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トライアスロン基礎知識#9 トライスーツの選び方

今回の記事では「トライスーツ 」について解説していきます。

トライアスロンのユニフォームとも言えるトライスーツですが、本格的に競技をやっていくならぜひ購入しておきたいアイテムです。その特徴を解説しながら、それぞれのレベルに合う「選び方」を紹介します。

1. トライスーツの役割

トライスーツ(トライウェアとも呼ぶ)はトライアスロンの3種目を続けておこなうために作られた服です。スイム、バイク、ラン、それぞれの種目に適しており、トランジション(種目の転換)で着替えの必要がなく、スムーズに競技を進めることが可能となります。

2. 選び方①(袖あり or 袖なし)

トライスーツは袖の違いで下記のパターンがあります。

・袖あり(半袖)
・袖なし(ノースリーブ)

■袖あり(半袖)の特徴
・日焼けを防ぐ
・肩周りにエアロ効果
・ロングレースで有利

■袖なし(ノースリーブ)の特徴
・軽量で涼しい
・肩周りが動かしやすい
・ショートレースで有利

ひと昔前は運動性に優れる「袖なしタイプ」がトライスーツの主流でしたが、最近は素材の改良で「袖ありタイプ」でもそこまで肩周りの動きを気にせず使えるようになってきています。プロ選手が活躍するエリートカテゴリーでは「袖なし」が規定ウェアとなっていますが、一般アスリートのエイジグループでは見た目のスマートさもあり、「袖あり」のトライスーツもトレンドとして年々増えてきている印象です。

3. 選び方②(ワンピース or セパレート)

スーツの構造タイプとしては下記2種類があります。

・ワンピース(上下一体型)
・セパレート(上下別)

■ワンピースの特徴
・ウエスト部分の締め付けがない
・上下一体で抵抗が少ない

■セパレートの特徴
・着脱しやすい(トイレでしやすい)
・上下で異なるサイズ、デザインを選べる

こちらも以前までの主流は「ワンピース」でしたが、近年は「セパレート」の人気も高まってきており、多くのデザインでファッション性も楽しめるようになってきています。タイム重視で上位を狙う場合は「ワンピース」が機能性で勝りますが、ホビーアスリートとしてトライアスロンを楽しむのであれば「セパレート」の方が着回しもしやすく、使い勝手は良いと思います。

4. 選び方③(フロントジッパー or リアジッパー)

ジッパーが前か後ろ、どちらに付いているかということですが、JTUの競技規則ではフロントジッパータイプでのレース出場は禁止とされています。(ミドル、ロングレースは除く)

ただし、このルールにはいわゆる「グレーな部分」が多く、実状としては各大会のローカルルールに委ねられていることが多いです。

ほとんどのエイジグループのレースならフロントジッパーでも問題ない印象です。使い勝手もフロントジッパーの方が断然良いですが、ジッパーを開けっ放しにしてみだらな状態で走る選手を取り締まるために「フロントジッパー不可」のルールを掲げるレースもあります。参加する大会ルールを確認した上でレースウェアを選びましょう。

5. 購入方法

トライスーツは全国のトライアスロン用品取扱店で購入することができます。(ワイズロードは全国区で有名)ただし、トライアスロン自体がマイナー競技ということもあり、店舗でのアイテム在庫やバリエーションは少なめかもしれません。

ネットショップでは豊富な種類が取り扱われており、AmazonやWiggleなどは購入しやすいサイトだと思います。購入前に実物確認や試着はできませんが、ある程度慣れてきたらネットショップを使ってみるのもよいでしょう。

Amazon: https://www.amazon.co.jp
Wiggle: https://www.wiggle.jp

まとめ

いかがだったでしょうか。以上、トライスーツの選び方についての解説でした。

トライスーツは高価なアイテムですし、トライアスロンを始めるにあたって「必ず買っておかなければならないもの」という訳ではありません。(レース中はトランジションエリアでそれぞれのウェアに着替えをすればよく、私自身もバイクウェアのままランのフィニッシュまで走りきった経験があります)

ただし、トライスーツを使えば競技へのモチベーションも上がりますし、「トライアスロンやってる感」が間違いなく上がります。レースでの着替えの手間もはぶけ、タイム向上も狙うことができますので、ぜひ検討してみてください。

今回の記事を参考に、お気に入りの1着を見つけてもらえると幸いです。

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