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【テレビ】わたしはテレビっ子だが、テレビを見なくなったわたしがいる。

 みなさん、こんにちは。

 わたしはいわゆる「テレビっ子」でした。
 でした、というと、今は(地上波)テレビを見ないことが増えました。昔は家に帰れば1日中テレビにかじりついたってこともありましたね。そんなわたしがビデオ録画した番組以外はまず見ていない。

 今のテレビは2011年に購入した42型の東芝のレグザですが、結構使ってたこともあり、黒線が目立ってきています。そして、たまにHDMIに不備が生じることも多くなりました。次回買い替えるときはそこまで高いテレビは導入しないと思います。場合によってはサイズを下げることや導入なしも考える。

 ただ、この10年で間違いなく変わったことはテレビ番組をがっつり見なくなったことです。ブルーレイレコーダーの導入で長期にわたって録画保存ができ、かつ同時録画ができるようになってテレビ欄のチェックもほとんどしなくなった。
 さらにfireTV stickなどのスマートテレビのアダプタを導入してからそれが加速化し、地上波テレビから動画へ移行するようになりました。地上波テレビでも面白い番組はありますが、それらはTVerや予約で対応できるのが殆どです。ただ、動画もがっつり見てたら結局は同じなので、テレビを消す機会は増えていますがね。(ラジオ代わりに動画含めテレビをつけることはある。)

 結果として

・地上波テレビ(BSCS含む)→予約した番組程度、一部ニュース番組は見る。
・動画→自分のみたい動画のみをチョイスするため、止め時が決められる。

と、線引きができていました。最近はほとんどyoutubeばっかりで、将来的にサブスクも考えていますが、どうなんでしょ?

 そして、youtubeを筆頭に動画サービスで新旧問わず著名なテレビ番組が公式で配信されるようになり、いらないと思うことも増えます。で、地上波テレビはスポンサーや視聴者へのお伺いなどがあるのか、どんどんクオリティは下がり、今回の例のウイルスの騒動でますます地上波テレビと距離を置くようになりました。

 何が原因なんだろうか?

原因1:不安を煽る。

 その原因の一つ目がワイドショーなどの番組で人々に不安を煽るってこと。こういった番組は悪い意味で関心を持ってくれるのか、不安を煽ってくることが多いです。
 その結果がどうでしょう?トイレットペーパーやパスタ、果てはイソジンなどがバカみたいになくなってましたよね。

 テレビの影響はネット社会になった今でもあるのです。昔からおいしいお店を紹介したらそのお店は嬉しい悲鳴を上げることが多くなってることが多いでしょ?(調子に乗る場合もあるが)公式サイトがあればパンクすることも多々あります。
 それと同じことを逆に不安を煽って報道するわけです。そりゃ見なくなるよ。

 今のご時世、余計そうなってると思いますよ。パニックに陥ったりね。わたしは当然見る気もしませんし、みてもイライラするだけなので損です。

原因2:宣伝の乱発。

 二番目に購入を促す情報を流す、つまり宣伝のため
 民放のテレビってスポンサーで成り立ってるでしょ?プリキュア、仮面ライダー、戦隊なんかはまさに典型的で、おもちゃを売るために1クールに1回は新アイテムを出してくるのです。

プリキュアシリーズの場合。
放送開始:スターティングメンバーの関連商品。
春:合体技専用アイテム。
夏:追加戦士関連商品。
秋:スーパープリキュア(パワーアップフォーム)関連商品。
冬:その他。(クリスマス商戦だが、終盤のためでないケースが多い)

 それを見た視聴者が買うって形。ヒルナンデス(日本テレビ)や火曜サプライズ(日本テレビ)などのグルメや情報番組も結果的に同じなんです。ちなみに、関連商品を買い続けていたら、番組は視聴率が低くても続きます。
 今のニチアサはまさにこれで、ずーっと続いていますよね。以前もお話ししましたが、美少女戦士セーラームーン(テレビ朝日)もムーンスティックが売れなければ1年で終わってたそうです。

 バラエティ番組で役者さんが出てきたら、露骨なドラマや映画の宣伝やるでしょ?あれも結局は宣伝。番組見てるのか、CM見てるのかわからない状態になってるのが今のテレビなのかもしれない。
 ちなみに、萩本欽一さんはこの手のやり方にもっぱら否定的だそうです。「自分の番組が汚れるから」みたいです。そりゃ、萩本さんが直接番組に関わってたから余計そう思うんでしょうね。

原因3:内輪受け

 三番目にうちわで盛り上がってるのが寒い
 昔はドリフ大爆笑(フジテレビ)など家族が楽しめる番組って多かったですよね。今や雛壇芸人とかトーク番組が多くなってる。それが面白い時もありますが、やはり微妙なの。ドリフ大爆笑や8時だョ!全員集合(TBSテレビ)なんかは当時の放送を知らない世代に見せても面白いと言いますから、純粋に面白い番組は今でも面白いのです。全員集合はTBSオンデマンドやパラビを通じて普通にAmazonプライムやHuluなどで見れるので、手軽になったと思います。だから、知らない世代でも面白いと評されるのかもしれません。

