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第1回[5分で分かる哲学] タレス

こんにちは、ヒロの休日です。
今回から有名な哲学者について紹介をしていこうと思います。
初回は知られている最初の哲学者である「タレス」について説明していきます。

ただ、先に哲学者の紹介をする経緯を述べますので不要な方は本文まで飛ばして結構です。

はじめに
インターネットが普及した現代は、分からないことについて調べればすぐに答えが出ます。
そのため、「考える」時間、機会が減っていると思います。

前回、僕は結果が大事だと述べました。なのでプロセスである「思考」を重視することは矛盾になるのでは、と指摘するかもしれません。
しかし、先述した「結果が大事」だということは何かに挑戦したときです。また、結果については思考、考察する必要があります。そして次に活かすのです。


思考は人が成長、成功するために重要なことです。

そこで、現代とは異なり、非自明な事が多い時代の哲学者たちがどのような思考をしたのか気軽に知る機会を作りたいと思いました。
先人たちの一生分の思考を学び、少しでも知見を広げることに役立てて頂ければ幸いです。

分かりやすさを重視し、読みやすい文章で述べていくことを心掛けていきますのでよろしくお願いします。

以下から本題である哲学者タレスについて紹介します。

YOUTUBEでもアップしていますのでこちらもどうぞ。

1.タレスとはどんな人物だったのか

タレスは紀元前624年にトルコのミレトスで生まれました。しかし、その生涯についてはほとんど分かっていません。
ただ現在知られている限りで最初の科学的思想家とされているのがタレスです。

当時は多くの事象について宗教に頼って説明されていましたが、タレスを始めとする新しい思想家たちは自然に即した合理的な説明を見出そうとしていました。

タレスは紀元前585年の皆既日食を予言したとされています。
彼は身の回りで起こる出来事は宗教などの超自然的な力ではなく、理性と観察を働かせれば解明できるものだと考えました。

2.万物は水からできている

タレスは「宇宙を構成している基礎となる物質は何か」という問いをたて、以下のように推測しました。

・万物がそれをもとに形つくられうるもの
・生命に不可欠なもの
・運動が可能なもの
・変化が可能なもの

そして綿密に自然を観察をした結果、

・どんな生き物にとって水は不可欠である
・水は流れて動く
・水は氷や水蒸気へ変化する

ということを知りました。
そこからどんな物質も、なんらかの移行段階の水であるに違いないと結論を出しました。

また、全ての大陸が海という水に囲まれていることも知りました。そこから地球全体は下層にある水から出現し、その上に浮いているのでは、とも推測しました。

3.感想

タレスの素晴らしいところは、「万物は水である」と導き出した推測ではないです。事物の原因について神ではなく、説明可能な解答を与えようと努力した最初の哲学者であったことです。

タレス自身の著作は現存していませんが、以降の哲学者がタレスについて著作で取り上げていたり、タレスの弟子たちがまた新しい推論を行っています。
間違いなく哲学思想の礎を築いた人物です。

僕がタレスから学んだこと
「冷静に観察し、思考することで正しさに近づくことができる」

参考文献:哲学大図鑑  著 ウィル・バッキンガム他

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