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低価格SUVでも確かな質感!マツダ CX30に乗ってみて!

今回は、ずっと気になっていたマツダのCX30に乗ることができましたのでレビューしていこうかと思います。アクセラことMAZDA3が好きな自分にとっては、そのSUV版ということで、どんな感じなのかずっと気になっていました。

内装はMAZDA3とほぼ変わらず

内装に関しては、単刀直入にいうとMAZDA3とあまり変わったところは見受けられませんでした。つまり、質感高く、使っていて全くストレスのない内装で個人的にはかなり好きです。
今回は、その中でも違うと感じた部分を何枚か写真に撮ってきたので、記事的には手間がかかりますが一枚一枚見ていこうと思います。

まず、一つ目のいつもと違う部分について、背景で気づくと思いますが、神戸で乗りましたので、FM802が流れています。ではなく、このダッシュボードの部分の色が違います。MAZDA3は黒一色ですが、CX30ではネイビーになっておりおしゃれです。ステッチも白になっていて、細かいですがMAZDA3よりおしゃれな印象です。グレードによっては茶色もあったと思いますが、詳しくはカタログをご確認ください。

二つ目は、エアコンがオートエアコンです。というより、デザインがMAZDA3の15Cから変更され、上位グレードと同じものになってます。なんならデュアルエアコンになっており羨ましいです。操作のカチカチという音もよく、部品共通化の観点からしても、MAZDA3の15Cだけあのマニュアルのモノにした意味はあったのだろうかと思わされます。

三つ目ですが、ここまできたら間違い探しですね。今回乗った車両はマイルドハイブリッド付なのでその影響ですが、メーターの平均燃費のところに謎の青いバーが付いています。マイルドハイブリッドは確かに効いている感覚はありましたが、ここの動作はよく分かりませんでした。
余談ですが、ついでに運転支援の画面に出てくるクルマもCX30になっていました。現代車としては当たり前になりつつありますが、こういう細かなところができていると評価も上がりそうです。
ただ、MAZDA3の時も思いましたが、このメーターとんマツコネナビ、どうしようもないですが指紋が目立ちますね。ピアノブラックもかなり傷が目立つので、所有したなら真っ先に何か保護する策を打つ必要がありそうです。

走りにはよくない部分も…

ドラポジについて

ドラポジについて。改めてマツダのドラポジの良さとCX30の異質度合いについて書いておきます。
もちろんいうまでもなくMAZDA3と比べると圧倒的に着座位置は高めです。ただ日本車あるあるの、もう少しシートが下がって欲しいというような感じはなく、結構高くも出来ますし低くもでき、誰が乗っても不満は出ないでしょう。
着座位置が高めなわりに運転視界としては見晴らしがいいという訳ではなく、かといって悪いわけでもないのですが、SUVとしてはなかなかにコックピット感がつよいです。個人的にはSUVだろうがドライバーズカーであってほしいというマツダの意思を感じますし、守られている感が強いので大歓迎ですが、MAZDA3と比べて特段運転がしやすいわけではないのでぜひ試乗して確認してみてください。

加速が楽チン

まず乗ってみて思うことは、街中での加速が楽チンです。MAZDA3の1.5Lモデルやデミオのガソリンモデルには、確かに音もよくてパワーも使い切れるが、6AT
なので、低速でダラダラ上り坂を登っているような場面で、3速ではトルク不足で必要とする加速ができず、2速にキックダウンし、今度はエンジン回転数が高まりすぎて加速しすぎてしまい、結局ドライバーが求めている、予想しているほどの加速ではないという問題がありました。CX30では排気量が2.0に格上げされ、モーターの補助もついたため、トルクがかなり太くなっています。エンジン音は相変わらずマツダらしく、のぶとい排気音を増強させていますし、エンジンの回り方やアイドリングの音も品があり、品質が高いことが分かります。
まとめると、MAZDA3からエンジン音の良さは引き継ぎ、加速には余裕があるということです。

フル加速はそれなりに速いです。それより違うのは音の質で、MAZDA3の1.5は高回転でも小排気量エンジンならではの軽快に回っていく感じがあり、それがこのエンジンの楽しさだろうと勝手に思っていましたが、2.0はそれに比べると若干重厚感のある回り方をしますし、 音の出方が違います。あらあらしさが残る1.5に対して、2.0は低音重視で上品です。

アイドリングストップにはハイブリッドであることが明確に

アイドリングストップについてです。マツダ車に乗って僕がいちばん感動した部分といっても過言ではないですが、まずは素のガソリン車のアイドリングストップについて。
ブレーキを離してすぐかかります。それだけなら他社と一緒ですが、他社、特にD社のアイドリングストップって、コンマ何秒ほどか動けない時間があるんですよね。このコンマ何秒が意外にもストレスで、燃費や燃料代を気にしないならアイドリングストップはデフォルトで切っておいた方が快適だと思ってました。
でもマツダ車はハイブリッドではないガソリンエンジンのアイドリングストップからして再始動が早く、またブレーキ離した瞬間からクルマが動き出してるんです!普段アイドリングストップのギクシャクに悩まされている身としては感動もので、ここまでストレスのないアイドリングストップはなかなかないというほどでした。

ハイブリッド(e skyactive)では、その再始動にさらに磨きがかかり、復帰がさらに静かになっています。再始動からのクリープ発生も早いです。
長々と説明しましたが、素のガソリンのアイドリングストップでも十分静かだったので、特に感動はありませんでした、、

ブレーキにはマツダにしては難ありか?!

