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深田恭子 適応障害で休養

深田恭子さんが適応障害で休養との報道。

巷では「奇跡の40代」「いつまでも綺麗、可愛い」といった印象。

憧れる女性やファンの男性も多いと思います。

私自身は特別ファンではないが、「いつまでも第一線で活躍している女優」という印象だ。

さて、そんな深田恭子さんが適応障害での休養。

ゆっくりと休んで、元気な姿を見せて欲しい。

そもそも適応障害等は?

適応障害とは、ある特定の状況や環境が自分にとって耐えがたいと感じ、強いストレスとなって気分や行動面に症状が現れるものです。
ある特定の辛い状況・環境と述べましたが、どのような環境や状況が強いストレスになるのかには個人差があります。
症状の具体例としては、憂うつな気分、不安感が強くなる、焦りが生じる、意欲や集中力の低下、イライラ感等、身体症状として頭痛、めまい、動悸、倦怠感などが挙げられます。そして、その症状はストレスに直面しているときだけ出現し、ストレスから離れているときには比較的安定しているといった、選択性があることが多いです。

これだけを読むと「うつ病」のような感じです。「ある特定の辛い状況・環境」という『限定されている』というのが「うつ病」との違いなのでしょうか。

うつ病とは?

一方、1日中気力がわかず気分が落ち込む、何をしても楽しめないといった状態が長く続いている場合、うつ病の可能性が高いです。
過労や人間関係のトラブルが大きく影響すると言われていますが、身体面、精神面など特定しきれない様々なストレスが重なって脳がダメージを受けている状態です。
脳が正常に働けていないため、物の見方が否定的になってしまい、自分はダメな人間だ…何をしても上手くいかないとどんどん自分を追いつめてしまう方もいます。
症状としては適応障害と似ていて、気分の落ち込み、何も楽しめず興味を持てない、食欲増加もしくは低下、睡眠障害、疲労感などが挙げられます。

やはり、「特定」ではなく「1日中」ということのようですね。

「適応障害」と「うつ病」の違い

適応障害とうつ病の症状はご紹介したようにとても似ており、境界があいまいなことも多いですが、違いが幾つかあります。
違い1:行動面 適応障害では抑うつ状態の不安や焦り怒りから、突然大きな声をあげたり、怒りだしたり、泣き出したりといった気分のむらが見られるケースが多いです。アルコールへの強い依存や虚偽の発言、行き過ぎた攻撃性など、攻撃的な面が現れることもあり、これは典型的なうつ病にはあまり見られません。
さらに適応障害の場合、自分の起こした行動の結果に罪悪感を持たないことも少なくありません。無気力さが続き自分を過度に責めてしまう典型的なうつ病と大きく異なります。
違い2:ストレス状態から離れた時  適応障害とうつ病の大きな違いとして、ストレスから離れた時の抑うつ状態の持続が挙げられます。
うつ病の場合、ストレスから離れても抑うつ状態が続きますが、適応障害の場合、一般的には特定の辛いと感じる環境・状況から離れると症状が緩和されて、徐々に日々の生活に楽しみを見いだせるようになってきます。

私自身20代の頃、精神科に数ヶ月通院した経験があります。その時の診断は

「軽度のうつ」

でした。

仕事のストレスが原因だったと思います。

何もかもやる気が出ず、モヤモヤとして日々を送っていました。

適応障害とうつ病の症状はとても似ていますが、実は適応障害からうつ病へと移行してしまうケースもあります。
例えば、適応障害と診断されていた患者様でも、その後の経過観察で、症状がよりうつ病に近いと判断され、うつ病だと再診断されることもあるのです。
しばしばこのように適応障害からうつ病に移行することもあるため、適応障害はうつ病の予備軍とも言えます。
適応障害の段階で治療を始めれば、抗うつ剤などの薬物療法なしで、環境調整、カウンセリングや認知療法のみで、症状の改善を図れることも多いです。
「最近人が変わったようだと言われる」「気分が安定せず不安だ」「自分の存在意義について悪い方向に考えてしまう」など感じ方や心の変化に思い当たるのであれば、まずは勇気をもって診察にいらしてください。
健やかで明るい毎日を取り戻すためにも、問題解決の糸口を一緒に探して行きましょう。

深田恭子さんが健やかで明るい毎日を取り戻せる日が、少しでも早く来ることを願っています。