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2020年甲府の選手の評価と展望

こんにちは。いよいよ新シーズンまで2週間というところで、今更かもしれませんが、昨年の選手の評価と今シーズンの展望をしていきたいと思います。自分なんかがとは思っていますが、自分なりに考えてみたいと思います。
評価点は及第点を5.5点、最低点1点、最高10点で評価したいと思います。

背番号1 河田晃兵 

評価点:5.0点
甲府7年目。ベテランとしてチームを引っ張っている甲府の守護神。2019年シーズンは好セーブを連発し、チームを幾度となく救ってきたが、昨シーズンは怪我などによりコンディションがあまり良くなかった。正GK争いも岡西に明け渡してしまったりなど、河田にとっては失意のシーズンであったと思われる。しかし、今シーズンから強く要求されたGKからのビルドアップという観点では、試合の時は落ち着いたパスを見せていたので、そこはさすがだなと感じた。今シーズンこそは、甲府の守護神が復活するところをぜひ見たいと感じる。そしてJ1昇格に導いてほしい。

背番号2 藤田優人

評価点:6.0点
昨シーズン、サガン鳥栖から完全移籍での加入。正確な右足から繰り出されるボールは、昨シーズン幾度となく甲府の危機を救ってくれた。第6節に見せたCKからドゥドゥへのアシストはさすがだと感じた。アシスト数はチームトップの5回を記録するなど、結果も出した。しかしもったいなかったのは、怪我が多かったということである。怪我が少なければ、もっとチャンスを作り出せたのではないかとも感じた。残念ながら昨シーズンを持って引退し、柏U -18のコーチに就任することになった。藤田優人のセカンドキャリアでの活躍に期待したい。

背番号3 小柳達司

評価点:7.0点
甲府在籍2年目。競り合いにも強く今では甲府に欠かせないCBである。序盤戦には右SBでプレーしていたが、ここではまずまずといったところであった。しかし3バックの右に移った瞬間、彼の持ち味である競り合いの強さと対人の強さがとても活きたように感じた。シーズンを通して安定性もあり、41失点という失点の少なさに貢献した1人であることは間違いない。また、昨シーズンから特に取り込んでいる最終ラインからのビルドアップにもしっかり対応できていたように感じる。また第4節と第24節の金沢戦で見せたシュートも素晴らしく、シュートセンスがあることも見せつけた。今津・中塩が抜けた今、J1昇格を掴むためにも小柳の力が必要不可欠なのは間違いない。小柳の安定性を今年も見せつけ、J1昇格の立役者になってもらいたい。

背番号4 山本英臣

評価点:6.5点
甲府在籍18年目。もう山本英臣なしでは甲府を語れない、甲府のバンディエラ的存在。昨年40歳を迎えたにも関わらず、試合に絡み続け、昨年J通算500試合を達成した。正確無比のロングフィード、ボールを刈り取るインターセプトは、40歳の今もまだまだ一級品である。第34節、ドゥドゥのゴールをアシストしたあのロングフィードはさすがだと感じた。しかし、たまに致命的なミスを犯してしまうのがたまにキズ。第13節の愛媛戦で有田に決められたゴールは、山本がペナルティエリア内で奪われたのが原因である。結果的には勝利で終えられたものの、自陣ゴール前では少し気をつけて欲しいと感じた。今年41歳になる山本。もういつ引退してもおかしくない歳ではあるが、私たちは山本英臣と共にJ1昇格をしたい。ぜひ山本には最終ラインからチームを鼓舞して、J1へと導いて欲しいと思う。

背番号5 今津佑太

評価点:7.5点
甲府在籍3年目。あの鄭大世にも認められた超ファイター型CB。今シーズンチームトップの36試合に出場。競り合いの強さと1対1の対人プレーの強さが光った。今年1番伸びた選手と言っても過言ではないように感じる。ここ一番のピンチの芽を摘み取ったり、当たりの強い外国人選手相手でも競り負けることなく、甲府の堅守を支えた1人である。また、打点の高いヘディングも売りで、第5節東京V戦でのヘディングゴールはさすがであった。甲府が取り組んでいたビルドアップにも難なく対応しており、足元の技術も伸びたのではないかと感じた。今シーズンからは広島へ移籍、J1へステップアップということになった。広島のCBの層はなかなか厚く、競争が激しいと思われるが、今津の熱量があればきっとスタメンも奪えるであろう。山梨県出身のJリーガーとして、広島で成功を収め、ゆくゆくは日本を代表するプレーヤーになって欲しいと思う。

