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不当解雇かな?と思ったら(経験談)

こんにちは。2020年5月に転職して、同年8月末で解雇となりました。コロナで外出自粛の影響もあり、実際働いた期間は約2ヵ月という短さです。
さて、この解雇通達をされる際「これって不当解雇では?」と疑問に感じました。そのめ解雇通達後どのように行動し、会社と向き合ったかという経験をお伝えしたいと思いました。

(1)解雇通達時の違和感

①解雇通達日と解雇日
私が解雇通達を受けたのは8月17日、解雇日は8月28日ということでした。通達から解雇日まで10日ほどしかありません。普通、雇用者からの申し出による退職でも1ヵ月前に会社へ伝えるものです。この解雇通達は違法ではないのかという疑問が浮かびました。

②解雇理由
会社が主張する解雇理由は、ケアレスミスが多いこと。確かに、前任者の退職に伴うポジションだったので早く仕事の理解を深めたいという思いから、主体的に仕事を進めるよう打診し、その後から小さなミスをいくつか起こしていました。
しかし、それらのミスは誰にでも起こりうること(前任者も同じようなミスを起こしたことがあります。)ですし、前任者や上司は「こんなミス、今まで起こったことがない。だからダブルチェックのチェック項目には入れていなかった」と、自分たちの非を完全に棚に上げて、なおかつ職責を放棄したような発言です。
こんな理由が解雇に相当するのか、前例を探すべきだと思いました。

(2)解雇通知後に調べたこと

①労働基準法による解雇に関する条項
『使用者は、就業規則に解雇事由を記載しておかなければなりません。
そして、合理的な理由があっても、解雇を行う際には少なくとも30日前に解雇の予告をする必要があります。
予告を行わない場合には、30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)を支払わなければなりません。予告の日数が30日に満たない場合には、その不足日数分の平均賃金を、解雇予告手当として、支払う必要があります。

つまり、私が感じた疑問①は労働基準法に反してると言えます。少なくとも会社は解雇予告手当を支払う必要があることが分かりました。

②解雇理由書、解雇通知書、就業規則を会社に要求
次に、会社に上記3つの書類提出を求めました。この時点では、それらの書類をもとに弁護士に相談しようと思っていることは伏せています。書類をもらう際に上司と話す時間があったので、ボイスメモも録りました。
ここでも書類の内容、上司の言い分には疑問を感じました。具体的には、

・入社時に労働契約を結んでいなかった。
・入社時に就業規則を見せてもらってなかった。
・解雇理由書に、就業規則の何条に違反したか書いてあるが、そもそも、就業規則はこの時はじめて見た。また、それらに該当するようなことは行っていない。
・解雇理由書があるにもかかわらず、解雇理由書はこの理由書の内容ではないと上司が言っている。

入社時に就業規則を見せてなかったこと等も含め全てボイスメモに取ることができました。これらの情報が弁護士に相談する際に役立つだろうと内心は相手の粗相を喜んでいました。。笑

③弁護士に、解雇理由が妥当か相談
ネットで調べると、初回相談無料の弁護士がたくさん見つかります。30分~1時間の無料相談をしてくださる弁護士事務所(大手、個人を含む)に依頼メールを送りました。

弁護士に相談をする際は、無料の時間が限られているので要点をまとめて時間内に聞きたいことを効率よく質問するといいと思います。また、1人の弁護士だけでなく、複数の弁護士から意見を聞くことで、見解の偏りがないか判断できます。

私は4人の弁護士に相談をしました。そして、どの弁護士からも不当解雇に当たる可能性が高いという見解を頂きました。ここで初めて私の感じた違和感は確信に変わりました。

実は、弁護士に相談する前の段階で手切れ金の打診を会社からされていました。ただ、労働審判(裁判より簡単な問題解決方法)や裁判を起こすメリットやデメリットについても知っておきたかったのでそれらについても無料の範囲内で質問をしました。

【裁判を起こすメリット】
・裁判で不当解雇とされた場合、退職日~判決日までの給与を会社から支給してもらえる。(ただし、裁判の期間内に再就職して新しい会社から給与をもらっていた場合、差額分の支給になる可能性あり。)
・不当解雇だった場合、復職も可能

【裁判のデメリット】
・裁判中に相手方から不当な罵倒を浴び、不愉快になることも多い。
・裁判が長引き、弁護士費用がかさむこともある。
・不当解雇と判定されても、職場復帰しづらい。

総合的に考えると裁判を起こすメリットを感じられませんでした。。本当なら、
①不当解雇に当たると思うので弁護士に相談すると会社へジャブを入れる
②弁護士に相談されるくらいなら、解雇を取り消す
という流れを狙っていたのですが、そのストーリーも描けない状況でした。
総合的に判断した結果、手切れ金で手を打つという選択をとることになりました。

今回の件で学んだこと

①不当解雇だと思ったら泣き寝入りをしない。
 不当だと思ったら、辞める意思はないと会社に伝える!
②証拠はなるべく多く取っておく。
③相手が不利になりそうな材料を探し出し、できれば相手の言葉から引き出してボイスレコーダーに残しておく。
④無料弁護士相談は有効に使うべし!またセカンドオピニオンも重要。
⑤悔しくて、納得できなくても、一度不当解雇を突き付けてきたような会社とは関わらないのが一番!クソ会社だったと思ってさっさと見切りをつけた方が精神衛生面上ぜったいにいい!

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