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シーズン開幕

2020年の2月に渡独してから早1年と7ヶ月が経ちました。この1年7ヶ月のおよそ半分はチーム練習のできない期間でした。それでも、いつ再開しても良いように毎日自主練をして、ジムがしまっているから部屋で筋トレをして、ケルン大聖堂を横目にライン川沿いを爆走して、コンディションを維持してきました。このことについて書くとまた話が長くなるので、今回は省略します。

まずは私が現在所属しているチームについて。
現在、私はケルン近郊の6部リーグのチームに所属しています。このチームは2年前まで8部だったこともあり、規模としてはあまり大きくありません。もらえる給料もお小遣い程度です。6部の他のチームにはグラウンドを二面所有していたり、立派なスタンドがあったり、ユニフォームに選手名がプリントされていたりするような規模の大きいチームもあります。私は、今のチームの練習の質とサッカースタイルが良いと思い加入を決めました。前線にでかい選手、強い選手、速い選手を置いて、ロングボールを多用することも多いドイツ下部リーグですが、私たちのチームは常にボールを丁寧に扱って前進することに取り組んでいます。選手のほとんど全員、そして選手だけでなく監督もケルン体育大学の学生であり、スポーツパフォーマンスやサッカー分析、コーチング論について学んでいる人たちです。サッカーの質がとても高いなと感じます。

さて、題名にもあるように、遂に8月22日に今シーズンが始まりました。過去2シーズンはコロナで打ち切りになったため、自分にとってはドイツ最初のシーズンです。
ところが、私は開幕直前に怪我をしてしまい、約1ヶ月の間離脱していました。開幕戦には間に合いませんでした。
二試合目にはなんとか間に合わせることができ、ボランチで先発。アウェイでの3-0勝利に貢献することができました。このアウェイ戦は芝での試合でしたが、相手チームが私たちのチームの繋ぐサッカーを警戒して芝をボーボーに伸ばしてきました。全然ボールが走らない難しい展開で、相手にはロングボールを多用されて苦しみました。また、我々も相手を事前に分析し、相手のフォーメーションに合わせて一週間特殊な守備の仕方をトレーニングしたのですが、いざ試合が始まると相手は違うフォーメーションでした。6部でも、このような駆け引きがあるのがドイツなんだなと実感しました。観客も200~300人ほど入っていて、ビールを片手に応援しています。もちろんアウェイチームのプレイヤーには汚い言葉をかけてきます。

第3節、第4節はホームでの試合でした。どちらの試合も私は左サイドで途中出場しました。
第3節と第4節の間の平日にはポカールと呼ばれるカップ戦がありました。相手は5部の中でも強豪のチーム。私はインサイドハーフで先発でした。どちらのチームも日曜日にリーグ戦を戦っており、中1日の火曜日のナイターゲームでしたが、試合開始直後からとてもインテンシティの高いゲームでした。一つリーグが上がるとやはり違うなというのを肌で実感することができました。特に個々人のクオリティや速さに違いを感じました。自分の目指すところはさらに上だということを考えると、5部の強豪チームのレベルを今経験できたのはとても良かったです。試合の方は先制したものの、2失点を喫して負けてしまいました。トーナメントのため、ポカールはこれで敗退です。この日の夜は悔しくて全然寝付けませんでした。

リーグ戦の方は、現在4試合を消化して開幕4連勝の首位。2位チームは5試合、3位チームは6試合消化しているため、良いスタートダッシュを切れたと思います。13チームのリーグのため、全24試合あります。12月から2月はウィンターブレイクが設けられており、最終節は6月12日に予定されています。シーズンは長いので、一喜一憂し過ぎず目の前の練習、試合に全力で取り組みます。


Bis dann 👋

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