ブレーキは、マツダらしくないと感じる部分がありました。
まず、初期制動に関しては、不満はないです。Mハイブリッドの回生の兼ね合いもあるのか、MAZDA3の1.5よりもこちらのCX30の方が強い感覚がありました。が、このレベルは乗り比べないとわからないもので、普段乗っててその感覚が生まれる人は皆無でしょう。
しかし、下り坂でいざ踏み込んで行った時。全然ではないですが結構効きません。フルブレーキ性能は試せなかったので分かりませんが、結構怖いと感じることもあったので、パッドをもっと効くものにするなど何か対策したほうがいいかもしれません。
純正状態では、もう少し制動力が欲しいかなといった感じです。

乗り心地はいい評価はできない

乗り心地。はっきりいってよくないです。まず、SUVとしては異例なほどの硬さです。MAZDA3も硬いですし、CX60も硬いので、硬さに関してはマツダの特徴であることは把握してますが、それを差し引いても結構硬めな乗り心地です。MAZDA3よりもおそらく硬めのセッティングとなっており、車高が上がった割に優雅な雰囲気もなく無駄に?スポーティーな乗り味になっています。
具体的に言いますと、車高が高い割に短いアシで衝撃を吸収しているような感じで、ストローク量が少なすぎます。低速、高速域ともにその感じがあり、すぐにアシが底ついているような感触で、ボディにまで振動が伝わってくることがあります。
要は、低速で固いアシの癖に、高速域でも硬さが目立つ乗り味になってしまっています。ココは残念。
C-HRも確かに少しコツコツはありますが、明確に30よりアシのストローク量が多いです。高速域の橋の繋ぎ目でもCX30ではボディにまで若干ではありますが振動が伝わってくるのに対し、CHRではしっかりアシが吸収してくれます。
しかも、のちにハンドリングの時にも書きますが、そんなにアシを固めてストローク量もないくせにハンドルを揺さぶるような動きをするとクルマ自体がメチャクチャにロールします。比較対象としてはおかしいですが、日産のノート。あのクルマも同じくらい乗り心地は硬めですが、ハンドルを揺さぶっても30ほどロールせず安定してます。
正直、SUVであればもっとアシのストローク量を増やしてもっとしなやかに、優雅な乗り心地を目指してもよかったのかなあと思います。MX30のEVはそれができていましたが、なんせドアの開き方が独特なので、購入するとなると抵抗感があります。MAZDA3がこの乗り心地なら理解できますが、MAZDA3がある中でCX30も同じように乗り心地が硬い、なんならMAZDA3より悪いかもしれないとなると、もはや30を選ぶ理由が相当弱くなってしまいます。あんまり街中で見かけない理由はもしかしたら乗り心地にあるのかもしれません。

ハンドリングは良好

街中の右左折程度ならのハンドリングは良好です。切った通り、ドライバーの指示通りに曲がる感じがあり、ハンドリングから感じるドライバビリティは割と高いような気がしますが、先述の通りのロールがハンドルを揺さぶると出てしまうので、謎というかそこで差し引きがあるのかなあといった感じです。

まとめ

マツダ車は個人的には大好きで、欲しいクルマは?と聞かれたら間伐入れずにMAZDA3であるというくらいには個人的に好きなメーカーですが、CX30はなんで?と思う部分が多く、もどかしい気持ちになってしまいました。
この上の画像だけでも陰影のはっきりした曲線美を感じるデザインはプレスライン多めの現代車の中では貴重な存在です。
ディーゼルじゃなくてガソリン車でも余裕の加速感は体感できます。そのほかベースグレードからでも装備が充実しており、個人的に好きなクルマでもあっただけに、今回改めて色々確かめてみて、乗り心地だったりブレーキのタッチだったり、残念に感じる部分もありました。これからもマツダにはマツダらしく尖ったクルマ作りを続けてほしいとは思いますが、CX30は少しベクトルが違うというか、詰めが甘いのかなといった感じです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。スキやコメントもぜひお待ちしております。

おまけですが、夜の神戸とCX30が大変綺麗だったので写真に収めました。最後にその写真だけ載っけておこうと思います。

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