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【その他】「レジェンド」の大安売り。

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 ここ近年、「レジェンド」という言葉がバカみたいに乱発している印象です。

 レジェンドは元々スキージャンプの葛西紀明選手のキャッチコピーの一つ(もう一つは「KAMIKAZE KASAI」)として知られており、葛西選手の愛称の一つでもあります。

 葛西選手は長い間スキージャンプの選手としてご活躍されてることから、レジェンドという愛称をつけられることが近年多くなっています。そこから、「レジェンド」っていうのは、長年同じ分野で活躍された方に何故かつけられる枕詞になって現在に至っているみたい。

その結果、どうなったかというと、
「レジェンド」をつけた人物がバカみたいに乱発して
安っぽくなったという印象。

 とりわけ、ドラゴンボール(フジテレビ)のベジータの「スーパーサイヤ人のバーゲンセール」みたいなものになってしまった。もちろん、つけられたご本人が呼称しているわけではなく、周辺(特にマスコミ)によって勝手につけられた常套句になってしまった。結果、違和感だらけで安っぽく見えてしまうわけです。

 過去にもクイズタイムショック(テレビ朝日)がバカの一つ覚えみたいに「クイズ王」を連発していましたね。ひどいのになれば「クイズ番組参加経験のないクイズ王」「○○に集まった1万人(だったかな?)のクイズ王」と表現していました。

 タイムショックは鹿賀丈史さんが司会だったころです。この頃から今に至るまでナレーションによる解説や進行も増えてきました。

 クイズ王そのものはいわゆるクイズ番組や大会の覇者につけられるもの。アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ)や史上最強のクイズ王決定戦(TBSテレビ)、FNS1億2,000万人のクイズ王決定戦!(フジテレビ)などで使われています。(ウルトラクイズの場合は使用しない回もある)だから、クイズ王っていうのはそんなにいないわけです。なのにわけわからずクイズ王と乱発したら違和感を感じてしまうのです。

 同様にクイズプレゼンバラエティQさま(テレビ朝日)でも「インテリ芸能人」ということで、「インテリ」という言葉が乱発しています。クイズ番組はその後「東大」「京大」「医学部」とか言われ、特に東大はテレビ番組に引っ張りだこ。クイズ東大王(TBSテレビ)という番組までできるまでです。でも違和感は感じてる。


 それが現在ではさらに「レジェンド」という言葉に置き換わっています。こちらもやはりそんなにいないと思ってしまうワケなので、違和感を感じてしまう。

極端にそうなってしまえば、お笑いでいえばドリフやBIG3はもちろん
笑点メンバー、第3世代もみ~~んなレジェンドってくくられるわけです。
実際そんなに言われることはないだろうけど。

 こうなってしまえば、なんか違和感を感じ、安っぽく見えてしまうんですよね。いいキャッチコピーがなかったら安直に使ってるというか・・・

 近年では霜降り明星のせいやさんが「第7世代」という言葉を発したことにより、今の若手お笑い芸人が「お笑い第7世代」というくくりにされています。

 せいやさんご自身はM-1グランプリ(朝日放送)で先輩のミルクボーイが優勝したことにより、「第7世代は終了」とおっしゃっていました。が、その後も放送局を中心に「第7世代」のフレーズを使っているのです。それだけインパクトが抜群で分かりやすく使いやすい。その反面に安直に使ってるとおもう。

 せいやさんも「第7世代がビジネスになっている。第7世代のうまみみたいなのは周りが持って行って、えぐみみたいなのを俺だけ飲んでる」と、今の展開に不満を漏らしているそうです。

 芸人の間でも賛否両論はあるみたいです。第3世代がとんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンの世代だから、そこから第7世代までの間とその前で定義しづらいよね。


結局、レジェンドの乱発もビジネスなんでしょうね。


 今後も「インテリ」「東大」「レジェンド」「第7世代」は頻繁に使われるでしょう。言われたご本人がどう思っているのかは我々にはわかりませんが、わたしがここで使うことは滅多にないと思いますね。

 うまくまとめることができませんでしたが、本日は「レジェンド」の大安売りについて、語ってみました。

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