへ。
丸々4年間の海外生活を経て小学校3年生の3学期に帰国。

英語が当時ネイティブレベルで話せるようになっていた一方、
帰国先の学校では調子に乗っているなどと虐げられる側面も。
小学生の頃は若干の黒歴史となっている。

5,6年生の頃にはだいぶ馴染めていたものの、
地域の公立中学校が荒れていることなどの事情により、
電車通学となる私立中高一貫校への進学を決定。

ただし学費の都合上、高等部へは端からいかない前提で入学することに。

中学時代(輝きを放ち始める)

部活では弱小校ながら、キャプテンでエースを務める。
各校から最低一人は選ばれる市選抜チームにも当然呼ばれる結果に。

高校受験を当初から視野に入れていたことから
所謂「文武両道」を前提として、
学年内トップクラスの成績を常に維持。
学内に留まらず他校の生徒もいる塾内でもNo.1の成績に。

地域トップの公立高校の雰囲気が気に食わなかった結果受験した2番手校に合格したものの、
父親や塾の先生方の反対を振り切り、別の高校に特待生として進学。

高校時代(人生の全盛期)

学年トップの成績を取り続け、3年間特待生を維持。

「クラスの中心的存在」は言い過ぎではあるものの、
体育祭のクラス写真で真ん中でトロフィーを持てるぐらいの存在になる。

部活では実力が伴わずAチームの控えというなんとも言えない立場に
とどまり、一時期は退部も頭を過ぎったものの、
最終的には勉強とうまく兼ね合いを取りながら引退まで取り組み続けた。


引退後は勉強に専念。
目的なく東大を目指すもののセンターで大コケした結果、
とりあえずいわゆるMARCHと早慶上智を滑り止めで確保した後、
ブランドとしては弱めの学費が安いBランク国公立に進学することに。

大学 (安定飛行)

