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「役に立つ」と「意味がある」

お金を払う時に必ず潜んでいる動機や理由に「役に立つ」と「意味がある」があります。人はこのどちらか、もしくは両方を感じる時にお金を払います。ここを理解しておくと自分が事業者になった時もトンチンカンなことをせずに済みます。


東京から長崎に移って車生活が本格的に始まった約8年前、
「車なんてアクセル踏んだら進んで、ブレーキ踏んで止まるなら何でもいい」って思っていた僕がLEXUSのUXを買って(正確にはKINTOでリース)改めて感じた気が付いた「役に立つ」と「意味がある」をnoteしようと思います。


まずは「役に立つ」の性質と「役に立つ市場の構図」からの理解です。

例えばTOYOTAのアクア。アクアは役に立ちますがあまり意味はないですよね。アクアの様な「役に立つ市場」で戦う場合にはコストパフォーマンスが1番優れている商品が圧倒的な勝者になるという性質を持っています。2番目に役に立つ物なんか誰も要らないですよね。役に立つピラミッドの頂点に勝者が1人いるイメージです。今使っているアクアに「どんな機能が付いたら5倍の価格を払いますか?」と聞かれて即答出来る方は少ないと思いますが、今使っているアクアが「乗ったら自動でおすすめのラーメン屋さんにナビが設定されるか、価格が半分になるかどちらがいいですか?」と聞かれたら大半の方が後者を即決すると思います。この様に役に立つものは常にコストパフォーマンスと1番役に立つ機能を要求されます。この要求に個人事業主が応えるのはハッキリ言って不可能なので大企業がその役割を担う市場の構図です。


次に「意味がある」の性質と市場の構図です。

例えばランボルギーニのスーパーカー。スーパーカーはあまり役には立ちません。大きい、駐車場探しで一苦労、燃費良く無い、普通に使う分には必要がない装備と明らかなオーバースペックなどなど挙げればキリがありません。しかしそんな部分を受け入れてでもランボルギーニに「乗る意味」があります。ここでは「役に立つ」の宿命であるコストパフォーマンスが全くありません。ピラミッドも無く、頂点もなく、圧倒的な勝者もいません。役に立つ市場の様に「1人が総取り」することはなく勝者は多様化し、分散するという性質を持っています。コストパフォーマンスで勝負をしなくていいので個人事業主も「意味がある市場」には参入しやすいです。

そんな感じで「役に立つ」と「意味がある」について少し説明をしたところで僕が感じたLEXUS UXの役に立つ部分と意味がある部分をまとめます。


UXの役に立つ編。

・リース(KINTO)が出来て、手続きや仕組みがシンプルで簡潔。

・リースなので煩わしい急な出費(タイヤ交換とか)がない。

・メンテナンス系も込み込みなので余計なことを考えなくていい。

・盗難とか事故の時のサポートが素晴らしいし、所有していないから気が楽。

・リースなので手放す時のリセールとかも考えなくていい。

・クレジットカードで支払える。

・今まで乗っていたアクアより広くて使い勝手がいい。

・全国のLEXUSオーナーズラウンジが使える。

・契約した販売店独自の「福岡空港を使う際の駐車場代を全額負担します」「洗車無料」が普通に神サービス。

・走行中の静粛性はピカイチ。まじ静か。

・ヒートベンチレーションってやっぱりいいね。

・燃費全然良い。

・ボディのカーキ色、いいね。

箇条書きだとこんな感じです。
車は絶対に所有したくない僕にとってKINTOでUXがリースできたのが本当にありがたかったです。KINTOは毎月のリース代をクレジットカードで払えるのでこれも本当に素晴らしい。だってクレカのポイント貯まるじゃないですか。毎月のリース代が85,000円なので毎月AMEXの850ポイント、1年で1万円分のポイントですよ。これ僕は捨てないですね。今まで乗っていたアクアは口座引き落としだったので何も残りませんでしたが、1年に一回1万円分のボーナスを貰えると思うとホント嬉しいです。1万円捨てないしAMEXのポイントはANAのマイルに出来るのでそれもまた良しです。

