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【書籍】本の総額義務化反対って言うけど、今後は税率を含めた併記に戻し、税別表示のみの過去の商品はそのままがいいと思う。

 みなさん、こんにちは。

 最近、本の総額表示を反対するハッシュタグが盛んに行われており、本はこれからも税別表示にしてほしいと言う意見があるそうです。
 実際、菅首相が増税の話をうっかり喋ってしまったために、当事者にとってはたまったもんじゃないと言うことでしょう。携帯電話の値下げもよく言われていますし。(今回は関係ないので省略)

 わたしからしたら、んなの今頃いってどうするんや?といったところです。それに、本以外でもディスクメディアなんかも同じことじゃないのか?と思う。

 現在、総額表示を義務化していますが、消費税を段階的に上げるために税別表示を特例で認めています。その結果、税別表示のみに「改悪」したお店やメーカーが増えました。(併記はセーフ)
 しかし、それも来年3月いっぱいで終了です。実際、夏頃からGEOや東急ハンズのように税込み表示に戻しているお店が増えています。

結局ね、税込価格に持っていくと、売り上げが落ちるからね。ただのお店の都合。

 じゃあ、今回の本の一件はどうなのか?と言うと、分からないわけでもありません。消費税が施行された1989年に税別価格をのせた価格を付けた刷り直しやシールに張り替える手間やスリップ(書籍の間に挟んである紙)を交換、それに伴い輸送する必要がある。実際、それで出版社や書店の手間がかかったとか、返品が増えたとかあったとのこと。

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消費税施行以前の書籍の価格表示、これが支払い金額。

 1989年の増税後はこんな感じで税込税別の併記表示でした。

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消費税施行後の3%含む価格表示、若干値上げしている。

 そのため、1997年の5%増税時に税別表示を認めたわけです、こんな感じで。

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そして、1997年の増税後はこの表示になって現在に至る。(ただし、雑誌類は基本的に併記のまま)

 そして、2004年の総額表示義務化の時に出版社等が懇願して税別表示の継続にOKを出して今に至っています。なお、CDDVDのメーカーは2014年の増税特例措置以降、税別表示になっています。

わかりづれぇ・・・

 わたしからしたら、総額義務化する必要があり、わかりやすくスマートにして欲しいと言うのがあるのです。やるんだったら税込税別の併記でしょう。

 本やCDDVDなどの場合はしおり(本体に価格が書いているのが条件)に税込価格を書けばいいんじゃねぇかと思う。実際本は8%の増税前にしおりに税込価格を乗せたことがある。また、コンビニ本も表紙は(一部出版社を除き)税込価格を乗せているが、裏表紙は税別価格です。解決策は色々あるし、過去既にやってるはずです。

 雑誌類については、販売する期間が短いので、税込み表示でも問題ないのです。(ただし、オーム出版のように雑誌でも税別表示になったところも少なからずある(バックナンバーの都合?))今回は長期的に販売される一般的な書籍。

 だったら、今まで出した本は税別表示で構わないと思う。つまりそのままにする。そして、その後に出す書籍やCDDVDなどについてはこうすりゃいいんじゃないのか?

500円(550円:消費税10%):税別税込併記
550円(500円+消費税10%):税込税別併記

 実際、税込み表示が原則のスポーツショップヒマラヤの商品タグは10%増税前は「税込1,080円」と表示し、直前は「1,000円プラス税」(←この表示マジ糞)と表示されていましたが、増税後「税込1,100円」の同じ商品が入っています。(棚札は税込み価格のまま)いずれは税別表示だけのものを消すでしょうけど、そうゆう措置をとっています。当然ながら商品は書店同様めちゃくちゃあります。それ考えたら、全部の商品を10%の税込価格(税別税込の併記だけど)に直したゼビオはすごいね。

 でも、それはお店のシールですごく手間がかかるのも事実ですが、書籍は刷り直しというさらに大きい手間があるため、それまで発売した商品は税別で良いと思います。今後発売するものは併記でかつ税率を表示させるが無難じゃないでしょうか?これなら別に返品する必要もない。実際誤認対策で出版社は取っています。スリップやしおりについても同様です。書籍コードのISBNは税別表示のままでいいと思う。

ニュースサイトの取材に対して、財務省の担当者はスリップやしおりに総額を乗せるのは有効と言う見方を示している。

 ネットの価格表示は当然税込表示です。アマゾンやヨドバシが税込にしており、既にネットでは税込みは当たり前のイメージになりつつあります。通販では税込みですが、新商品ニュース等で解説するときは先ほどの表示(併記)が無難だと思う。

実際、小売でも税率をのせた税込み価格を表示してるところはあります。

 ただ、併記でも更なる増税で支払う金額が変わってるといって、書店でのクレームが出るとも限らない。

 業界は消費税施行時の悪夢を見たくないのか、これからも税別にしてほしいと言うわけです。総額表示は重要やけど、過去の商品で税別だけのものを張り替える手間がかかるため、これだけは特例で認めてもいいんじゃないでしょうか?あくまで過去の税別価格表示の商品だけです。

 わたしも総額表示にしてほしい反面、文化をなくして欲しくないと言うのがあります。じゃあ、その間をとった策を練るべきじゃないのか?ストレートに反対というのはあまり良くないんじゃないのか?と思い執筆しました。

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