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【#医療企業分析】②メディカル・データ・ビジョン株式会社

第1回の#医療企業分析では大反響をありがとうございます!今回も第2回として医療・ヘルスケア事業を行っている企業の紹介をお送りします。

医療・ヘルスケア領域の事業は面白いので、ぜひこの #企業分析 を通して各社の取り組みを知ってもらって、医療・ヘルスケア領域で働いたり、新規事業をしようとする人が増えてほしいと思っています!

やる気につながりますので、ぜひ今回も「いいね!」のワンクリックをお願いします!!

告知コーナー

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2021年2月に、デジタルヘルスの取り組みをしている企業100社を集めた書籍
『デジタルヘルストレンド2021』(メディカ出版)
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限定2000冊となっているので、興味のある方はぜひ購入ください!

<ヘルスケアビジネス研究会>
2017年から、医療・ヘルスケア領域のビジネスに関して議論する
オンラインサロン『ヘルスケアビジネス研究会』を主宰しています!
現在、メンバーは230名以上。

・医療・ヘルスケア領域のベンチャー経営者
・大企業の新規事業担当者の方
・ヘルスケアビジネス領域のマニアックな話がしたい方 など

楽しんでもらえると思いますのでぜひ!!

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第2回は、メディカル・データ・ビジョン株式会社です。

※以下、「2020年12月31日」のデータで企業分析をしています。

基本情報

【会社名】メディカル・データ・ビジョン株式会社
【英訳名】Medical Data Vision Co.,Ltd.
【代表者】代表取締役社長  岩崎 博之
【本 社】東京都千代田区神田美土代町7番地
【設立年】2003年8月

売上高・純利益の推移

2020年12月(第18期)の売上高は約45.79億円、純利益は約7.00億円です。
2019年の第17期に比べて売り上げは約5.5億円増加しています。

<本社のみ>

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<グループ全体の合計>

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グループ会社

メディカル・データ・ビジョン株式会社は、子会社が計7社あります。

・CADA株式会社(100%子会社)
・株式会社Doctorbook(77%保有)
   ※23%は株式会社メディパルホールディングスが保有
・MDVトライアル株式会社(旧 株式会社コスメックス)(100%子会社)
・メディカルドメイン株式会社(100%子会社)
・株式会社 システム ビィー・アルファ(福岡県福岡市)(100%子会社)
・その他2社

◎メディパルによるDoctorbook株式取得のリリース
‣資本業務提携に関するお知らせ ~医療情報ポータルサイト「Clinical Cloud by MEDIPAL」の構築における協業~
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3902/tdnet/1665919/00.pdf

主な事業内容

事業内容としては「医療データネットワーク事業」の単一セグメントです。
 (高いセキュリティを背景にした医療・健康データ活用事業)
 ⇒医療の質向上により患者や生活者へのメリットにつなげる

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「医療データネットワーク事業」の中で、
(1)データネットワークサービス  
(2)データ利活用サービス
 の2つに分けられます。

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(1)データネットワークサービス の主なもの
 ①「EVE」     :DPC分析ベンチマークシステム(医療機関向け)
 ②「Medical Code」:経営改善システム(医療機関向け)
 ③「CADA-BOX」 :PHRサービス(医療機関向け)

(2)データ利活用サービス の主なもの
 ①「MDV analyzer」
  :急性期医療機関の薬剤処方実態を日単位で分析できるWEB分析ツール  
  (製薬企業や研究機関向け)
   ※ 個別ニーズへの調査サービス(アドホック調査サービス)もある
 ②「カルテコ」
  :自ら自分の健康・医療情報を管理できるPHRサービス
  (患者や生活者向け)


------(以下、有料としたかったけど、今回も無料で公開しています!)-----


(1)データネットワークサービス

・医療機関への経営支援システムの提供
・医療機関や患者から二次利用の同意を得て医療・健康情報を収集・蓄積
を同時に行っているサービス
 ※特に、DPC制度を導入している病院向けにサービス提供をしている

また、
・病院へのセミナーや勉強会開催などのさまざまなサポート実施
 ⇒導入病院との強固な信頼関係に基づいたネットワーク構築
 ⇒日本全国の導入病院から分散してDPCデータ提供を受ける
 ⇒大規模診療データベースが構築

今後の方向性としては、リアルタイムのデータの収集・蓄積を進めています

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<サービス一覧>
①「EVE」     :DPC分析ベンチマークシステム(医療機関向け)
②「Medical Code」:経営改善システム(医療機関向け)
③「CADA-BOX」 :PHRサービス(医療機関向け)
④ その他のデータネットワークサービス
 「カンゴッチ+」「Vision」「MDV Must」
⑤ 子会社でのデータネットワークサービス
・CADA株式会社「CADA決済」
・株式会社Doctorbook「Doctorbook」「Clinical Cloud」

