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もう「軽は足車」とは言わせない!スズキ ハスラーに乗ってみて!

このハスラーで、2023年の記事は最後になります。
今回はスズキのハスラーに乗ってきました。
スズキの軽自動車はスマイル以来ですね。
スマイルの時はR06Dの出来の良さとクルマとしての乗り心地の良さに惚れてしまい、アシとして少しほしいと思ってしまうほどの出来でした。
ハスラーはどんな出来でしょうか?

内装は遊び心満載!!

内装は遊び心満載で、これが100万円台で買えるなんてにわかに信じ難いくらい内装に関しては凝っている感じです。今までの軽自動車の見飽きるほど黒のプラスチックが使われた内装からずいぶん進化しました。さすが初代でバカ売れしただけあってお金かけてますね〜!

まず目につくのはカラードされた三つの楕円?四角形?ではないでしょうか?
どうやらボディカラーによって周りの色が変わるようで、メーカーページには白、オレンジ、ブルーの内装の個体が出てますね。違う個体では違う色になっていました。

左から小物入れ、ナビ、メーターになっており、ここの3つが同じ形になっていることで統一感が出てます。
小物入れも普通に長財布が入るくらいの大きさがありますが、買ったらティッシュを入れたりする人が大半かな…
上位グレードだと蓋つきになるようです。
下にも小物入れがありますし、このハスラー、これ全部使える人いる?ってくらいいろんな場所に小物入れがあります。

面倒なので全部は紹介しませんが、使いこなせる人によっては便利そうですね。個人的には財布と鍵、スマホさえ入れるところがあれば困らないです。

メーターに関しては、スズキらしからぬ豪華さです。初代のスペーシアのような目がチカチカするほどのものではありませんが、このクラスでもしっかりカラーの割ときれいな液晶が付いたものが下位グレードからでも着くようになってます。ルーミーなんていまだに下位グレードはオレンジライトの超質素なメーターなのに…
表示に関してはひとつだけどうしても許せないところがありました。アイドリングストップした時にメーターに「idling  stop」の可愛い表示が出てくるのですが、なぜかなぜかその表示で固定されちゃってます。ホントになんで?INFOを連打したり長押ししたり色々試してみましたが、表示は変わらなかったので、せめてINFOボタンを押したら消えるようにするか、そもそもアイドリングストップしてるかなんてメーターのAマークでわかるのでいらないような…まあ可愛いから許す。
ていうか今書きながら気づいたんですが、このアイドリングストップ表示、メーターから連続するようなデザインになってます。凝ってますね〜!

そのほか、初代からそうですがタコメーターがデジタルなのはちょっと寂しいですね…最近のスズキのトレンドですが、やっぱりCVT車でもタコメーターがあると運転が楽しくなります。

遊べる軽!としての走りは…?

ハスラーといえば遊べる軽!ハスラー!のアノCMですよね。
デザイン的にもジムニーほどではなくともオフ車的な要素がありますが、走りはどうでしょうか…?ラダーフレームではないですが…

エンジンは相変わらず軽快!

以前ワゴンRスマイルに試乗した際はエンジンが軽快に回っていって非常に楽しいと書いたような記憶がありますし、あれから個人的に何度か乗りましたがやはりそのような印象があります。
なので個人的にR06Dエンジンは好感度が高いのですが、より軽くて背の低いハスラーに積まれるとやはりまた若干キャラが違います。

まずエンジンの回り方は相変わらず軽快です。49馬力しかない超非力エンジンだと舐めてましたが、回転を素直に上げてくれるCVTとマイルドハイブリッドがよく仕事してくれるおかげで街中の加速は本当に軽快で楽です。
回転数を上げるとうるさいとか快適性が…という方が結構いますが、個人的には回転が上がらずなかなか加速していかないかったるい加速感ならエンジン回転を素直に上げてもらって街中で快適に走らせてくれと思う方なのでこのセッティングでいいと思います。
その分高速域の快適性は多少犠牲になりますが、そんな快適性が気になるほど高速に乗るならせめてターボか普通車にせぃ。という話です。

