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(オーナーカーレビュー#1)10年経ってもなお魅力的なGJ型のスゴさとは?マツダ アテンザに乗ってみて。

今回はみなさんお馴染みの「アノ」人のアテンザに試乗させてもらった。
まあもう言わなくてもわかる某過走行アテンザである。このモデルは2.2Lのディーゼルエンジンを積んだモデルで、日々大きく変化している走行距離はおよそ21万4000km弱というかなりの長生きさん。
グレードはXDのLパッケージ。
オーナーのTwitterは @tokki_6 です。リンク貼れない仕様なのでIDコピペでぜひ見てください。
カレコカーシェアに2.0LのMAZDA6が存在しますが、こちらはオーナーカーレビューなので経年劣化等も視野に入れて読んでいただけると幸いです。

内装はかなり使いやすい

時代を感じないと言われるマツダの内装だが、この世代にもなると若干時代は感じる。というのもコノ車、まだマツコネと呼ばれるマツダ共通のナビシステムが着く前のモデル。オーナーの手が入って大きなCarPlay、Android Auto用のディスプレイが入っている。やっぱりCarPlayは遠出の時は特に必須であると感じる。
現行のマツダ車の内装は確かに使っていてストレスがないが、オーナーの自由度という面では微妙なのかなと感じる。マツコネなのでナビを変えるというようなこともなかなかできないし、そもそも高級感がある上にシンプルイズベストで、どこかをいじろうとはなかなかならないのではないだろうか。個人的にはむしろこれくらいの方がオーナー好みにできていいのかもなと感じる。
最上級グレードなのでパドルシフトやサンルーフ付きで豪華仕様。後述するがハンドルが結構重いので、ハンドルから手を離すことなく操作できるパドルシフトはありがたい。サンルーフつきの車はこれが初めてだったが、自分ならオプションでも積極的に選びたいと感じた。やっぱり空が見えるのって楽しいよね。

収納も困ることなく、財布置き場やスマホ置き場に困ることはない。ただ、ドリンクホルダーが縦並びなのはいただけない。事実、僕も一度隣の人の飲み物を間違えて取ってしまった。MAZDA3では横並びになっているが、CX60では縦並びになってしまったので、ここはぜひとも気を遣わずに気軽に使える横並び仕様を積極的に採用してほしいところである。

メーターはカラー液晶ではないのが少し味気ないが、どういう理屈なのか運転操作を評価してくれるiDMだけはカラーで表示される。必要な情報はマツコネがない分ここに集約されるようになっており、瞬間燃費や平均燃費のほか、iDMの情報やクルコンなど多彩。また、シフトポジションやオド、トリップ表示や気温だけは独立で表示されるのはかなり便利ではないだろうか。

走りこそGJ型の魅力

マツダといえば、質感の高い内装やカッコイイ外観に惹かれがちだが、こと車高の低いマツダ車においてはその走りがかなり魅力的である。
アテンザといえば!と言われてこの現行のGJ型が真っ先に頭に浮かぶ人も多いだろう。
その魅力は走りにも確かに存在する。

加速感が本当に素晴らしい

まずディーゼルということで、加速感にはかなりの期待を持っての試乗スタートとなったのだが、やはり2.2Lディーゼルエンジンの加速感は本当にすばらしい。1500回転から3000回転あたりでとてつもないトルク感を発揮する。上り坂やバイパス路でちょっと加速したい時に本当に便利で、6ATとの相性もよい。
トランスミッションは1速、2速は離れているが、それ以降は結構クロスとまではいかないが近いようで、6速はもう少し離れて巡航用に徹していてもいいのかなと感じる。しかしこのエンジンとはベストマッチなようで加速したい時に加速したいだけ加速してくれる。CVTのようなワンテンポ遅れる感じはもちろんない。
よく加速が速いというような表現をされることがあるが、このアテンザ、速いというわけではない。もちろん低速での加速感や高速行きの伸びは素晴らしいが、その加速の引き出しの容量がたくさんあるなというような印象。CVTとは違ってアクセルを踏んだ通りに加速するのでそのような印象になるのかもしれない。単純に速いか遅いかだけでいえばもちろん速い部類に入る。

加速がいいのも言われてみれば当たり前で、2.2Lというだけでもこの車を動かすには十分なのに、最高出力こそ175馬力だが、最大トルクは400Nm越えという脅威のスペックで、しかも車重は1500kgを切っているのである。
故に100km/h超えてからの伸びどころか合流加速もシフトダウンすることなくできるし、音こそ刺激的ではないが加速に関しては癖になる人が多いのではないだろうか。
正直この加速感に慣れてしまったら他のパワトレには戻れないというほど素晴らしい。

ブレーキタッチはそれなりで、マツダの車にしては最後止まる際に若干操作に気を使うような気はするが、充分優秀だと言えるブレーキタッチになっている。

乗り心地にはフラッグシップらしさが

本来この乗り心地という項目、たしかにクルマを伝える要素としては大事なのだが、20万キロもはしっているとなるとそれなりにボディや足回りに負担が来ているようである。なので本来はカレコあたりでMazda6でも借りて評価するべきなのだろうが、それは超めんどくさくてやってらんないので(それでもいつか借りようとは思っているが)、「20万キロ走っている経年劣化や耐久性も込み」でこの項目は見てほしい。
とはいっても低速で道の悪いところだとギシギシコトコトといった音が出るくらいで、特に何かあと劣化部分を感じたことはほぼなく、オーナーによくしばかれているのだなと感じる。