背番号6:野澤英之

評価点:5.5点
昨シーズン、FC東京から愛媛のレンタル終了とともに甲府へ完全移籍。足元の技術、運動量の豊富さが光った。第32節大宮戦のドゥドゥへのアシストは、素晴らしい精度のクロスであった。加えて、運動量も豊富で守備に大きく貢献した。また、ボランチだけでなく、シャドーでもプレーするなど、ユーティリティさも見せつけた。ただ大宮戦を除いて、ゴールに絡む事がほとんどなかったのが少し残念。また、プレー中の判断が少し遅いようにも感じた。もうワンテンポ早いプレーができるようになったら、もっともっと良いプレーが見せられるように感じた。私個人的には、昨年野澤の加入を知った時、とんでもなくいい選手を連れてきたなと感じていたが、昨年のプレーはまだまだだと感じている。野澤英之の真価が発揮されるのは今シーズンではないかと思っている。FC東京時代に見せたプレーを、今年こそ甲府で見せつけて欲しい。

背番号7 中山陸

評価点:6.0点
甲府在籍2年目。石原克哉が長年背負っていた7番を背負う、将来のファンタジスタ。昨シーズンの序盤戦こそ、試合に絡むことはほとんどなかったが、後半戦から試合に出始めると大きく躍進。ボールタッチの滑らかさとパスの発想が素晴らしく、チャンスを多く生み出した。ゴールも3ゴール決め、今シーズンに向けて大きな脚固めとなったのではないかと感じる。昨年は本格的に試合に出たのが初めてで、プロのスピードに慣れるいいきっかけになったのではないか。今年は勝負の3年目。ここまでのプロ生活をホップ・ステップと登ってきた。今年ジャンプするために、スタメン競争に勝ち、試合に絡んで結果を残して欲しいと感じる。

背番号8 新井涼平

評価点:5.5点
甲府在籍8年目。甲府の主将として、最終ラインを支える要である。最終ラインの統率力はさすがで、ラインがズルズル下がりそうになっても、しっかりライン上げる事ができる。また、カバーリング能力も素晴らしく、幾度となく相手のチャンスを潰してきた。しかしこれと同様に、ミスが多いのも事実である。簡単にパスカットされてしまったり、クリアしきれなかったりするのはもったいない。特に第29節町田戦のオウンゴールに関しては、本当にもったいないミスである。結果的には勝利で終えたものの、場合によってはゲームを大きく左右するプレーである。主将としてここは気を引き締めてもらいたいと思う。今シーズンは、主力CBが2人引き抜かれたため、新井の力が昨年以上に必要になる。甲府の主将として、簡単なミスを減らし、甲府をJ1へと導いてもらいたいと思う。

背番号9 ラファエル

評価点:5.0点
昨シーズン、ブラジルのフィゲイレンセから完全移籍で加入。190センチという高身長と守備への献身性が持ち味の選手である。大宮時代での活躍が印象深く、甲府でのゴール量産を期待されたが、結果的には2ゴールと期待外れではあった。しかし、前線からのプレッシャーであったり、囮になる動き(オフ・ザ・ボール)の動きはさすがで、多くのチャンスを生み出すきっかけとなった。特に第26節北九州戦の太田選手のゴールは、ラファエルの囮になる動きで生み出されてる。今シーズンで契約満了で、今シーズンはボタフォゴFCでプレーが決まっている。このチームは3部降格の憂き目にあったため、1年での2部昇格の起爆剤になって欲しいと思う。

