カメラのNDフィルターについて、色々な経て固定NDフィルター3枚持ちに至りました。
こんにちは。今回は動画撮影に必要不可欠なNDフィルターについて、独自の経験を交え、少し書きたいと思います。
NDフィルターとは?
NDフィルター(Neutral Densityフィルター)とは、撮影時に被写体の光の量を減らすためのフィルターのことです。このフィルターを使うことで写真や動画撮影において過剰な明るさを調整し、適切な露出を得ることができます。
特に、動画撮影においては、特定のフレームレートに対して適切なシャッタースピードを使用することが重要です。一般的に、フレームレートの2倍のシャッタースピード(シャッターアングルで180°)が推奨されます。
例えば、24fpsの撮影では1/48秒、30fpsでは1/60秒です。NDフィルターを使用することで、明るい環境でもこのシャッタースピード(アングル)を維持しながら適切な露出を得ることが可能です。
便利だけど扱いが難しい可変NDフィルター
まず初めに僕が購入したNDフィルターがねじ込み式の可変NDフィルターで、KANIというメーカーから出ているND2-64というフィルターでした。
レンズにねじ込み式で取り付けるので、ほとんどつけっぱなしで使用していました。
ND2-64だと大体の被写体をカバーできると思いましたが、32以降だとやはりエックスむら(クロスパターン)が発生し、64まで暗くすると、目立つムラが発生してしまいました。
カメラやレンズとの相性等があるため、一概にはダメとは言えませんが、僕の場合、ポスプロでの修正も難しく、ムラが出ないように気をつけながら撮影しなければならなくなりました。
可変ND使い分けとマグネット式
一枚目の教訓を踏まえ、可変幅の狭いNDを複数枚付け替えもしくは脱着する方法に変更するため、マグネット式の可変NDフィルターを購入しました。
マグネット式なので、脱着は数秒でとても便利です。なので、可変幅を小さく抑え被写体ごとに付け替えて使用していました。
撮影していると何かの表紙にレンズ先端に負荷がかかり、フィルターがは外れてしまうことがありました。撮影と撮影の合間の移動中に、ハッと取れていないか気になりみてみると案の定落としてしまっていて、現場に戻ることもありました。いくら強いマグネットでも服や何かに引っ掛かると、簡単に外れてしまうのが弱点ですね。
結局、固定NDフィルターねじ込み式へ
可変NDのムラ、色被りとマグネット式の不安定さを極力回避したいということで、結局に固定ねじ込み式のNDを複数枚付け替えるというスタイルに現在行きつきました。
現在この3枚を持ち歩き、使用しています。濃度はND8、ND16、ND32の3枚です。被写体の明るさに応じて、付け替えて運用することを前提にしています。
どれも前面にねじ込みがついているので、重ね付けすることもできます。ND8にND16を重ねると、ND128となるので、大概の撮影で足りないことはなくなります。
マグネット式や可変に比べて付け替える手間がスピードがかかり、やはり煩わしさがありますが、固定NDの安定感と色ムラのなさはとても気持ちがいいです。
まとめ
可変NDは調整しやすく便利だけど色ムラをなくすことは物理的に難しい
マグネット式は取れる心配をなくすことが難しい
なんだかんだ言って固定ND&ねじ込みが一番安定している
ということになりました。他にもnisiというメーカーの「swiftシステム」押し込み式の着脱システムやH&Yレボリングなど個性的なフィルターシステムがあるので、試してみたら追ってレビューしたいと思います。
ちなみに、僕はNDフィルターのサイズを基本的に82mmで統一させています。レンズ径が82mmよりも小さくてもステップアップリングで82mmを使うようにしています。というのも、小さいサイズのフィルターを買ってしまうと、それより大きいレンズには使うことができなくなります。大は小を兼ねるです。
以上です。
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