毎月の85,000円に全て(車両保険も!)込み込みなのでホント何も考えなくていいのは素晴らしいです。自分の物じゃないので盗難事故の際も気が楽だし、それでいて借りてる分普段から綺麗に使おうって思います。

全国のレクサスオーナーズラウンジが使えるのも本当に良くて、福岡の天神、渡辺通沿いのレクサスにもちょっと時間が出来た時とか遊んで休憩する時に使っています。ドリンクとお菓子のクオリティも申し分なく、店内の雰囲気やスタッフさんの接客はやっぱり素晴らしいと思います。やっぱり流石LEXUSだなと毎回感じます。休憩以外でも仕事の打ち合わせとかにも重宝してます。

今回契約したのは福岡空港に近いレクサス福岡東店なんですが、この販売店独自のサービス「福岡空港使う時の駐車場代全部出しまっせー」と「洗車無料」が結構神サービスで、これには本当に助かっています。だって福岡空港1日普通車停めて2400円。4日5日旅行とか出張行って帰ってきて駐車場代1万円が0円ですよ。これ普通にやばいでしょ。出張が続いた月の出費がアクアをリースしてた時とあんまり変わんないって事も多々あります。洗車も丁寧にしてくれるのでいつでも綺麗な状態で乗ることが出来ます。

実際に軽、アクア、UXと乗ってきてUXの装備や車内環境は高級車だと感じます。走行中めっちゃ静かだし、運転も楽しいし、車に乗る時間が楽しくなってます。無茶な運転をしなくなったし、いつも遠回りして帰るくらいにずっと乗っていたい車です。後部座席が狭いとか荷物があんまり乗らないとか言う人いるんですが、いやそれはお前がデカいんや、乗せる荷物を減らす工夫をすればいいやんって思いますね。156cmの僕、151cmののりおちゃん2人が使う分にはもう十分過ぎます。



UXの意味がある編。

・真の車好き走り好きの豊田章男会長の言葉や言動に心から感動した。

・レクサスブランドに乗っている自負を感じられる。(少しドヤれる)

・アートとファッションを生業にしているポンコツ個人事業主でもKUFU(工夫)とハックをすればレクサスに乗れると証明出来た。

・UXのコンセプト
「これからの豊かさを求める人々に、新たなライフスタイルを探求するキッカケを提供するCreative Urban Explorerとして誕生したUX」がまさに僕のために作られたコンセプトだと感じる。


豊田章男さんを好きになったきっかけの動画を添付します。
この動画の2分23秒から3分12秒、この50秒だけでも見てみてください。

見れない人のために文字で起こします。

マツコデラックス「章男社長は?今1番欲しいクルマ」

章男社長「1番欲しいクルマ?」

「うーーん。。」

「ううーーーーーーーーーんんんんんん。。。。。。。」


マツコデラックス「いいんじゃない?」

章男社長「ポルシェだね」

会場は拍手、孫さん大爆笑。

孫さん「すごいね。」「すごいね。」


これには本当に僕もびっくりして、すごいなーって思いました。
世界一の車を作る会社の社長が建前を気にしつつもちゃんと本音で「ポルシェだね」なんて普通言えないですよ。下手したらこの発言で株価が暴落するかもしれません。どれだけのステークホルダーを抱えているかはもう僕には想像出来ないくらいの規模です。そんな立場の人がポルシェだねなんてホント普通言えないですって。言葉では簡単に言えるし書けるけど、TOYOTAは世界一の車の会社です。「コメントは差し控える」みたいな事なかれ主義が日本全体を重く覆っている今の社会に光を差す一言にも聞こえます。この「ポルシェだね」から僕は章男社長のファンになり、彼がトップの会社が作る車に乗りたいと思うようになりました。

ちなみに余談ですが、この動画に出ている孫さんのソフトバンクの電波を僕は現在格安SIMで使っています。スマホの電波はソフトバンクを使おうと決めていて、それは孫さんのファンだからなんですが、ファンになったきっかけはTwitterで孫さん宛に「髪の毛の後退度がハゲしい。」ってクソリプが来て、その返信に「髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである。」と引用リツイートしているのを見て以来ずっとファンです。


