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MBA Essentials 2020<総合コース>秋 第1回

2020/10/14(水)にタイトルのセミナーを受講したのでアウトプットします。

MBA/MBA Essentialsって何?

MBA:
 経営学修士(Master of Business Administration)
MBA Essentials
・早稲田MBAのカリキュラムから「ビジネスに役立つエッセンス」をピックアップし、一流講師が講義する屈指の人気プログラム
・今期(秋)も600名弱が受講
・有料(税込52,800円)
・東日本大震災の援助のために受講料を寄付することがスタートのきっかけ

製造業設計担当平社員がなんで受講するの?

「おまえ経営学とか関係ないやん」
…そう、おっしゃる通りです。

でも本当にそうでしょうか?
自分と関係ない分野は一切学ばないで一生を過ごしてよいのでしょうか?
そんなことはない。私はそう思います。

本セミナーの冒頭でも、案内がありました。
「MBA Essentialsは学びネットワークづくりの場です」
私は、ここに魅力を感じています。

ネットワークづくりの場

セミナー後にサイゼリヤ会という懇親会があります。
これがネットワークづくりの場になっているわけです。

この場に参加されない人は、「学びとネットワークづくり」の半分を損していると思います。
(MBA Essentialsを学びたい熱心な人ならネットワークづくりがいかに大事か理解していると思ってたんだけどなぁ…)

この会、片付けパパこと大村さんがスタートさせたことを知り、びっくりしました。Facebookで友達なのに知らなかった…

もちろん私も参加しました。(22時で抜けましたが)
70名ほど参加されていました。今回はZoomだったのでリアルの場よりも多かったらしいです。よいことです。
幹事のみなさん、お疲れ様でした。

学びの場

肝心の学びの方ですが、双方向講義が最大の価値と紹介されました。

<第1回の内容:MBAイントロダクション秋~戦略とオペレーション>

講師:内田 和成 先生
   早稲田大学 大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
概要

ビジネススクールで学ぶ楽しさや奥深さのエッセンスが詰まった企業戦略の考察について、一般に斜陽産業とされる自転車販売業において高い成長率と利益を誇る「あさひ」を題材に、ケースメソッド(ディスカッションスタイル)で実演します。戦略とその実行(オペレーション)をハイレベルでどのように整合させるかがテーマです。

懇親会で聞いた話ですが、名物授業とのことでした。
まだ参加していませんが、「春」の方は「ジャパネットたかた」が内田先生名物授業の題材だそうです。

<講義の流れ>

①あさひ(サイクルベースあさひ)の資料を読む(10分)
②あさひの映像(カンブリア宮殿)を見る(15分)
③Zoomブレイクアウトルームでディスカッション(20分)
④全体講義(残り)

<課題>

以下を意識しながら資料と映像を確認します。
・顧客は誰で、あさひにどんな価値を認めているのか
・競争相手は誰か
・あさひの強みは何か

<ハプニング>

あさひの映像(カンブリア宮殿)は、映像を直接配信するのではなく、DVDか何かで再生しているモニタ&音声をさらにカメラで撮ったものを配信していたため、音割れがすごかったです。
「気分が悪い」「どうなってんだコノヤロー」的な雰囲気になってました。
私はそんな状況を「こういう時人間性出るなー」とめちゃ冷静に見てました…

Zoomブレイクアウトルームのディスカッションにて

・スタート前に、先生から「自己紹介は不要」「まとめは不要」「個人の意見を言い合い、他人の意見を聞いて発見してください」との説明があった。
 →これでだいぶ気が楽になった。
・その後、運営側から「ルームの中でどなたかファシリテーターやってください」との説明があった。
 →緊張感が復活してしまう(笑

・案の定、みんな最初は黙っちゃう(笑
 「ファリシテーションうまい人がやってくれるだろう」と思ってたけど、みんな同じ思いだったのかも。メンバー的にたまたまだったのかもしれないけど、もっと前のめりの人が多いのかと思ってた。
・いい機会だから思い切って立候補してもよかったかな。途中からは微妙に進行してみたりもしました。

・流石によい意見がたくさん出て、「競争相手」については「同一業界ではなく、他の交通手段や別のサービスではないか?」の意見が出た。なるほどぉ~、社長が「お客様の数」に言及していたのはこういうことか、と腹落ちできた。
・「強み」の点では「スタッフ一人ひとりが自転車屋である」という意見も。すごくいい表現で感動した。

・途中内田先生が入ってきて「資料(2008年)や映像(2011年)の当時の時点で考えて欲しい」との指摘があった。たしかにそうか、うっかり「今」のことを考えてしまっていました。

全体講義にて

<課題について>
・先生が「最初はレベルの低い意見から出して欲しい」と言ってくれたのはすごくいいなぁと思った。いきなりハイレベルな議論になったらついていけないからね。
・意見を出すと「なぜそう思ったか?」の問いが返ってきます。
 直観やなんとなくで答えを出しているとすごく苦労する。でもすごい大事な問いだと思った。
・わかりやすい図(例:購買者層のピラミッド図)に変換して説明されるのは流石だなと思った。

<バリューチェーンについて>
・あさひのバリューチェーン(商品開発→生産→物流→販売→アフターサービス)について対話を通して学んだ。

学んだこと(→は自社でも考えてみるべきこと)

Make or Buy
 →Makeにこだわって返ってコスト高になっている節があるかも
・あえて自社化(例:物流)
 →ノウハウの活用で高効率化
バリューチェーン
 →完全に縦割りなので全体の流れやフィードバックを意識する必要があると感じた
多能工(マルチファンクション)
 →これも縦割りで単一機能になっていると感じた

講義のまとめ

・戦略とオペレーションが大事である。(戦略とオペレーションは両輪)
・あさひの話はユニクロの話に近い。(SPA:製造小売)
・重要な要素は以下の2点
 ①一貫性、整合性があることが大事(バリューチェーンのどこをスタートにしても話ができる)
 ②オペレーション、人材、リーダーシップ

感想など

・久しぶりに「授業を受けてる」感覚があり楽しめた。
・「あさひを題材にしつつも一般化した話になるのかと思ってた」けどほぼあさひ特化の話でした。

サイゼリヤ会にて

・名物授業の話、他の先生はどんな感じか?を幹事の方から聞きました。
・先生もちょっとだけ参加されたので質問コーナーになった。
 興味深かった質問は以下です。

縦割りが多い日本の製造業の中であさひは一気通貫のバリューチェーンを実現している。どんな工夫があるか?
→あさひは新しいからできた。
 タコツボ(サイロ)の改善をできあがった組織でやるのは難しい。それでもやるのであれば、
①強いリーダーシップでぶっこわす感覚でやらないとできない。
②「目的(パーパス)」の再認識が大事である。

う~ん、社内展開しづらい内容だけど、言ってみるか…

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。