原因4:お伺い

 四番目は先ほどもお話しましたが、お伺いをたてるし、意欲的な番組が少なくなった
 昔は全員集合がバカ受けしたら、オレたちひょうきん族(フジテレビ)という別のベクトルを持ったお笑い番組が激突していました。90年代でも進め!電波少年(日本テレビ)なんかはアポなしロケや懸賞生活など、過酷なロケが受けて日本テレビを代表するバラエティに育ったのも覚えています。
 現在はネットの普及が苦情を受け付ける状態にもなっており、視聴者からの苦情も出かねないのか、スポンサーへのお伺い(不祥事を起こしたタレントを出すななど)もあってか、結果的にワイドショーやクイズ番組、バラエティ番組ばっかり、しかも似たり寄ったりの番組ばっかりになってます。また、視聴率というお伺いの影響でいい番組もすぐ消えてしまっています。

 逆にドラマは規模縮小、アニメもゴールデン壊滅、時代劇はNHKでやってる程度まで。増えてしまった番組は金太郎飴の如く同じ内容。そりゃなかなか受けません。ただ、全力!脱力タイムズや水曜日のダウンタウンなど、現在でも意欲的な番組は放送され続けていますので、これらがなくなって欲しくはないと思っています。
 地上波とは裏腹にNetflixやAmazonプライム限定番組は予算がたくさん組まれているので、良質な番組が多くなるみたいです。これはBS(NHKやWOWOWなど)CSにも言える話ですね。

原因5:過剰演出

 5番目にテロップやワイプ、ナレーターなどの過剰演出が邪魔
 いうまでもありませんね。折角ハードは良くなってるのに、肝心のソフトがダメなら意味ないよね。よくわたしが日テレ化(日テレ禍)と揶揄するのは、日本テレビが90年代にこれらの演出を多用したためで、その後に他局も真似し始めて今に至っています。

 この辺りはこの著書が詳しいです。

 今はつけて当たり前、何も考えずにつけてるから不愉快に思えるのです。昔でも不愉快だったが、つけるのはそれなりの理由があったと言われています。

原因6:毎日がスペシャル!

 これもいうまでもない、改編期でもないのに特番を毎日やってること。この辺りは予算や水増しの影響がある。
 ここ10年で増えましたよね。特にテレビ朝日は槍玉に上がりやすいが、視聴率が日本テレビの次になったときに頻繁に流すようになったからこう言われているそうです。しかし、これは日本テレビ含めどの放送局も当たり前のようにやってるからプレミア感がない。当然、終われば疲労感しか残らない。
 そして、普通のレギュラー放送を合体スペシャルと題してコンプレックス化してるのも問題。

 フジテレビのなるほど!ザ・春(秋)の祭典スペシャルや日本テレビのクイズスーパースペシャルなんかは3時間以上やってたのにも関わらず、終わった後の寂しさや満足感はありました。
 つまり、スペシャル番組でもちゃんと作れば満足する。それがなければただの水増し番組で疲れるってわけです。それが多くなった。

原因7:ネットとの共存?

 テレビとネットの共存は以前から言われているけど、これそのものは以前から言われていたことだから理解はできます。TVerなどでの見逃し配信もそうですね。
 また、プリキュアシリーズ(朝日放送)などでよくありますが、SNSとのリンクが「ユーザーサイド」から出ているのもそうですよね。
 しかし、その反面YouTubeなどの動画を垂れ流して番組化して放送する、こう言った類いの番組がありますが、これは共存ではなくただの手抜き。見たいとも思わないよ。あとはネットのブームに乗っかるテレビ。逆はよくあったが、(自分らで作った可能性もあるが)今や形勢逆転。

原因8:予算不足

 これらのことに総じて言えるのはやはり予算がない。これだろうね。スポンサー激減及びお伺いもあるし。

巨泉さんは既に分かっていた。

 大橋巨泉さんは以前とあるインタビューでこんなことをおっしゃってました。

今のテレビは見るに堪えない。
テレビは今頃貧困層の王様になるはず。

 今のテレビの視聴者は老人か程度の低い人間が多いといわれています。だから、アニメや時代劇は駆逐され、バラエティやワイドショーが多くなるのも納得します。

そりゃ、視聴率とれないからね。

 内容も毎日がスペシャル!似たりよったりか同じような内容ばかりで見る気は失せますよね。いまのわたしだったらまず見ないでしょう。巨泉さんはすでに10年以上前にこれを公言されてます。巨泉さんですらインターネットを見た方が面白い話は出るとおっしゃっており、今のわたしもインターネットの方が面白い話はあると感じているぐらいです。

 但し、特にYouTubeはそうなんだけど、近年はテレビと似たような演出や方向性を持ったチャンネルが増えてきてるのも事実なんです。レビューチャンネルで商品を紹介するのがわかりやすいかな? ただ、テレビとの違いは好きな時間に見ることができ、すぐ止めることができるってとこですね。だから、じっくり参考にすることができるから、テレビよりも意識してみるようになるかもね。
 ただ、だらだらと見ると結局はテレビと同じことですから、要注意です。

 今後もこの不愉快な流れは続いていくでしょうけど、それと同時にテレビを見なくなるってケースは出てくると思います。わたしは例のウイルス以降演出に違和感も感じたのか、動画視聴時間は増加しテレビ試聴時間はさらに激減しました。それだけテレビって不要にも思えてしまう自分がいます。
 職場でも業務の間にテレビをつけますが、テレビを見ないケースは増えたと感じています。(それぞれパソコンやiPadなどで自分の見たい動画を見ているため)

 そんなこんなで、テレビっ子だったわたしがテレビをみなくなった話です。

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