華のキャンパスライフのようなことはほどほどに、
大学の講義に真面目に取り組む学生となる。

試験前の驚異の追い込みの成果もあり、
学部内10%の成績で卒業。

また、大学の制度を利用し9ヶ月の英国留学に行き、
そこでも無事単位を取得し、日本の大学の単位に変換。

留学先での就活イベントを経て、某IT企業への就職を決める。

現在(一寸先は急降下)
上記某IT企業に新卒から勤め続け、早3年目。
最近では名ばかりではあるもののチームのリーダーポジションとなっている。

正直仕事に違和感を感じているもののこれといって次が思いつかないため、とりあえず給料を貰うために仕事に励んでいる。



超絶エリート街道には踏み込めていないですが、
どちらかといえば優等生と言われる部類の人間なんだと思います。

天才ではない、地道に積み重ねてきた秀才タイプというべきでしょうか。


比較的褒められる人生をここまで歩んできているのかもしれないですね。

あー、自分で書いてて恥ずかしい。


さて、順当にそこそこ良い人生を歩んできた僕ですが、
ふとしたタイミングで自分の今までを疑うようになりました。



そして、今もその葛藤を抱えて生きています。


変化

時は少し遡り2020年3月、
世間では本格的に新型のウィルスへの警戒が高まりつつありました。


当時の僕の状況としては徐々にメインの仕事を覚えつつ、

全く別のチームにも参画していたことから、

結構忙しく大変な思いをしつつも充実はしていた気がします。




そんな社会人1年目の終わりに差し掛かりつつあった僕の日常は徐々に変化していきました。



一緒に出社していた先輩方は一足先に在宅勤務になり、

プライベートの外出ははばかられる様になり、

友人とも徐々に会えない空気になり始めました。



そして迎えた2020年4月7日、未曾有の自体の只中


「緊急事態宣言を発出することといたします。」


第98代内閣総理大臣のこの宣言により、

日常は完全に奪われました。



最初は浮かれていた在宅勤務も

1週間、2週間、1ヶ月と時を経るごとに、

徐々にストレスに変わっていきました。



毎週のように誰か友達に会っていた週末も

平日の延長線のような彩りのない一日になり始めました。




一緒にご飯を食べて談笑し、

毎日会っていた素敵な先輩方は、

ただの画面の向こう側の人になりました。



楽しいと思っていた仕事が、

ただの作業に成り代わりました。



そんな中、徐々に疑問すら持つようになりました。


「もしかして僕は仕事が好きではなくて、職場の人達が好きだっただけではないのか?」


「それがない今、僕はなんでこんな仕事しているんだ」


「どうしてこんな目にあっているんだ」







「僕は何がしたいんだ。」





胸が苦しくなる日々が始まりました。


悩んで、悩んで、眠れない夜もありました。


もうすぐ明けるはずだった緊急事態宣言が延長された頃だったでしょうか。


選ぶのか、流されるのか

僕は一度悩み始めるととことん悩みつづけてしまうタイプでした。


そんな中僕はあることに気づきます。

「もしかして僕はこうなりたかったわけではないのかもしれない」と。



思い返してみれば僕が歩んできた道は、

一つの「成功」のルートではあるんだと思います。

良い高校、良い大学に行き、良い企業のホワイトカラーとして働き、良い給料をもらう。


素敵なルートじゃないですか。


例えるなら社会的にそこそこの「成功」という川があるとすれば、

僕はその川の流れに乗っている可能性は十分あります。



一方で、視点を変えると僕はこの川に気づいたら乗ってしまっていたとも言えます。



ありがたいことに、僕は自分の人生の選択を結構自分でさせてもらえました。

でも、これは本当に自分が選びたかったものなのか、

見えない何か「選ばされている」だけではないのか。

そんな疑問が芽生え始めました。


皆から少し驚かれる選択肢をとった高校と大学はただの分流への寄り道に過ぎないのではないか。

留学に行きたいという気持ちもただただこの川を漕ぐための珍しいオールが欲しかっただけなんじゃないか。

今の会社を選んで入社したのも、言ってしまえばこの川を乗り切るための頑丈なボートに乗ろうとしただけなのではないか。


それともあくまでも川の中で生き延びるための限定的な選択肢だったのではないかと考えるようになりました。


あくまでも基本は

真面目に勉強に取り組んで、

いい学校に入り、

良い企業に入る。


大学は真面目に通って成績を取る場所、
決して飲みと課外活動を謳歌する時期ではない。

仕事は大手の総合職でホワイトカラーとして残業覚悟で給料を稼ぐ、
アルバイトの延長なんてありえない。


そんなルートしか僕には見えてなかったのかもしれないです。



もちろん育つ中で色んな趣味も経験してきました。

ときにはカメラを触れることもあったり、ときにはベースを弾くときもあったりと、

楽しいことをたくさんしてきました。


でも頭の中では常にどこか

「これは所詮ただの趣味、打ち込んで何かになるものではない」

「まずはいい成績を取らなくてはならない」

「勉強の時間を削って趣味なんてできるわけがない」

といったリミッターがかかっていたんだと思います。


スポーツチームの熱狂的なファンにもなったことがない、

なにかのグッズ集めに励んだこともない、

火遊びなんてあるわけがない。


自分がなにか特別ドハマリしたものがないから、

人に伝えられない。


学校の勉強や与えられた仕事はこなせるけど、

それ以外で自分を語るものがない。


優等生でありたいがために、


色んなものを犠牲にしてしまいました。



そう考え始めるとますます憂鬱になりました。


つまらない人間。


キラキラした世界にはたどり着けない人間。


一生川にただ流されるだけの人間。


自粛ムードが世間に漂う中、
僕は都内のワンルームに閉じ込められどんどん自分を追い込んでしまいました。


もうかれこれ一年ぐらい悶々とこの考えを抱え続けています。


夜明けは迎えてはいないけど


2021年7月中旬頃、このことをnoteに書こうと決めました。


身近な友人にこの話を相談したり、

自分の心の中でもしっかりと言葉にするにつれて、

今は徐々にこの考え自体に対する苦しみは減っている気がして、

前を向けるようになったことで、ここまでたどり着きました。


この悩みがある事自体が苦しくて辛いという状況に陥っていたので、

それに比べると今はだいぶ落ち着きました。




今の心境として無理やり「川」の話の例え話を使い続けるのであれば、

僕はまず「成功」ルートに向かっている川にいる事自体を疑うようにしています。


もう少し緩やかな流れの川に移動したいのではないのか?

あるいは全く別世界の池に飛び込みたいんじゃないのか?


そんな風にちゃんと考えようと思いました。


これは決して表面的に

「田舎でのんびりとした暮らしをしたい!」

とか

「インフレエンサーみたいにキラキラしたい〜〜〜〜」

という話のつもりではないです。

(※彼らの苦労が計り知れないのももちろんわかっているので、そこのツッコミはご遠慮ください)


あるいは「好きなことで生きていく」という甘い言葉の幻想に騙されているというわけでもないです。




ただ単純に自分が今まで取っていた選択の幅が狭すぎたので、

もうちょっと世界は広いんだぞと、

そして今からでも手を伸ばせば届く場所、見える世界があるんだぞと、

そう思うようにしました。



とりあえず今の僕にできるのはこの違和感を、この苦しみを発信すること。


それによって自分を奮い立たせること。


そして、次なる一歩へ進み始めること。


誰のためでもない、自分のためにこのnoteを書きました。



迷っている自分はもういないとは言えないですが、

留まっているだけの僕はこのnoteで終わり。


今やれそうなこと、やってみたいことに向けて漕ぎ出せるよう、

目一杯自分の手を広げていこうとおもいます。







拙い文章ではありますが、これが今の僕のありのままです。


もし万が一これが誰か似たような葛藤を持つ方に届いて、


その誰かにちょっとでも影響を与えられたようでしたら光栄です。





ここまで読んでくださりありがとうございました。

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