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ドデカSUVでもブレないマツダ!マツダ CX60に乗ってみて!
今回は、賛否両論あるマツダのCX60に乗ってみました!車好きとして、いちマツダファンとして個人的にも色々気になっていたクルマです。しかもXDハイブリッド プレミアムスポーツという上のグレードに乗ることができたのでどんどんレビューしていこうかと思います!
ちなみにピロボールが使われているということで走行距離が肝になってくるようですので先にいっておくと、試乗車の走行距離は3000kmほどでしたので、ネットのレビューを見る限りでは馴染むまでもう少し走る必要がありそうです。
内装は豪華
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内装は豪華の一言ですが、ネットの評判で期待値をあげすぎると少しがっかりするポイントもあるかもしれません。
内装全体としては、確かにこのブラウン?タン?内装はオシャレですが、各部の素材を見ていくとあれ?と思う部分があります。エアコン吹き出し口の上の部分はアルカンターラのような素材で触り心地も質感も最高です。が、それより下の部分。色で誤魔化されていますが普通にプラです。これが意外と気になりました。
ナビについて。デカくて高級感があり、第七世代のマツダのオシャレなものが使われています。カープレイも多分使えます。個人的に第七世代のマツダのナビは、今まででいちばんといっていいほどデザインと使いやすさが両立されていると感じ、ここはかなり好印象。また、写真にもある通りカメラ映像も出すことができ、デカいクルマに抵抗がある人でも使いこなせればちゃんと乗れるクルマになっています。
ハンドルは、MAZDA3やMX30よりもゴツいものになっており、プレミアムSUVに見合うだけの質感になっています。MAZDA3やMX30のハンドルも好きですが、スマートすぎて逆にCX60には合わないですよね。ハンドル変えるのって意外とコストがかかると思うのでここでもマツダがこのクルマにかける熱意を感じることができます。ステアリングスイッチがちゃっかり塗装されているのもいいです。
センターコンソールに関しては、ピアノブラックではなくなりましたが、家具のようなウッド調のデザインで、センスのよさを感じます。が、シフトノブがプラむき出しなのはいただけません。部品を共通のものにしてコストを下げたいのは分かりますが、いまどきタントですら革巻きなので、ここはどうにかしていただきたいところ。あと、従来のマツダ車よりシフトノブがコンパクトになったはずなのに、ドリンクホルダーは縦並びという改悪っぷり。個人的には運転手と助手席でどっちを使えばいいか分かりやすい横並びの方が好きです。従来の第七世代のマツダ車が横並びで、なおかつそれらより幅広のクルマなので余計に残念です。
走りはマツダの良さと悪さが…
エンジンがすごい!
走りだしてまず思うこと。エンジンがすごい。始動時は結構なセル音がしますが、振動はなく、ごつめのセル音とともに滑らかにかかっていく感じ。走り出してもエンジンからの振動はほとんどなく、これが6気筒の凄さかと思わされます。特にCX30やMAZDA3のXDはそれなりに振動があり、車格を考えても若干気になる部分でしたので、4気筒と6気筒の違いが分かります。
トルク感にもすごいものがあり、500Nmという数字の通り、足を乗せるだけで滑らかに加速していきます。スポーツモードに入れると低音の深みが変わり、ドロドロとした音がめちゃめちゃにかっこいいです。
フル加速も試しました。以前bZ4Xに乗ったときに、アクセル踏んだ瞬間の加速が凄いというようなことを書いたような覚えがありますが、こちらはレスポンスはエンジン車なりかなといった感じで、ATなのもあって電動化技術を使ったとしても当然ながらEVのような踏んだ瞬間からドンっとくる感じはないです。が、キックダウンしたあとは6気筒の官能的なグオオオという音とともに、かなり強いGがでます。クラウンクロスオーバーRSと同等か少し劣るくらいで、bZ4XよりもGは強いように感じます。やはり音がすごいという印象が先にはきますが、加速も相当に速いです。
リアの硬さは思っていたほど気にならない
よく言われているリアの硬さ。というか乗り心地の硬さ。よっぽどコツコツゴツゴツなんだろうと予想しており、このあたりは少し期待値を下げていましたが、思ったほどかなといった感じで、確かに硬めのサスペンションではありますがマツダらしく収束がかなりいいです。以前チラッと「マツダは横揺れをおさめたいから縦方向に硬めのセッティングになっている」というような話を聞きなるほどと感じたことがありました。確かにこのCX60も、横揺れのような動きはなく、2車線の国道を流しているような速度域からして快適です。言われているような低速域での硬さもそこまでではなく、確かにエクストレイルのような絨毯の上を滑空するような極上さはないですが、スポーツ寄りのセッティングであると考えればかなりいい乗り心地だと思います。ゴツンとくる感じは確かにありますが、その後に響くような感じが一切ありません。すごくボディがしっかりしている感じで、もっとしなやかなサスペンションにしてもしっかりとアシをストロークさせて揺れを吸収できるでしょう。
足回り関係でハンドリングについて。ドデカSUVなのにクルマが小さくなったようなコーナリング性能を持っています。マツダ車は軒並みハンドルを握るとクルマが実際のサイズよりも小さくなったような感覚がありますが、ドデカいクルマでもそれをしっかり実現しているというのがすごいです。あんまり攻めた走りはできなかったので詳しくは分かりませんでした。
エクストレイルに優っているところは
エクストレイルに優っている点として、まず燃費の良さです。オンボード燃費で試乗車にしてはかなりいい15.7で、YouTubeで見てみると25を超えるモノもあり、高速道路ではハイブリッド(特にシリーズ式)は燃費が落ちやすいことも考慮すると燃費は60のほうがエクストレイルよりいいと言えると思います。
次に走りの面で、やはり走ってる感は圧倒的に60のほうが強いです。ハンドルからくるフィーリングのわかりやすさがありますし、路面との距離が近い感じというのは圧倒的に60の方があります。エクストレイルはもはや外界とは寸断されている極上空間といった感じで、快適で静かではありますし、速度感もなく、気づいたらとんでもないスピードで曲がっています。絶対的な運動性能は両者申し分ないどころかかなりの性能を誇っていますが、より走りを楽しめるのは60であるということです。乗り心地や静かさで選ぶならエクストレイルの方が両者の考えが非常によく出ているポイントではないでしょうか。
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まとめ
このCX60というクルマ、総じてプチセレブなクルマでした。3.3Lの6気筒エンジンを積んでいるということや、SUVらしい視点の高さや重層的な内装や質感の高さで、エクストレイルを抜いてこのクラスのSUVとしてはトップクラスに優雅で極上なクルマに乗っているなという感じがあります。特にXDはプチセレブになった感覚があり、この感覚は初めてのものでした。
たくさんのパワトレがあるクルマですが、自分が買うならやっぱりXDのハイブリッドが欲しいです。
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