ちなみに急坂では負荷が大きくなるかバッテリーがすぐに切れてアシストをしなくなるので結局エンジンの自力だけで登っていくことになります。

マイルドハイブリッドの動作についてですが、基本的にバッテリー残量は3あたりを維持します。アシストは2になると強制的に止まりますが、どの残量でもアイドリングストップの再始動はセルではなくマイルドハイブリッドが行ってくれます。この辺りはまた詳しく書きますね。

乗り心地に関しては賛否両論か?

乗り心地に関しては、「ハスラー」や「遊べる軽」というワードから何を求めるかで大きく変わりそうな感じです。
要は何をして遊ぶかですね。
例えば遊べる軽として長距離走っても安定していたり、高速域での安定性という意味では、3型でクルコンも標準設定になりましたしかなりアリですが、軽でもSUV的にラフロードに行けたり雪道も行けるかと言われたら微妙というかちょっっと違うような気もします。

というのも、スマイルと比べると若干アシは硬めです。ボディ剛性はそれなりに高いようで足はまあまあ動いています。しかし、シンプルにアシのセッティングが硬めになっています。
なかなか底付かないのでストローク量はそれなりにあると思いますが、軽くてアシが硬いとなるとリフトアップした分快適に…とはなりませんよね。
路面の凹凸は他の軽自動車と同様に結構拾う感じで、軽自動車としてはやはりこの辺りは仕方ないのかなと思います。なので、段差や踏切ではダンっと跳ねるような動きが出てしまっています。スマイルさんにはなかったですし、軽にSUVのトレンドを引っ張ってきたクルマならもう少し足回りにお金かけてもいいのかなとは思います。
その分高速域は安定しており、エンジン性能を除けばクルマとしてはかなり安定しています。正直先代のノートより100km/h走行はしっかりしています。

ステアリングは悪しきスズキらしさが

ステアリングに関してですが、まずシンプルに現行のソリオさんより重めです。これは軽自動車に積めるパワステのアシスト容量が普通車に積めるものより少ないのが原因で、軽自動車あるあるでもあるのですが、事実として若干27ソリオよりは重めな感じ。だから何?と言われると別になんでもないので、気にする人は少ないと思います。

悪しきスズキらしさについて。
まず、ステアリングを切る量に対してクルマが思った通りに曲がりません。予想よりステアリングを多く回さないといけないので慣れるまでは少しハンドルを切り遅れたような動きが出ちゃうんです。ステアリングのギア比を見直す必要があると思いますが、スズキ車全般にこのフィーリングがあるので、ハスラーだけ特別そうなのかと言われるとそういうわけではないです。

次にこれもスズキではよくあることなのですが、ハンドルの遊び感は多少気になるかなと思います。ハンドルの遊び自体はどのクルマでも事実としてありますが、スズキ車は特にこれが気になる感じ。
まずステアリング剛性がそんなに高くない感じがします。個人的にステアリングの剛性が高いと必要なインフォメーションだけがしっかり伝わってくるので運転しやすく、ステアリングの質も高まると思います。
次に遊び感が非常に大きいです。例えばほんのちょっとだけハンドルを切るようなとき。これは五味康隆氏も動画で言われていましたが、無反応区間と反応する区間のオンとオフがすごくよくわかります。ここまでは反応しないのに、ここからは反応する!という区間がすごくすごくはっきりしています。現代車ならこの辺りはしっかり煮詰めていただきたいです。

ステアリング関係でハンドリングについて。こちらは軽くてそこそこアシが硬いことが悪さしているような気がします。
まず街中では、普通の速度で普通に走る分には現代の軽自動車なので全く問題ありません。