背番号10 ドゥドゥ

評価点:8.0点
甲府通算在籍4年。甲府の太陽的な存在で、ピッチ内外からチームを盛り上げてくれた選手である。昨シーズンはチームトップの10ゴールを挙げ、さすが甲府のエースという所を見せつけてくれた。特に第13節愛媛戦。2−2の場面でGKとの1対1を確実に、しかもループ気味のシュートで決めた。このような勝負強い選手は得点の少ない甲府にとっては貴重な存在であった。また第14節山形戦では、直接フリーキックを沈め、フリーキックも決めることが出来ることを証明した。今シーズンも甲府に残留してくれることを祈っていたが、残念ながら町田への移籍が決まってしまった。比較的決まるのが遅かったため、最後まで交渉してくれたのではないかと感じている。これには資金が少ないながらも頑張ってくれた甲府のフロントとドゥドゥ本人に感謝しかない。町田でも得点の取れるエース的な存在として期待をされていると思う。町田での活躍を祈っている(甲府戦以外で)。

背番号11 泉澤仁

評価点:9.0点
昨シーズン、横浜Mからレンタル移籍で加入。とにかくキレキレのドリブルが大きな持ち味である。昨シーズンは泉澤がいないとこの順位に居なかったかもしれない。こう思わせるほど、彼の存在は大きかった。最初に彼のドリブルを見た時、度肝を抜かれた。あそこまでのドリブルができる選手が甲府に来てくれるとは思っていなかった。シザーズや緩急をつけたドリブルは、もはや誰にも止められなかった。特に第12節徳島戦の内田選手へのアシストの前の相手との駆け引き。あれは泉澤しか出来ない駆け引きである。レンタル加入だったため、今シーズンも残留するか不安な要素があったが、見事完全移籍で残留が決まった。これは甲府にとってとても大きなことである。昨シーズンの終盤は怪我もあったので、今シーズンはフルに戦ってもらい、甲府の攻撃陣を引っ張ってもらいたい。そしてJ1昇格に導いてほしい。

背番号14 武田将平

評価点:9.5点
昨シーズン、岡山からレンタル移籍で加入。運動量の豊富さ、ボール奪取力、パスの精度、パスをさばく力など様々な力に長けている、とてもバランスの良いボランチの選手である。泉澤と同様に、昨シーズンは武田がいないとこの順位には居ることが出来なかったかもしれないほど、甲府の中核を担った選手である。要所要所に顔を出し、パスを受けたりなど甲府の中盤を支えた。また、相手の最終ラインへのプレッシャーや中盤でのプレスなども積極的に行い、守備に大きく貢献。にも関わらず、最後まで運動量が落ちず動き続けることが出来る。加えてシュート技術も高く、特に第13節北九州戦では、こぼれ球に対して抑えの効いたボレーシュートを決め、チームの勝利に貢献した。もはやなんでも出来るのではないかという程まで素晴らしいプレーを見せてくれた。今シーズンでのJ1昇格を達成するために、是非とも甲府に残って欲しいと思ったが、残念ながら、岡山へのレンタル終了とともに京都へ完全移籍してしまった。しかし京都の監督は曹貴裁さんであり、この武田のスタイルは曹貴裁スタイルに適合することは間違いない。そのため、甲府の前に現れる時、武田はとんでもない怪物になっているかもしれない。京都での活躍を期待したい(甲府戦以外で)。

背番号15 中村亮太朗

評価点:7.0点
昨シーズン、中央大学から加入。クロスの競り合い、判断力が長けているボランチ。昨シーズンはルーキーにも関わらず、26試合に出場。さらに昨シーズンの3ゴールは全てクロスまたはCKからのヘディングで点をとっており、クロスからの競り合いの強さというのが際立った。加えて、判断力という部分も素晴らしいものがある。例として、第13節愛媛戦のドゥドゥへのアシストは、フリーの荒木へのパスが無難に思えたが、裏に走っていたドゥドゥをしっかり見ていて、スルーパスを出したこの判断力というのは素晴らしいものがあると感じた。ルーキー1年目でここまで輝いたため、今シーズンはさらに輝くこと間違いなしである。甲府の中盤を支えるだけでなく、得点という結果にも期待したい。

