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まいぶっく ~ お気に入りの 児童書や絵本を紹介します。

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お気に入りの 児童書や絵本について書いた記事を 集めています。
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2020年9月の記事一覧

【まいぶっく00】 お気に入りの本たち~突然noteを始めたのは

2018年3月仕事をやめた。 そのとたん、 人と接しなくなった。人前でしゃべらなくなった。緊張する場面がなくなった。   コロナの影響もあり、どこにも出かけなくなった。体を動かさなくなった。 このままでは 心身ともに衰えるばかり。何かしなくては、新しいことをやってみなくては、と思って始めた「ポプラブッククラブ」。 これは「noteのサークルという機能を利用して行っている」ということがわかったのは、入会してから。期せずして自分のnoteのページが手に入った。 せっかく手

【まいぶっく06】てれやの君がすてきだよ~大根はエライ

まず表紙がいい。 タイトル「大根はエライ」。 葉っぱはふさふさで、ほおを赤らめた大根。 ふきだしに「そんなことないってば」。 身近な野菜、大根。 その大根を主人公にしたこの絵本。 料理、言葉、ルーツなどが描かれている。 「初めて知った。」というようなことは、ほとんどないけれど、 「あまりにも近くにありすぎて意識してなかったことにスポットライトを当ててくれた。」という印象。 料理が苦手で、レパートリーもほとんどない私。 「あとおかず一品、何作ろう???」  そんな時助けて

【まいぶっく05】「どきどき」と「わくわく」~ムンジャクンジュは毛虫じゃない

「ムンジャクンジュ」  なかなか1回で覚えられないこの名前。 「ムンジャなんとか」「ムンジャラカンジャ」「ムンジャクンジャ」??? 「ムンジャクンジュ」って何? 生き物だ。 ふかふかして、やわらかそうな黒い毛におおわれている。 頭の方につのがついている。 その大きさは、 今日は、ピーナッツ。  次の日は、えんぴつのキャップ。 また次の日は、絵の具の白いチューブ。 またまた次の日は、ハツカネズミ ・・・・いったいどこまで大きくなるの?? この生き物が、町中を巻き込ん

【まいぶっく04】壮大な自由研究~ウエズレーの国

「夏休みの宿題」、私にとってそれは、「最後の日に泣きながらとりくむ」ものだった。 小学4年生の夏休み。もう夜の10時になるのに工作ができあがらない。箱で自動車を作っていたのだが、タイヤがうまくつけられない。竹ひごに厚紙を丸く切ったタイヤをつけたいのに、何度やってもひしゃげてしまう。自動車本体もひしゃげている。 「今までの24日間(※)、何をやっていたんだろう・・」と鼻水をすすりながら思ってもあとの祭り。親に「もう寝なさい!」と怒られ、万事休す。 始業式、半分つぶれたその

【まいぶっく03】別世界への入り口~へんてこもりにいこうよ

本を読みながら声を出して笑えるなんて幸せだ。 「まるぼ」という名前からして本当に「へんてこ」。 作者のたかどのほうこさんは、どこからこの名前がわいてきたのだろう。 * * * * * * * * * * * * 小学1年生のころ、「森」と呼んでいた場所があった。 普段の遊び場は、たくさん並ぶ平屋の公営住宅の間。 かくれんぼ、おにごっこ、かんけり、ゴムとび、ボール遊び。   ( 昭和感満載(^^; ) 「森で遊ぼう!」だれかのひと声が冒険の始まり。

【まいぶっく02】あこがれの雪の家~「イグルー」をつくる

小学生の頃、「かまくら」にあこがれた。雪で作った大きな家の中に何人か集まって、火鉢をおき、おもちを焼いたり、甘酒を飲んだり。 ・・いいなあ私も中に入ってみたいなあ。 北国の雪の多いところで暮らしている私。自分でも「いざ かまくら!(?)」と 挑戦したこと数知れず。 といっても、除雪車が置いていった「大きな雪山」を掘るくらいのことしかできない。 もちろん人が入れるほどの大きさにはならず、雪の壁に人ひとりも入れない「へこみ」ができただけというのがせいぜいだった。 かまくらは

【まいぶっく01】何でも願いがかなうなら~ロバのシルベスターとまほうのこいし

あせると「突拍子もないことを言ってしまう」というのはよくあることだろう。でも、ロバのシルベスターよ。なぜ、ライオンに襲われ絶体絶命の時に「ぼくは岩になりたい」などと言っちゃうのか。 せっかく何でも願いがかなう「まほうのこいし」を持っていたのだから「ライオン、あっち行っちゃえ!」「空を飛びたい」など他にもいろいろあったではないか。 でもそれは、安全な場所にいる第三者だから思えること。その立場になったら、きっと私もとんでもないことを言ってしまったのにちがいな