もう10年前かこれ。


レクサスに乗っている自負は僕にとっては重要ですが、もっと言うと個人事業主としてアートとファッションを生業にしている僕らでもちょっとした工夫とハックをすればちゃんとレクサスに乗れるって証明できたことが何よりも重要です。これはある意味「身だしなみ」なんです。やっぱりボロボロの軽とか置きに行ってるコンパクトカーとかに乗っていたら格好がつかないし、「あ、やっぱりアートとファッションを仕事にすると儲からないのね」って思われるのが1番嫌なんです。これから福岡でアートやファッションでやっていこうって人の足を引っ張ることだけは絶対にやってはいけないと思っています。自分のためにレクサスに乗っているのが2割、他者のために8割って感じです。



「これからの豊かさを求める人々に、新たなライフスタイルを探求するキッカケを提供するCreative Urban Explorerとして誕生したUX」

ここにUXに決めた全ての僕にとっての意味が込められています。

これからの豊かさとは何か?そもそも豊かさとは?常に考えその都度答えを出し、豊かさを最優先できるように生活の仕組みを整えてきて今の生活があります。
なので今の生活は豊かさを感じるとても居心地が良いものではありますがそれに胡座をかかず、常にこれからの豊かさを享受するために時間とお金を使います。その意思と志を失わないように、常に隣にいてくれる相棒のような存在にUXをしたいと考えています。UXに乗ってドラポジを取る度に「これからの豊かさとは?」と考えます。

これからの豊かさを考えるきっかけを提供するUXはなぜ他のレクサスより小さいのか?「大きくて沢山」の今までの価値観から、「小さく適量」の価値観になれるかとか、小さく適量の価値観を他者に伝えて他者が良い方向に変化するには何をどうするべきか?みたいなことを今日も考えていました。


以上が僕がLEXUSのUXに乗る意味です。


「役に立つ」は成熟し皆が恩恵を受けられるくらいに行き渡りました。皆の物的欲求は叶えられ、いつでもどこでも安価に役に立つものは手に入るようになりました。そんな現在の日本では皆が「意味」を求めているように思います。その車に乗る意味、その会社で働く意味、その服を着る意味、その人と時間を共有する意味、そのアートを部屋に飾る意味、個人事業主でいる意味、服を作って売る意味、作品を創る意味、などなど、まぁ突き詰めれば「生きる意味」になるでしょう。

意味の発見や探究、創造をする訓練をせずに大人になった僕たちは遅かれ早かれ自分が「意味を失っている」と気が付きます。150年前にドイツの哲学者ニーチェはニヒリズム=虚無主義を「なんのために、という問いに対して答えられないこと」と指摘しています。「なんのために」という問いへ答えられない、つまり「意味が失われた状態」こそが、ニヒリズムの本質であると言っています。

モノが過剰になり、意味が希少になっている現在において未だにモノや金銭をインセンティブに事業を行う事業者や個人事業主がうまくいかないのは当たり前のことです。今お客さんが欲しいのは「モノ」ではなく「安さ」でもなく、意味です。今従業員が欲しいのは「やりがい」と言われることが多いですが正確には「働く意味」です。でも事業者や個人事業主は今まで意味を売ったことがないので意味の売り方が分からない、企業も従業員に対して金銭と地位や出世をインセンティブとして与えていたので、意味の与え方を知らない。そんな大きなジレンマを皆が抱えた独特な雰囲気がある時代が今ではないでしょうか。その会社で働く意味を失い職場を去る人が取引先のお店にもいました。優れた経営者や上に立つ人は働く従業員に対して「働く意味」を与えられるなと、しみじみ思った昨今です。

皆が意味を失い、意味を求めているからこそ私たちは自分たちの仕事において「意味」を売ること、提供することに全振りしています。役に立つ服=ユニクロや無印、ファミマのコンビニエンスウェアなどとと勝負しても勝てるわけがないですよね。


「これからの豊かさを求める人々に、新たなライフスタイルを探求するキッカケを提供するCreative Urban Explorerとして誕生したUX」


これからの豊かさを探求するきっかけをいくつもUXからもらっています。ぜひこれからの豊かさとは?を話のネタとしてあなたとの時間を共有したいなと思っています。別でこれからの豊かさとは?のnoteも書こうかな。それも読んでやってもいいぞって方はいいねを押してね。前向きに書くきっかけになります。


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