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まいぶっく ~ お気に入りの 児童書や絵本を紹介します。

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お気に入りの 児童書や絵本について書いた記事を 集めています。
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2020年11月の記事一覧

【まいぶっく13】私は5才~だってだっての おばあさん

私の中で「さのようこ作品 BEST3」に入る1冊。 初めて読んだ20代のころも好きだったけど、「おばあさん」に近い年になった今は、その時とはまた違った味わいを 感じる絵本でもある。 * * * *99才の誕生日が、ローソクが5本になっちゃったことで、5才の誕生日になったおばあさん。 そうしたら  「だって わたしは 5さいだもの。あらそうね!」と、 つりに 出かけるし、 川は とびこすし、 さかなは とるし と、 すっかり 活動的に。 * * * *普段、 疲れちゃう

【まいぶっく12】 夢のおうちに 二人で住もう ~ オンネリと アンネリのおうち

子どものころは、何度も何度も同じ本を読んでいた。 お気に入りだったのは、「カロリーヌ」(ピエール・プロブスト作)のシリーズ。 カロリーヌという女の子と 8匹の犬たちがいろいろな冒険をするお話。 ドライブをしたり、サーカス団をひきいたり、一軒家を改装して住んだり。 なんてったって、月にまで行っちゃうんだからすごい。 何よりも、絵が楽しかった。登場人物(ここでは、8匹の犬)が、それぞれ「ちがうことをしている」というのは、当時は珍しく、その絵だけをくり返し見ていたものだ。

【まいぶっく11】おして こすって ~まるまるまる の ほん

絵本って、こんなこともできるのか!! 「あおくんと きいろちゃん」(レオ・レオーニ 至光社)を 初めて読んだ時のような驚きを 感じた。 そして、驚きながら、おおいに楽しんでページをめくっていった。 これは、よむほんでは ありません。 まる で いきているような まる を つかって あそぶ まる っきり あたらしい あそびの ほんです。 絵本の(たぶん)カバーにかかれていた文章。 全く その通りの絵本。 おして     こすって くりっくして ゆすって ・・

【まいぶっく10】姉 と 弟~たからものくらべ

2つ下に弟がいる。 近くに同じ年頃の子どもが少なく、二人で遊ぶことも多かった。 「おねえちゃん! おねえちゃん!」と、どこにでもついてくる弟を、とてもかわいがっていた・・・が、「もう、遊んでやらないから」と言って、私の思い通りにしたことも数知れず。 冷や麦を食べるときに必ず起こった「色つき麺の取り合い」の時も、この言葉を使って、色つき麺を自分のものにしたものだ。 「たからものくらべ」というこの本6歳の姉と4歳の弟が登場。 それぞれもっている「たからもの」を「くらべっこ