背番号16 松田力

評価点:6.5点
昨シーズン、福岡から完全移籍で加入。運動量の豊富さと動き出しの速さが持ち味の選手である。昨シーズンは、36試合に出場。4ゴールを奪った。何より運動量が豊富で、前線からのプレッシャーや自陣に下がってまでの守備など、様々な所に顔を出し、守備に貢献した。ゴールに関しては、ヘディングで叩き込もこともあれば、ボレーを決めたり、体を投げ出しで泥臭く決めることもできるので、様々な形から得点を決めることができる選手であった。しかし、重要な場面で決定機を外したり、ミスをするなど、もったいないところが多かったのも事実である。ここがなかったら、二桁得点も夢ではなかったと感じる。今シーズンはC大阪への移籍が決まり、兄弟での共演プレーが実現する。これもこれで楽しみであるが、そもそもC大阪の選手層の厚さの中で出場機会を得ることがまず前提条件である。大きな壁となるであろうが、ぜひ頑張って欲しいと思う。

背番号17 金園英学

評価点:5.0点
甲府在籍3年目。勝負強さと献身性があり、プレーに対する熱さが伝わる選手である。2019年シーズンは、途中出場・重要な局面でゴールを決めまくったストライカーだったが、昨シーズンは1ゴールしか決められず、息を潜めてしまった。また慢性的な怪我にも苦しめられ、なかなかシーズンを通して戦うことが出来なかった。守備への献身性というのはとても良かったが、ゴールというストライカーとして必要な結果を出していない以上、どうしても高い評価はできない。昨シーズン限りで契約満了となり、今シーズンは長野でのプレーが決定した。金園の実力であれば、J3で無双もできると思う。慢性的な怪我をしっかり治して、長野のJ2昇格に貢献できるよう頑張って欲しいと思う。

背番号18 太田修介

評価点:7.0点
甲府在籍3年目。甲府ユース出身。裏への抜け出し、ドリブルでの仕掛けに長けている、シャドーストライカーである。昨シーズンようやく才能を開花させ、6得点を挙げた。特に第17節北九州戦での3点目。自分でドリブルを仕掛けて、強引に持っていきゴールに繋げた。あの仕掛けと強引さは、太田の良さだと感じる。ただ、決定機を決め切ることが出来ないのがもったいない。GKとの1対1の場面を作り出せても決めきれないことが多いので、これは今後の課題であると思う。今シーズンも残留すると思いきや、なんと町田への移籍が決まってしまった。キャンプでの練習試合では結果を残しているようだが、ドゥドゥも加わったことで、町田のサイドは競争が激しい。だがこの競争に勝ち、試合に出て活躍することを山梨県民として応援したいと思う(甲府戦以外で)。

背番号19 宮崎純真

評価点:6.0点
甲府在籍2年目。積極的な仕掛け・ドリブルが持ち味のシャドーストライカー。昨シーズンは20試合に出場。1ゴールを挙げた。昨シーズンはウイングバックとして起用されることが多かったが、見事に適用してみせた。ウイングバックで積極的に仕掛ける選手というのは今までいなかったため、新たな攻撃パターンとして活路を見出せたのではないかと感じた。ただ本来はシャドーストライカーとして、もっとゴールを決めたいのが本音であろう。今シーズンは、勝負の3年目として、結果が求められるシーズンとなる。ウイングバック・シャドーともに選手層が厚くなり、スタメン争いが激しくなっている。このスタメン争いに勝ち、結果を残せるように頑張ってもらいたい。

背番号20 中塩大貴

評価点:6.5点
昨シーズン、立正大学から加入。左足の精度の高いロングフィードと足元の技術が持ち味の選手である。昨シーズンは、ルーキーながら20試合に出場。パス精度や足元の技術が高いので、最終ラインからのビルドアップは安定して行っていたように感じた。ただ1対1の守備面で不安な要素を残したり、第27節徳島戦では、不用意なイエローカードを貰い、退場処分を受けた。まだまだ改善点は多いように感じる。今シーズンも甲府に残留して欲しかったが、残念ながら横浜FCへの移籍が決まってしまった。横浜FCの下平監督は、最終ラインからパスを繋ぐサッカーを目指していているため、中塩は適応できるのではないかと考えている。J1の舞台で出場機会を得て活躍し、ゆくゆくは日本を代表する選手になってもらいたい。

