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新聞各紙の独占手記を読んでみると

#41

優勝翌日の新聞に独占手記が掲載される。
『ニッカン』は全試合4番の大山、
クソボールを振っても何も言わないからと
信頼されて任されて重圧と戦い続けた。
『スポニチ』は新人2ケタ本塁打の森下、
打席に入る前に相手投手の全球種に備える
近本の想像を超えた思考にプロの凄みを知る。
『サンスポ』は得点圏打率トップの近本、
骨折離脱中に自身の打撃を客観的に見つめ、
シンプルに打撃を考えるようになった。

『スポーツ報知』はフルイニング出場の中野、
WBCで近藤の活躍を見て技術を盗むより、
考え方を試して2番打者像を模索した。
裏一面を飾る『デイリー』の岡田監督は、
技術は変えられないから考え方を伝え、
数字や成績ではなく記録に表れない
普通ができているかで選手の成長を確かめた。
みんな考え方を変えたのだ。

みんな打席では丁寧だった。
大山の見逃し三振は意図があると思えたし、
佐藤の淡白な打撃は9月には修正されていた。
優勝特番のインタビューで近本が語ったこと。
「打席の中で余裕をつくることを意識した」
1 試合 1 本はヒットが出る。
大事な1 本をどこで出すか。
プロなら誰もが技術を持つ。
だから、あえて、 余裕なのか?
ボール球を見極めると追い込まれる怖さがない。

それが打席での余裕であるとすれば、
彼の打席は期待できるし、事実、最も期待した。
虎の打線のつながりは近本の言葉に集約される。

打者はボール球に手を出さない。
投手は無意味な四球を与えない。
併殺は確実にとって打者走者を残さない。
外野からカットマンへの送球は低くする。
チームで徹底された数々の普通のこと。
できそうなのにどこもできない「普通の野球」。
奇策もなければマジックもない。
恐るべし、岡田監督。

今週の虎党の呟き😖

裏一面は原監督で全紙面虎にしない報知の意地。


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