しかし、いざ攻め込んで行った時に先ほどのステアリングの剛性感による情報量が足りないので攻めようと思ってもなかなか怖いです。
また、アシが硬めでなおかつ軽いクルマですので、道がガタガタなところに来るとダンっっと跳ねるような動きがでてしまうので恐怖感が若干あります。あと重心もそこまで低いところにないようで、硬い割にそこそこロールが出て不安定な動きもあるので、ラフロードを意識したとはいえジムニーほどガチガチじゃないならもう少し頑張っても良かったのかなと感じます。

アイドリングストップは本当に素晴らしい

スズキといえばマイルドハイブリッドですよね。
マイルドハイブリッドで一番直接良さを感じるのはアイドリングストップではないでしょうか?
これに関しては本当に素晴らしい出来でした。
セルを使わないのでキャシャシャというような音や振動はありません。強いていうならかかる時にピュルリンっという音がしますが、全く気になりません。
動けないようなラグはほぼなく、これもダイハツに対するアドバンテージになっています。ホンダとマツダはセルを使っていますが動けないラグのようなネガはあまりなく、結構進化している感じ。先代のヴォクシーのアイドリングストップはひどすぎて、コンフォート性のためにもアイドリングストップ賛成派な自分ですが、初めてオフにしようかと悩んだくらいです。

ここでマイルドハイブリッドの制御について。
メーターの制御モニターを見ている限りの情報になってしまいますが、結構いろいろな法則や制御をします。

バッテリーは基本的に2から4メモリで推移していますが、ずっと下り坂を走っていると稀にフル満タンになります。2メモリになるとアシストはなくなり、結構乗りましたが1メモリになることはなかったです。逆に満タンも一回しかなかったですが。
フルハイブリッドではないので巡行中に充電したりすることはなく、アクセルオフでしか充電されません。それでも充電不足に陥ることのない結構マージンを持った制御といえます。チャージ自体はおよそ30km/h以上からのアクセルオフでされるようです。

また、48Vマイルドハイブリッドでアクセルオフでエンジンが止まるものもありますが、燃料カットのみになっています。よって、エンジンは13km/h以下でアイドリングストップするか、ボタンを押さない限り止まることはないです(登坂路でバック中にDにするとエンストしますがあんなのやる人いないでしょ)。
アシストについてですが、気を付けているとアシストされてる感はまあまああります。発進時や中間加速で(バッテリー残量の条件さえ通れば)結構アシストされます。
Dレンジで4000回転以上回すような高負荷になると逆にアシストが止まり、エンジンの力だけで加速していくことになりますが、高負荷領域でモーターつかうとすぐにバッテリーが少なくなってしまうので、これはもうしょうがないでしょう。
例えばバイパスを60km/hくらいで巡行していて1から3割くらいアクセルを踏み増すとアシストは結構入ります。

まとめ

個人的にこのハスラー、軽としてかなりうまい作りをしているなと感じました。
というのも、新型のNBOXをレビューした際、「パッと目に付く魅力が先代と比べて減った」というような話をしました。確かに所有していてすごくいいのはわかるんだけど、パッと目に付く魅力っていうのが現行のホンダ車にはなかなかないよね、それがないとなるとお客からすればハードルの高い買い物になってしまうし、本来の良さがなかなか伝わらないよね、というようなことです。

いやー今見てもサムネがかわいい。それは良いとして。
このハスラーというクルマ、パッと目に付く最強の武器がありますよね。それは内外装のかわいさです。内外装だけで買い、という人もなかなか多いのではないでしょうか?2代目になり、乗り心地にうるさい人ではない限り試乗せずに見た目だけで即決しても全然後悔しないような実力をもってきました。このレビューではついつい内外装はオマケにしがちですが、このクルマの本当の武器は内外装だと思います。
やはりいろんな人が手を出せるクルマであればあるほどこういう「見てぱっとわかる魅力」が大事なんだと思います。
ただ、走りを伝えるようなことをしている立場としては、NBOXのような乗らないとわからないようなクルマを応援していきたいところです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!スキやフォローお待ちしております。

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