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奈良六峠ヒルクライムラリー参加レポート

奈良六峠ヒルクライムラリーに参加してきました

 11月3日(木)奈良県で開催された、奈良六峠ヒルクライムラリーに参加してきました。大会の内容やコースについては試走に行った際の記事がありますので、そちらをお読み下さい。

 機材について先日の試走の後に確認したところ後輪に2か所のサイドカットがあったため同じサイズ(28C)で耐久性を考えて、パナレーサー アジリスト・デューロへ、合わせてスプロケットをアルテグラからデュラエースに交換しました。(総重量は対して変わりません)
 補給はエイドが2つあることと、各峠ゴールで水分も補充して貰えることが解ったので、スポーツようかん(ミニ10本)・おにぎり(1個)・塩ジェル(1本)・CCDドリンク(1袋)としました。
 服装は、当日の朝が10℃くらいでかなり冷えましたが昼間は暖かくなる予報でしたので夏ウェア・アームとレッグカバー・スヌード・ウィンドブレーカーとして、冬用のアップオイルをしっかり塗りました。結果、寒さについては終始感じることはなく、昼間の気温にも対応ができました。

いよいよスタート

 参加人数は100人弱、番号の若い順から数秒おきにスタートして行きます。試走をしているので各峠のレイアウトや路面、移動にどれくらいかかるのかは計算済みで、自分の実力では終盤に脚を残す必要があり後からスタートした方たちに次々抜かれますがマイペース走法。それでも競う相手がいるとペースは自然と上がるもので、考えている以上に心拍が高くなります。ここで気付いたのですが高めの心拍でも息が切れません=好調だなと、試走の後の疲労をずっと引きずって回復が遅れる中で迎えた本番当日でしたが間に合ったみたいです。以降は落ち着きを取り戻して、余力を残しながら順調に峠をクリアして行きました。

心掛けたこと

 試走で移動時間を含めると意外とタイトなことが解っていたので、①休憩は最小限にしてスタート以外の峠ではできるだけ先にスタートすること、②負荷の高い(長い)峠の前は食べ過ぎないようにして移動の長い区間の前にしっかり食べて走りました。反省点としては、意識して飲んでいたつもりでも水分補給が足りなかったことで水多めとなってしまい後半に脚が攣ってしまいました。今から考えるとスポーツドリンクを多めに飲むべきだったと感じています。

順調だったはずなのに

 この日が好調であったことは間違いありません、少しセーブとはいっても負荷は試走より上、それを考えても本当に息が切れることが無かった。頭の中では皆が疲れてくる後半に巻き返そうと考えていました。異変が起きたのが5ヒート金剛山のスタート前、走る前にストレッチをしておこうと前腿を伸ばした際に後腿が攣ってしまいます。まずいなとは思いましたが、用意していた塩ジェル、水にCCDドリンクを溶かして飲んで少し休憩して走り始めました。ここからは終始、両脚前腿の張りが治ることはなく騙しながらとなりダンシングすると攣りそうになり、座っても力を掛けて踏み込めない状態、脚は満身創痍ですが息は切れないという不思議なことになってしまいました。金剛山をゴールしてからは時間に余裕があったので登りはゆっくりと軽いギアで回しながら、色々な筋肉を使うことを意識して移動しつつ今更とは思いましたがスポーツドリンクを多く補給しながら走りました。後は高取城だけなので何とか回復を考えて・・・

限界に挑む(限界の先)

 6ヒートは試走の際で一番辛かった区間、高取城スタート地点への移動を終えてから少し休憩する時間があったのでストレッチ。幸い脚攣りは軽減しており何とかやれそうな印象、本来は最後のヒートなので出し切りたい気持ちはあれど無理して走行不能になれば完走も危うくなるため様子を見ながら走ることに、時間に余裕を持ちたいため例によって早目の順番でスタートして序盤のアップダウンを走った感触は可もなく不可もなし。勾配が増す中盤以降も軽いギアを回すことでクリア、林道に入り激坂でも攣りは起きず終盤勾配がほほ平坦基調となりゴール目前となって内心「完走できた」と安堵した瞬間に悲劇は訪れ、突然左脚の脹脛が攣ります。それでも走れると右脚に力を込めるとこちらも、最後は左脚全てが攣りジエンド。こけることを何とか回避して脚付き・・・自転車を始めてこの状況は過去経験がありません。しばらく(1分から2分)は痛みで動けず、応急的に伸ばしますが完全には戻らず。「ここまで来て辞めたくない、ゴールまでは」と残り数百メートルを乗って進むことを選択、乗っても脚は攣っており痛みでフラフラながらも200m、100m、50mと通過してゴール、峠は全てクリアしました。
 問題はこの後、開始地点まで戻る移動にまだ丘(試走で一番心が折れた)があるため、道中は慎重に亀の様にスローで登り何とか、開始地点へたどり着き無事に完走となりました。同じように中には、まだまだ元気で競い合う方々もありレベルの違いを実感しました・・・信じられません。
 タイトルの写真は高取城ゴールでのもの。両脚は完全に攣ってますが、向けられたカメラに笑顔でピースサインできました。私の「限界の先」です(笑)

まとめと結果

 今回このイベントに参加した意図としては興味半分ありつつ、自分がどこまで走れるのか(限界)が知りたかったためです。結果、辛くも完走という状況でしたが走り切ったことで自信が、限界に近づけたことで経験が積めました。来年は個人的な節目であることもあり、何かに挑戦したいとずっと考えていて、それが富士や乗鞍ヒルクライムなのか、今回のような時間のなかで距離と標高に挑むか決めかねてはいるのですが、どちらにせよ自分には嬉しい悩みなので、どうするかはこれから楽しみながら決めようと考えています。これにて今年はオフ、しばらく休んで疲労回復に努めます。
 ※結果は以下の写真のとおり、3ヒートの大峰は計測不良が起こり参加者のデータが記録されなかったのでストラバ計測の区間ラップを手書きしています。

完走証




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