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ブラジル北東部サンルイスを歩く/ブラジル旅行記

ベレンから19時出発のバスは何故か18時40分に出発した。
12時間の予定の長距離バス。
久しぶりの超長距離バスの移動は7年ほど前のインド以来かもしれない。

南米のバスは大体席のピッチが広く快適

ベレンからサンルイスまでの道は舗装されていない場所もあり、また牛が道を塞いで進めないというインドのようなトラブルもあり結局17時間強かかった。
バスの中は冷房がガンガンで極寒。
外は30℃を超えているのにバスの中の温度計は15℃を下回っており寒くて寝られない。
周りを見ると皆毛布を被り震えながら寝る。
一体、何をしているのか疑問しかない。
アホなんだろうか。

赤道近く、常夏のサンルイスは沖縄のような屋根の建物、果てしなく遠浅の綺麗な海に面する美しい街。

サンルイスの家々
綺麗な海

バスで到着し、宿にチェックイン。
海辺に位置する信じられないくらいゆるい宿。
チェックイン、アウトの時間を聞いても「無いよ。そんなの」というし、値段も逆に「いくら?」って聞いてくるし、こっちから調べても確認もしない。

サンルイスのセントロは強盗が以前から頻発しており「1人で夜は出歩くのは避けた方がいい。」と真剣に言う割に夜帰ってきたら門が開けっぱなしで留守番してるオーナーが酔って爆睡してたりと、ゆるすぎて怖い。
でも美味しいコーヒー飲み放題の美味しい朝食、清潔なバスルームもついていて一泊R$60(1800円)と激安。
世界一適当な宿Hostel dos Poetasはおすすめです。

サンルイスの人たちは本当に人懐っこくて素朴。
到着するなり、コタロー先生の古くの友人のお宅にお招きいただき、郷土料理をいただく。
やはり、美味しいものは家庭にアリ。

美味い。美味すぎる。
パクチーなどの香草を入れ炊き込んだ炊き込みご飯、赤豆を使ったやけに旨みの強いフェイジョンやエビのタルトなどなど。
今回のブラジル料理の中で間違いなく1番美味しいご飯だった。

マラニャオンの郷土料理をいただく

近所のにいちゃんがこちらのローカル局アナらしく、何故かコネで近くのサッカースタジアムのS席を確保してくれ、地元チームFCサンパイオ•コヘイアの試合に招待してくれた。

局アナのにいちゃん
スタジアムにて

本番ブラジルのサッカーは迫力と応援の熱量がちょっと狂気を感じて面白い。
試合は1-1のドロー。
貴重な体験をさせてもらった。

翌日は「シュハスコをやろう」とまたまたエジヴァウドさん宅にご招待いただき、お邪魔した。

他の南米の国同様シュハスコ(アサード)は男の役目
肉がうまい

昼から大量のビールを飲み、通りがかる人や近所の人がジョインしてくる。
「ようこそ我が街へ!」と行き交う人が笑顔で話してくれる。
リオデジャネイロがスレ過ぎているのか(それは間違いない)、ここが平和なのか。
言葉は100%近く分からないが、とても居心地がよかった。

愉快な人々
大量のビール摂取
シュハスコの匂いに寄ってくるシュハスコ犬

大体皆そうだけど、ブラジル人は自分の好きな銘柄のビール、サッカーチームを持っている。
ビールが進むと永遠にその話で議論する。

あまりこだわらず、人に合わせることで事なかれとなりがちな日本人からするととても興味深い。
あっという間に日が暮れ、一日が終わる。

自慢のココナツジュース片手に
下ネタを真剣に話す局アナのにいちゃん
楽しい時間はすぐ過ぎる

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