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サイクリング

今日は、実家の母に会うため午前9時にアパートを出た。実家迄は自転車で5から6キロ程。

幸い今日は、暑くもなく風も強くない。
絶好のサイクリング日和。

いつもと違う道を使うと脳に刺激があり、良いと何かに書いてあったか、聞いたので挑戦したいと思った。


私が挑戦したいと思った道は微かな記憶にある道。

母が乗っていた50ccバイク、スーパーカブの後ろの荷台に、小学校低学年の私を乗せて街まで買い物に行っていた道だ。


違反しているとわかっていたので母は、その道を選び、街に近くなるとバイクを降りて私と歩くようにしていた。(幼いながら、おまわりさんに捕まらないかドキドキしていた)

その道をアパートから辿ってみるということだ。かすかな記憶をもとに私は順調に自転車を漕いだ。

思わぬ所に目新しいお洒落なアパートが立っていたり、はるか昔からあるであろう太い木の小さな神社、家々の綺麗な花たちが見えて楽しく自転車を走らせた。

ジャンパーを着ていたが、暑くなり脱いだ。
そしてまた自転車を漕ぎ出した。

田んぼに苗が植えられて、一面が見渡せる。
農業用水路の水が、サラサラと流れていく音がする。用水路に沿って色とりどりの花が咲いて目を奪われる。誰かが植えたのだろうか。 

小さな坂道がいくつかあるので、自転車を漕ぐのが苦しくなるが、ふと横を見たら10メートル程先の畑で働くおばあちゃんを見かけた。
頑張ろうと思ったら自然とペダルを濃く足が軽くなった。

小さな坂道は、7つ、20代の頃、私の運転でこの道を女友達と自動車で通ったら
「きゃー、ジェットコースターみたい」と
言い、大笑いしあったことを思い出した。
スピードを出して楽しんだかなぁなんて、
危ないことをしたと今になって反省している。
彼女は、元気かなぁ。


そんなことを思いながら自転車を漕いでいたら、
実家についてしまった。

いつもより2倍の距離を走ったかも、それは大袈裟かな。

母とのんびり、昼食に私がコンビニで買って行ったおにぎりと母のつけたキュリウリの糠漬け食べた。今日は特に美味しかった。

母の話をゆっくり聞いて、
私は実家の庭の木の緑、母の植えた花たちを眺めた。


草取りが大変なのとこぼしてた母だが、
庭を綺麗にするのが好きなのも花が好きなのもわかっているし、何より健康な母でいてくれることがありがたい。


今回は自転車の小さな冒険だった。
小さな冒険は楽しい。
また何か小さな冒険、脳のトレーニングを
しようと思う。

自転車で海まで行ってみようかなぁ
ダメなら帰ってくる。
その道も楽しもう。



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