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ダビデ王の物語から学ぶ


ダビデ王の物語

旧約聖書サムエル記下24章には、イスラエルのダビデ王にまつわる重要な物語があります。神ヤハウェがダビデ王に対して人口調査を行うように命じました。ダビデ王はこの調査を戦力増強の手段として考えました。しかしこの行為は神の怒りを招き、その後、ダビデ王に3つの刑罰から1つを選ぶよう使者が送られることになります。選択肢は、

①7年間の飢饉(自然災害)
②3ヶ月の敗北(戦争)
③3日間の疫病

でした。ダビデ王は③の疫病を選択し、7万人もの民が疫病で命を落としました。

この物語からもわかるように、人口調査そのものが悪だったわけではなく、ダビデ王がそれを利用した目的が問題とされたのです。神はダビデ王の行為に対して怒りを示しましたが、これは単に人口調査そのものを罪として怒っているわけではありませんでした。

リスクの観点から

現代においても災害や戦争、パンデミックなどの出来事が続いていることは事実です。大地震や原発事故、戦争によって多くの人々が亡くなり、被災地の復興には長い年月を要しています。また、新型コロナウイルスのパンデミックによっても多くの犠牲者が出ており、世界中が影響を受けています。

時折、これらの出来事は人々の隠れた意識、または宰相の意思がきっかけで発生する気がしてなりません。リスクを考えると、確かにダビデ王が選択したように、死亡者が少ない罰を選びたいという欲求や人間の心理は存在するかもしれません。しかしそれと同時に、

・蓄積した自然の力(例えば、プレートが陸地の下に潜り込んでエネルギーが蓄積する)
・人々の考え方(例えば、いつか攻撃される、奪われるのではないかという恐怖感)
・ちょっとしたミス(中国の某ウイルス研究所から新型コロナウイルスが流出したとの話も聞きます)

が原因と思われます。

まとめ

人間は歴史を通じてさまざまな試練に直面してきましたが、その多くの犠牲のもと、多くを学び取、困難を乗り越えてきました。現代も同様に、人々は希望と共に未来を切り拓く力を持っています。災害やパンデミックの経験から、社会の強化や災害対策の強化、医療体制の改善などが進められることで、より強く持続可能な社会を築くことができると信じています。歴史を学ばないと何度も同じことが起きそうです。

古代の物語が現代の出来事に重なる瞬間は、私たちにとって考えるべき点がたくさんあることを示しています。リスクは過去の教訓から学ぶことができるのです。旧約聖書を読みその逸話の人物が何を行い、何を選択したのかを学び、現代人も未来への希望を胸に、困難に立ち向かい、よりよい未来を築いていくことが大切であると感じています。

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