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一人台所劇場

昔、料理をまだ作っていた時期があった。
(ここ6〜7年、コンロはお湯しか
沸かしていない)

でも、夕ご飯とか、作った時点で、
その味の口になってしまい、
もひとつ新鮮味にかけた。

そこで、まだ心の余裕?のあった私は
例えば肉じゃがを作り、
いったん置いて、風呂に入る。
しかもその頃、まだ湯舟に入ることが
リラックスのひとつだった。
(今では真冬でも年に数回しか
湯舟に入らない)

そして、風呂から上がった私は、
ハタ、と気が付くのである。

「うわ〜、肉じゃがが出来てる!」

そしてもう肉じゃがのにおいのしない
風呂上りの私は、あたかも誰かが
作ってくれたかのように喜び、
夕ご飯を食べていたのである。

不思議な時代だった( ;∀;)



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#エッセイ部門

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