小さな動きも、全身の繋がりがあると、力は発揮しやすくなります。


鴨谷洋隆です。

先日、ラジオ体操をする機会がありました。

久しぶりのラジオ体操は少し恥ずかしかったですが、
音楽と音声が流れると、体が動いてくれました。
小学校の夏休み、中学校の運動会、
高校は、、どうだったかな?忘れました。

何にせよ、九九くらい取り組んだと思うので、
体が覚えていたようです。

ラジオ体操をして思ったのは、
子供の頃は無意識に
行っていた動きも、
今、一つ一つ意識して行うと
たくさん発見がありました。

膝の曲げ伸ばし、
ひねりの動き、

膝の曲げ伸ばしから腕が
伸びていくタイミング、
捻りをいかに膝を使って行うか、

などなど、子供の頃は
意識していなかった動きが
繋がりという事を意識して行うと
また別なものに感じました。

今回、お伝えしたいことが
「体の繋がりにおける動きやすさの変化」
です。

膝の曲げ伸ばし運動
捻りの運動
を先程挙げました。

これは、
下半身の動きに腕がついてくる
というものです。

手と足をバラバラに動かす
事が出来るのも私達の体ですが
繋がって動くことが出来ることで
より効率的に力を発揮することが出来ます。

先日、指に力が入りにくくなって
服の袖のボタンが
止めにくくなってきたということを
お客様からお聞きしました。

そこで、
空手の型の動きでボタンを止める
ということを行っていただくと、
ボタンを止めることが出来ました。

お客様は、空手の経験があり
今までのセッションの時でも
動きを見せていただくと、
空気が変わることがありました。

動きが繋がるようになるんです。

先程書いたように、
私達は、体をバラバラに
器用に動かすことが出来ます。

ですが、このバラバラに動いている時、
「体の全体としての繋がりは少ない」んです。

空手の型には、
足運びというものがあり、
足を運んで、手が最後に出る
または、足の動き、腰の動き、胴体の動き、手の動き、
が「流れるように動いて一つの動き」を作るものがあります。

この、全身での流れるような動きになることが
繋がりの動きにはとても大切なんです。

大小、様々な骨、筋肉が
繋がって動くことが出来れば
私達は、楽に力を発揮することが出来ます。

パントマイマーの方は、
その部分を「動かさない」ことで
私達の目に、
「壁」や、「持っている物」が
映し出されます。

これは、バラバラに動かしている
ように見えますが、

実は、
全身が繋がっているからこその動きです。

野球などのスポーツは
全身を躍動させて動きます。

どちらにも、
「繋がりが生まれている」
んですね。

部分だけを使っているように
見える動きも、
全身を使うことがとても大切になります。

逆説ですが、
普段の動きは無意識で統一されているので、
普段どおり行えるのが理想ですが、

「物事をしよう」となると
これもまた無意識に緊張してしまって、
力が出にくくなります。

環境によって、精神的な緊張や、体の疲れ、
様々なことで一瞬で変化し、
力を出せなくなってしまうのが、私達の体です。

「普段どおりにやりましょう」
とう言葉は、一番楽に力が発揮できることを
すでに説かれていますが、

それだけ、
「普段どおりにやることの難しさ」
があるんですね。

・気持ちを落ち着ける
・力を抜く
・脱力する

これらの言葉があることも
・気持ちが浮つく
・力が入る
・緊張する

からこそ、存在し、
その大切さが説かれるんだなと思います。

緊張と脱力は、対照であり、また表裏一体ですね。

ラジオ体操、
懐かしいなと思われた方、
久しぶりに行っていただくと
何か発見があるかも知れません。

参考になれば嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました。

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