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なびく、君の

 ふわりと風になびいて、君の髪が揺れる。見慣れたロングヘアーが今日は一段と華やいで見えて不思議に思う。
 そんな感情が表情に出ていたのだろう。彼女は首をかしげる。

「どうしたの、変な顔して。ほら、行くよ〜」

 たたっと機嫌が良さそうに、ステップを踏むみたいに歩く。私は相変わらず立ち止まったまま。そんな私を急かす様に、振り向いた彼女の動きに合わせて、ふわりと広がる。

「スカートだ!」
「なに、今更」

 おかしそうに笑う彼女の隣に並んで、しげしげとスカートを眺める。

「かわいすぎる、これ」
「でしょ。お気に入り」

 目をキラキラとさせ、裾を摘みひらひらと揺らす。 今日の目的地は公園だったけれど、おそろいを探しに行くことにした。

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