※DPCとは
・DPC制度(Diagnosis Procedure Combination/Per-Diem Payment Systems、 
 略して「DPC/PDPS」という)のこと
・急性期の入院を対象とした1日当たりの定額支払い制度(包括評価制度)
 ‣急性期=患者の病態が不安定な状態から、治療によりある程度安定した   
      状態に至るまでの期間
・通常:診療行為ごとに保険点数を計算する「出来高払い制度」
・実際の入院費用は包括部分と出来高部分の合計
 ‣包括評価部分(入院基本料、検査、投薬、注射、画像診断など)
 ‣出来高部分(手術、麻酔、リハビリなど)

①「EVE」:DPC分析ベンチマークシステム

・医療機関向けのベンチマークシステム
・出来高請求とDPC請求の差額分析、
 患者数・在院日数・医療資源など各種指標
  ⇒疾患別・症例別に分析するシステム
・病院が「EVE」を導入するメリット
  ⇒他院とベンチマーク機能で比較ができる
  ⇒自院の強みと弱みを把握した上での診療および経営方針の立案が可能
・導入数:772病院(2020年12月末)
  ⇒DPC病院の大規模なベンチマークデータが保有できている
・費用 (決算説明で公表されているもの)
 ‣初期導入費用等:400 万円
 ‣月額保守費用等:5 万円/月

②「Medical Code」:経営改善システム

・医療機関向けの経営改善システム
  ⇒DPCデータやレセプトデータなどの標準フォーマットデータを活用
  ⇒院内のさまざまな経営課題の解決を支援する
 (例)原価計算
    コストデータを利用した経営改善の手法の提示 など
・病院が「Medical Code」を導入するメリット
 ⇒院内での情報共有が進む
 ⇒意識改革・行動誘発を起こして効果的な経営改善が可能となる
・費用 (決算説明で公表されているもの)
 ‣初期導入費用等:820 万円
 ‣月額保守費用等:10 万円/月

③「CADA-BOX」 :PHRサービス

・医療機関向けのPHR(Personal Health Record)システム
  ⇒患者自身が診療情報を閲覧できるWEBサービス「カルテコ」と連携
・病院が「CADA-BOX」を導入するメリット
  ⇒電子カルテなどのデータを活用し、業務・収益改善が可能
・費用 (決算説明で公表されているもの)
  初期導入費用等:2,000 万円
  月額保守費用等:50 万円/月
  ※患者は無料で利用可能

④ その他のデータネットワークサービス

・「カンゴッチ+」:看護必要度チェックアプリケーション
・「Vision」:病院経営レポート
・「MDV Must」:小規模病院・診療所向け診療可視化システム

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⑤ 子会社でのデータネットワークサービス

・CADA株式会社
 「CADA決済」:医療費後払いサービス
・株式会社Doctorbook
 「Doctorbook」:医療分野に特化した会員型医療動画配信サービス
 「Clinical Cloud」:医療従事者向けクラウドプラットフォーム


(2)データ利活用サービス

・データネットワークサービスで収集・蓄積した大規模診療データベースを中心とする医療・健康情報を活用したサービス
 ⇒製薬会社、研究機関、患者、生活者などに各種分析データを提供

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<サービス一覧>
①「MDV analyzer」
 :急性期医療機関の薬剤処方実態を日単位で分析できるWEB分析ツール  
 (製薬企業や研究機関向け)
  ※ 個別ニーズへの調査サービス(アドホック調査サービス)もある
②「カルテコ」
 :自ら自分の健康・医療情報を管理できるPHRサービス
 (患者や生活者向け)
③ その他のデータ利活用サービス
 ・オンラインドクターバンク(ODB):オンライン診療プラットフォーム
④子会社のデータ利活用サービス
 ・MDVトライアル株式会社:「治験事業」

①「MDV analyzer」

・製薬企業や研究機関へのサービス
・急性期医療機関の薬剤処方実態を日単位で分析できるWEB分析ツール
・「MDV analyzer」を導入するメリット
  ⇒特定の薬剤に対する具体的な薬剤の処方実態分析が可能
    患者数分析、併用薬分析、併発疾患分析
    処方量・日数分析、薬剤・疾患パターン分析  など
・定型の分析メニューでは対応できない個別ニーズに応じてた分析データや調査レポートを提供するサービス(アドホック調査サービス)もある
・費用 (決算説明で公表されているもの)
  年間:2,000 万円
  アドホック調査サービス:平均単価 350 万~ 400 万円 /1 案件

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②「カルテコ」

・患者や生活者に向けた自ら管理できるPHRサービス
・患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できる
 (受診した医療機関情報、傷病名、検査結果、処方薬、処置・手術など)

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③ その他のデータ利活用サービス

 ・オンラインドクターバンク(ODB):オンライン診療プラットフォーム

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④子会社のデータ利活用サービス

 ・MDVトライアル株式会社:「治験事業」


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以上です! 「#医療企業分析」って本当に楽しいですね!!
第2回も楽しんでもらえたでしょうか?!

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<#医療企業分析 過去記事>

①株式会社メドレー


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