背番号21 荒木翔

評価点:7.0点
甲府在籍3年目。運動量の豊富さ、正確な左足、ロングスローが持ち味のウイングバックの選手。今シーズンはキャリアハイの28試合に出場。第29節町田戦では、嬉しいプロ初ゴールも決めた。アシスト数もチームトップの5本で、攻撃の部分で大きな貢献をした。またプレースキックやロングスローもできるため、攻撃の選択肢というものが増えたように感じる。1対1の守備面ではまだまだ課題は残るものの、甲府に必要不可欠な存在になりつつある。様々なオファーがあったのにも関わらず、今シーズンも甲府に残留してくれた漢の成長に期待したい。

背番号24 山田陸

評価点6.5点
昨シーズン、大宮から長野のレンタル終了後、大宮からのレンタル移籍で加入。中盤で相手を潰せる守備力が魅力の選手である。昨シーズンは、25試合に出場。中盤でのパスカットやインターセプトが素晴らしく、甲府の守備に大きく貢献した。ただ、攻撃につなげるという面では、効果的な縦パスが少なかった印象がある。相手の目線をずらすという意味では横パスも重要だが、勝負に出る縦パスやスルーパスというのがもっと欲しかった印象がある。今シーズンからは完全移籍で甲府に残ってくれることが決定した。武田がいなくなった今、山田の更なる成長が甲府の成長に必須であることは間違いない。

背番号27 小林岩魚

評価点:5.5点
甲府在籍2年目。甲府ユース出身の期待の星。運動量豊富なウイングバック。ウイングバックに必要とされる激しい上下運動とスプリントをしっかり見せてくれた。良い時は抜群に良いのだが、悪い時は簡単にボールロストしてしまうなど、もったいないミスが多かった。シーズンを通した安定性というのが求められる。また1対1の守備がまだ甘いところもあるので、そこも課題であるように感じる。今シーズンは勝負の3年目。結果が求められるシーズンである。持ち味のスプリントを活かしながらも、攻撃に繋ぐという部分をより強く見せて欲しいと思う。

背番号28 橋爪勇樹

評価点5.0点
甲府在籍8年目。ピッチ内外から甲府を支えた、甲府のエンターテイナー。昨シーズンは怪我に苦しみ、4試合の出場にとどまった。橋爪にとっても昨シーズンは良いものに出来なかったであろう。しかし試合に出た時は、流石の安定感を見せた。クロスの安定性、守備の安定性はさすが橋爪という感じだった。昨シーズン限りで契約満了となり、まだまだ現役でできると感じていたが、残念ながら引退。甲府のアカデミーのコーチ就任が決まった。将来の甲府を担う選手を、橋爪の手で育て上げた欲しいと思う。

背番号29 ジュニオール・バホス

評価点:4.0点
昨シーズンは、岐阜からのレンタル復帰。甲府通算在籍4年目。トップスピードに持っていく速さ、1人で持ち込める強さ、パンチのあるシュート力が持ち味のストライカー。序盤戦こそ調子は良く、4ゴールを奪ったものの、怪我など調子を落としてから、試合に絡めないようになる、ふてくされ、練習もサボるようになってしまった。挙げ句の果てには、深夜にインスタライブで騒ぐなど、問題行動も見られた。このガラスのハートと調子の波が、バホスの決定的な欠点である。序盤の活躍から、評価点をもっと上げてもいいが、後半戦に関してはもはや論外であったため、評価点は低めである。今シーズンの意向は公式ではまだ発表されていないが、ベトナム移籍が噂されている。(バホスもベトナムにもういるのでは?)しかしまだコロナの関係で保留している可能性があるので、今後の動向に注目したい。

背番号31 岡西宏祐

評価点:7.5点
甲府在籍8年目。貴重なレフティーGKであり、安定したセービングを見せるGKである。昨シーズン、キャリアハイの36試合に出場。ようやく出場機会を得ることができ、甲府の正守護神の座を奪った。1試合平均の失点数を1以下に抑えるなど安定したセービングを見せた。また、今シーズンからGKも加わった最終ラインからのビルドアップも、対応してみせた。まだまだ精度という部分では改善点はあるものの、甲府の守護神として十分な活躍を見せたと感じる。今シーズンも残留が決まり、守護神として期待されるが、河田の調子も戻りつつあるので、正GKの争いが激しくなると予想される。河田・小泉らと共に切磋琢磨しあいながら、成長していってもらいたい。そして甲府をJ1昇格に導いて欲しいと思う。