マツダの乗り心地といえば、結構硬めというか硬派、スポーティーであるというのが僕の見解ではある。
確かにこのアテンザも、そのマツダらしさは出ている。割と路面からの突き上げは拾う印象があるが、収束よく一発でおさまる。ボディへのブルブルした振動は伝わってこない。SUVのCX5では足回りの負担が大きいためか軽くでも攻めた際の不安定感があったり、CX30でも橋の繋ぎ目でアシがそこづいてしまうような雰囲気もない。

この乗り心地は非常にマツダ車らしい。その中でもホイールベースが長いだけあってMAZDA3や2などと比べてもゆったりした感じというのは出ている。ステーションワゴンの中でもスポーティーな印象で、カーブを曲がった時も3と比べても遜色ない安定感と楽しさをもたらしてくれる。アテンザマジックとでもいうべきか、乗り心地の面では3よりもホイールベースが長い恩恵が出ているのに、ハンドリングにおいてはホイールベースが短い車と遜色ない動きをしてくれるのである。
2.2Lエンジンはレスポンスも満足できるもので、欲しい時に欲しい加速が得られるし、ステアリングも重めではあるが剛性感は経年変化を考えてもそれなりにあり、必要な情報をしっかり伝えてくれる。
マツダの車らしく荷重移動がしやすく、Mモードでエンジンブレーキをかけながらスッと頭を入れることができるし、アクセルの操作量に対しても素直なので、カーブ途中で速度をキープしたり出口に向けて徐々に加速したりするようなシチュエーションでも思った通りの操作ができる。ボディの剛性感もあり、アシもそれなりに動くので、カーブ途中でアンジュレーションがあるようなところでも全く不安感はない。街中だと割と突き上げ自体は拾うアシではあるが高速域やカーブではしっかり感を演出してくれるので、ホイールベースの長さと相まってオールラウンダーといった感じである。

静粛性もそれなり

静粛性に関してはそれなりかなという感じである。前側から入ってくる音はしっかり抑えられているが、やはりワゴンボディなので後ろの方でサーーという音が回っている感じがある。環境音は結構抑えられており、やはりフラッグシップ感があるが、サンルーフからの音は若干気になる。
ただ、このサンルーフという装備、それを超えるだけの魅力があり、採光にも使えるし、外の空気を感じながら夜走るのには最高である。これだけでも車の所有満足度はかなり上がるであろう装備なので、自分はオプションでもつけられるならつけたいと感じる装備だった。

まとめ

このアテンザという車、自分が一言で言うとしたら「快適な実用車」である。実用的な車というのは案外作るのが難しく、全てをある程度のレベルまで引き上げる必要がある。例えば室内が広くても室内がうるさかったり使い勝手が悪いと乗り手は満足しないし、エンジンがものすごく元気なのにアクセルの操作に対してダルさが残ってしまっていたり、ステアリングがダルだと全体的な印象としては微妙になってしまうし、本来の能力を引き出せない。このアテンザという車の魅力はやはり全体的なバランスどりのうまさではないだろうか。

カローラフィールダーという車があり、実は先日チラッと乗ってきたのだが、非常にレビューに困る車で、レビューを書く予定はない。なぜレビューに困るかというと、あまりにも車として普通すぎるからである。エンジンの能力も普通で、不足はないが速くもない、CVTも普通で、変にストレスな動きをすることもない。シャシーの剛性感も、確かに注目すればよくは無いが、コーナリングも結構ダルい感じがあるので気にならない。
みなさんお気づきだと思うが、このカローラフィールダーの今のレビューの中に、突出した要素はあっただろうか。そう、無いんです。このバランスどりのうまさこそ、カローラという車のキャラであろう。

このアテンザという車、カローラとはそもそもキャラが違いすぎるのでもちろんカローラみたいな車ではないが、総合力においてはカローラのような完成度を感じる。強いていうならエンジンのトルク感が凄まじいし、トランスミッションもギクシャクせず、かつての5ATのようなクセもない。コーナーも安定して曲がっていくし、その気になればマツダ車の楽しさを享受することができる。それでいて使い勝手も良く、静粛性も高い。オーナーさんはよくこの車で車中泊もしているので、その辺りのオールラウンダー度合いは言うまでも無いだろう。
GJ型アテンザといえばかなりご長寿モデルで、ネットでは「設計が古く魅力的じゃない」と言われがちだが、かなりもったいない。このオールラウンダー感は、現行車種とでも充分戦える実力を実は秘めている。現行車種でも「どこか違うな」という部分を持った車はたくさんあるにも関わらず、このアテンザにはそれがなかった。
このアテンザの最大の欠点は、次の車がないということでは無いだろうか。またアテンザ?プリウスアルファ?マツダ3に車格を落とす?どれも微妙な選択肢である。3シリーズツーリング?高い。かっこいいけど。ジェイドならアリかも。
最善策はマツダが新型を作り、今のオーナーに選択肢を提供することであろうが、SUVに力を入れているのか新型6の姿は見えないどころか現行型も生産終了するらしい。6ユーザーは60に行けと。あんなクセ強い車、アテンザに慣れちゃったら絶対どこかしらで不満でるでしょ。

ということで、アテンザという車が今でも売られ続けるだけの魅力があるということが証明できたなら、この記事を作った甲斐は大いにあるだろう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。スキやフォロー、お待ちしております。

オーナーのこだわりステッカー。

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