ロンド

ロ  ウソクが 揺 らめ  いて。
          今夜、神 は 死 んだ。

     精一  杯深呼 吸を して。
胸い  っぱ いに  砂塵を吸い  込もう。
   夜は終わ ら  ない。

           頭 の 隅に 靄 がか かっ て。
理 性も  自意  識も消  えていくよ。
     視界が 歪 んで、 世界 が  霞 む。
涅槃 の彼    方  で  君に  会え る。

 さ ぁ、 踊 ろ  う よ。
み  ん  な でロ ン        ド。
終わり  なく、汗だくに  なる  までク ルク   ル回 ろ う。
  観 念   の端っ  こで、僕は何 かの首  を掻っ  切 る。
しっかり  と押 さ  え つけて、息の 根を止め  る    よ。

もう、死 に たい な ん  て言    わな いけ ど。
     せめ  てど こまでも  堕 落して  いきた  い。
駄 目に なっ てしま  い たいん だ よ。

   あ ぁ、も   う    すぐ 始       ま る。
甘 美 な  時      間 が。
    自    我 が   溢   れ出す。
僕  が   僕 でい   っぱ い   になる よ。

空   が  割   れて。
   常識 も  観  念も   崩壊していく。
 可  笑  しいよ。
ねえ、 一緒 にた  くさ  ん   笑 お う。

何 も  欲し   いものな  んてないよ。
    この瞬間だけあれば。
壁に はり  ついた蛾 と、虫の  合   唱。
          命が  鳴っ て   る。 

 僕   も 踊  るよ。
    霞  んだ  頭と絶 望を  抱   えて。
            ロ  ン   ド。

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