見出し画像

質問上手な人が実践しているポイント3つ

要領を得ない質問がスレッドを長くする

チャット等で長いめっちゃ長いスレッドがあるな・・・と開いてみると、短いセンテンスの応酬でなかなか結論に至っていない、酷いと結論に至らずに途切れているものに出くわすことがある。

チャットは気軽にやり取りできる長所がある反面、瞬発力で言葉を送りあって結論を導くまでに必要以上に時間を使ってしまうヒトを生み出す短所があるようにも感じる。
短いセンテンスは当然ながら含まれる情報量が少ない。情報量が少ない質問に対して、的確な回答を返すことは難しい。故に追加の情報を得るために返答して、それにまた短いセンテンスで返されると、追加の情報を得るために返答して・・・と負のループに陥ってしまう。

以前にで職場で口酸っぱく言ったことがある。
「チャットは簡単に質問を投げることができるけれど。自分が考えを整理せずに投げた質問は、相手の負担を増やして時間を奪っているのだと意識してほしい」
時間遡行する能力があれば、ディレクターになりたての自分にもこのセリフを言ってやるのに。

質問の仕方が上手な人は、次の3つのポイントを押さえている

1.最小回数でやり取りを終えることを考えて
2.自分が知りたいことは何なのかを整理して
3.相手が齟齬なく理解できる表現に落とし込んで伝える

「この人とやり取りすると話がスムーズだな」
と感じることがあれば、この3つを実践していると思われるので、その人の話の進め方を参考にすることをオススメしたい。
質問に限らず人とやり取りする際、自分もこの3つを意識している。完璧にできているかは知らんけど。

3つのポイントを実践するために必要なモノ

1と2については、ロジカルシンキングと論点思考(イシュー)を身に着ける、これに尽きるように思う。
身もふたもない話になるけど、「分からない(=質問を抱えている)ヒト」は、そもそも「分からないを解決するために必要な情報が何なのか」が分かっていないことが多い。
後輩から質問された時に、私がよく言うセリフ。
「何が分かっていないのかをまず整理しろ」
時間遡行する能力があれば、ディレクターになりたての自分にもこのセリフを言ってやるのに。

3については、名村 晋治さん の 誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術(公開版) - Speaker Deck が超絶参考になるのでオススメ。むしろ私が勧めなくてもweb、IT系でSNS活動している方には有名なスライド。

ヒトは、情報量が少ない質問に答えてやるほどヒマじゃない

職場で(何言ってんだオメー)と内心思われても、相手は根気よく付き合ってくれることが大半だ。なぜなら、質問が解決されないと相手も不利益を被るから。ビジネスライクな関係はある意味、相手が親切にしてくれる「護り」でもある。

裏を返せば、赤の他人の関係性では質問の仕方が洗練されていないと黙殺されやすいということでもある。

YouTubeで、舞浜にある某テーマパークの過去ショー動画を見ていたら、コメント欄にこんな質問があった。
「どの位置で撮影したんですか?」
レスはついていなかった。
パークが好きな人は背景を見れば撮影位置など説明されずとも分かるし、更にマニアになると曲のパートによってキャラクターが移動する位置も把握している。これらは正直、ネットで検索すれば自分で調べることもできる。
コメント主も真剣に回答が欲しかったのではなく「気軽に短いセンテンスで質問した」のかな、と感じてしまった。
「地方に住んでいて、パークを訪れるのは数年に1回ぐらいです。来月、3年ぶりに行けることになって、ショーをこの動画と同じ位置で鑑賞したいと思いました。どこから撮影したのか、教えてもらえると嬉しいです!」
本当に知りたかったら、これぐらいの情報量で質問すると思うんだよね。パーク布教したい人はたくさんいるので、喜んで答えてくれるはず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?