何もない日が日常のブラジル生活/ブラジル旅行記
今日は何も無かった。
というか多分昨日も何もなかった。
実はこういう日が結構多い。
ブラジル人は当たり前だけど常に予定通りにはいかない。
あるはずの予定がある時間に突然消える。
そういうのが面白かったりする。
来るはずのバスが来ないとか、あるはずのレッスンがないとか、来るべき人が来ないとか、始まるはずのライブの時間が4時間平気で遅れたりとか。
なんか当たり前と思っていたことが無くなるとどうしてもイラっとするけど、そもそも地球の裏側。
当たり前が違うからとそれを受け入れると実は余裕が生まれて何も無いが楽しかったりする。
日本でも全てにその余裕を持てば日は同じく何があっても旅のように楽しいのかもしれない。
と、例に漏れず今日もあるはずのカポエイラが何も連絡が無く無くなってフリーになった。
あることを期待し、微かな望みを胸に道着と帯の入った鞄を持ち行ったことのない港へ。
まあ、練習はなかったけど。
代わりに先生の友人に会う。
マラニャオン出身のブラジル人のイメージ通り明るい双子。2人に必要以上の下ネタを教えられながら街中を歩く。
港は異様に薄暗く、気味が悪い。が時々美しい。
少し港沿いを歩くと、リオデジャネイロ劇場のバレエ団に参加した最初の黒人女性Mercedes Baptistaさんの像。
アフリカから奴隷が売られてきた際、港があるこの地に辿りついた。
約300人の奴隷が一艘の船に乗せられ最悪な環境で1/3が死亡した。
そのまま奴隷達が埋められた後もこの地で発見されている。
そのままアフリカから連れてこられ、この場に住みた奴隷達が奴隷撤廃後丘の上にファベーラをつくったことが、ファベーラのはじめらしい。
そういう理由でこの地はアフリカ系が多く”リトルアフリカ”と言われている。
ここにサンバ発祥の場所もあり連れて行ってもらった。
どこにもサンバはなかったけど、危険なニオイのする不思議な場所。
写真を撮ると大声をあげて走ってきたのでヒヤッとしたけど、隣をすり抜け奇声を上げながらどこかに行った。
無事に帰り、ブラジル特有の異常に冷えたビールは何度飲んでも美味しかった。
毎日行く近くのBARは個人商店やスーパーでこのビールを買うとR$11くらいなのにBARで飲んでもR$12と変わらない。
安すぎるSPATENを6本飲み、今日も満足して寝る。
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