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服の交換会と豊かさ 2

こちらの記事の続きです。

マルイの催事場に設けられた服の交換会場。入場に列ができるほどの盛況です。持ち込んだ点数だけ持ち帰ることができるというシステムです。平均して7、8点を持ち込んでいらっしゃるようです。店員さんが状態と点数を確認した上で、同数お持ち帰りできますとお伝えしてスタートします。

服、靴、鞄とファッションアイテムは全て揃っています。服もシャツ、スカート、パンツ、コート、ジャケット、カーディガンと品揃えもいいです。このシステムで面白いのは新しい方が入場すること=新点が増えるという点です。そのため新しく入場される方のサイズや着ている服の感じが持ち込まれる新点の目安になるというところでした。ブランドが目安になっているのではなく、持ち込む人のサイズやその方のセンスが目安になるというのはインフルエンサー的な感じで面白いです。新人さんのアイテムが披露されるとそこに一気に人が集まりバーゲンのように取り合いが始まります。これもみていて面白いです。エンタメ要素があること、ハッキング要素があること、ちょっとした賭けのような面白さがあること、そしてそれが無料であること。となるほど人気になるのもなるのも尤もだとおもいました。

ちなみに妻は8点ほど持ち込み8点引き取りました。そのうちの1点はとても気に入っており最近ヘビロテで来ています。普段だったら絶対買わない洋服だったそうですが意外な魅力に気がついたと喜んでいました。昨日のプッシュの話にもつながりますが、リスクなく「試す」という要素があるとプッシュされるのはありがたいです。

また妻が持ち込んだ8点はものの3分ほどで全てどなたかが持っていかれました。これに対しても妻はとても喜びました。自分が持ち込んだものが誰かに喜ばれるということ、そして本来ならばもう着なかった服が第二の人生を得たことに対する喜びもあるそうです。

いいところばかりの服の交換会ですが私が気になったのはビジネスモデルです。古着を仕入れているのかとおもいきや、持ち込まれたものは全て交換会に出品されています。一体どういうこと? 持ち込まれた中の程度の良いものを中抜きしているのではイメージが悪いと思っていましたが、そのようなことはしているようには見えません。

同時に新しい服を売っているようにも見受けられません。慈善活動としておこなっているにしては有楽町のマルイの場所を借りるというのはコストに見合う感じがしません。

結構な人数の動員をしているのでもしかしたらマルイさんは無償で貸していらっしゃるのかなともおもいました。この辺りもしご存知な方がいらっしゃれば是非お伺いしたいです。

いずれにせよ、妻は大満足、私もとても素晴らしいリサイクリングモデルを見学することができてとても満足でした。どなたが考えたのか知りませんがとても素晴らしいモデルだと感心仕切りでした。

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