背番号32 入間川景太

評価点:3.0点
昨シーズンは、長野からのレンタル復帰。甲府ユース出身の期待の星である。昨シーズンは出場機会をなかなか得られず、1試合の出場にとどまった。その試合でも爪痕を残すことができず、不本意なシーズンであったことは間違いない。昨シーズン限りで契約満了。今シーズンからは、東海リーグ2部のFC Bonboneraへの移籍が決まった。ハーフナーマイクも所属するなど、これからの躍進が期待される。入間川自身もまだ21歳と若いので、これからの成長に期待したい。

背番号33 小泉勇人

評価点:4.5点
甲府在籍2年目。192センチの高身長でレフティー、貴重な存在であるGKである。昨シーズンもなかなか出場機会がなく、1試合の出場にとどまった。甲府加入後初めての試合になった、第34節の愛媛戦では、無失点に抑えた。しかし相手のチャンス自体が少なかったのと、ビルドアップの部分でのミスが多かった印象がある。今シーズンも甲府に残留してくれたが、試合に出るためには、河田・岡西といった大きな壁がある。しかし普段の練習からアピールして、出場機会を得られるように頑張って欲しい。

背番号39 内田健太

評価点:8.0点
甲府在籍2年目。超正確な左足が持ち味の、レフティーウイングバックである。昨シーズンは、30試合に出場。左足のクロスやプレースキックでチャンスを演出。加えて、左サイドの泉澤との連携は相手の脅威になった。勝負強さも発揮した。特に第32節大宮戦では、値千金のロスタイム決勝ゴールを決め、一躍ヒーローとなった。内田の左足で、甲府は何度も何度も救われた。今シーズンも甲府に残って欲しかったが、今シーズンは内田の古巣である、愛媛への完全移籍が決まった。愛媛は下馬評だと、J3降格候補に挙げられてしまっている。しかし、この評価を覆すために、愛媛でも活躍して欲しいと思う(甲府戦以外で)。

背番号40 メンデス

評価点:5.5点
昨シーズン途中から、栃木から完全移籍。外国人らしいフィジカルの強さ、高身長が売りの助っ人外国人。昨シーズン途中加入ということもあり、最終ラインからのビルドアップに苦戦している印象があったが、比較的層の薄かった最終ラインを埋める活躍をしてくれた。競り合いの強さはさすがで、外国人らしい強さは見せてくれた。まだメンデス自身も本調子ではないと思うので、今シーズンに期待したいとと思う。特にビルドアップの部分は改善して欲しいと思った。また、メンデスはパワープレー要因としても起用されるので、その部分も改善されると尚良いと思った。

背番号44 ハーフナー・マイク

評価点:3.0点
昨シーズンに、神戸から完全移籍で加入。高身長で得点能力もあるストライカー。2010年、2011年のような活躍を期待していたが、昨シーズンは14試合で無得点。期待を大きく裏切る内容であった。決定機も決められず、前線でも突っ立っているだけでプレッシャーもあまりかけない。もう少しチームに貢献するような動きというものが欲しかった。またコンディションもなかなか維持できなかったこともあり、試合に絡むこともなかなかできなかった。昨シーズン限りで契約満了となり、今シーズンは、東海リーグ2部のFC Bonboneraへの移籍が決まった。マイクの実力であれば、東海リーグ2部での無双は間違いない。ぜひチームの起爆剤になるような活躍を見せてほしい。

監督 伊藤彰

評価点:6.5点
監督就任2年目。ポゼッションサッカーを目指し、序盤戦では4バックを採用。しかしなかなか結果が出ず、3バックに戻してから徐々に調子を取り戻した。また大規模なターンオーバー制を敷き、チーム全体の底上げに成功。今津・中塩・中村・中山・山田など若手の育成に成功した。当初はJ3降格も叫ばれながら、最終的に4位でフィニッシュした功績は讃えられる。しかし、1番の目標であるJ1昇格に手が届かなかったことも事実である。また選手交代のタイミングの疑問性が何度かあり、これに関しては改善の余地ありと考える。今シーズンこそはJ1昇格という結果が求められる。コロナ禍で営業収入の減少により限られた財源の中で戦うことになるが、ぜひJ1昇格を掴み取って欲しい。

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