マーケティング担当者は電気羊の夢を見るか

ブレードランナー好きのみなさま、こんにちは。
AR領域のスタートアップ、プレティア・テクノロジーズの伊藤です。

2021年8月プレティアに入社してもうすぐ半年になります。

入社エントリを書くにしては時間が過ぎていることもあり、いちマーケティング担当として、なぜARという "曖昧で" "わかりにくくて" "まだ市場規模の小さい" 領域に飛び込もうと思ったのか、実際働いてみてどうなのか、を書きたいと思います。

まずはマーケティングという仕事を始めたきっかけから。

僕は、マーケティングに夢を持っていました。
優秀な仲間と一緒に作った、素晴らしいクオリティのサービスを届けることでユーザーを笑顔にすることができる。ポジティブなフィードバックが会社に届いて、それを社内にシェアすることで関わる全てのメンバーのモチベーションが上がる。マーケティング担当になれば、そんな仕事ができると思い描いていました。

スキルも経験もない中、wantedlyで会社を探してありがたいことにマーケティング支援/メディア事業を行う会社にインターンとして採用してもらって、半年ほどで社員になることができました。

マーケティングに夢を持ちつつも、まずは目の前の仕事をこなしてスキルを身につけていきました。

その後は、株式会社Azit / ライドシェアアプリ「CREW」でドライバー獲得のためのデジタル広告やリサーチを。株式会社ビットキーでスマートロック/コネクテットサービスでECやPjMを担当しました。会社は変わってもマーケティング職として、サービスの成長にコミットする立場で働いてきました。

転職するごとに所属する会社の規模も大きな会社になっていき、日々の仕事をこなしているとき、小さな不安を覚えるようになりました。

大きな会社であればあるほど、プロモーション担当であったり、リサーチ担当であったり、いちマーケティング担当者が考える範囲は小さくなっていく。

さらに、マネージャーであったとしても、ユーザー、株主、働いているメンバー、社会情勢、(規制当局)、というたくさんのステークホルダーの中で調整して、進めていっているうちに自分の理想となるとはかけ離れていく。

ずっと同じ目線でいると、最後にはその環境に慣れてしまう。

最高のサービスを作って届ける仕事 = 本物の羊を飼うことを夢見ながら、実際にはマーケティングの一部分 = 電気羊を飼って満足する自分に徐々に変化してきていること気がつきました。

本物の羊を飼うために

元々実現したかったマーケティングはアプローチを変えないと実現できないのではないか。
「サービスをどう拡げていくか」ではなく「サービスを作る」ところからコミットしなければいけないと考えるようになりました。

ただ、マーケティング担当者は自ら "プロダクトを創る" 仕事ではありません。

PdM、エンジニア、デザイナーがインターフェースとなる部分を作っていき、マーケティング担当はユーザーのインサイトやUXリサーチによって支援をする立場です。

しかし、あるときこんなアイディアを思いつきました。
「 "プロダクト" ではなく "未来" を作るのであれば、マーケティング担当の仕事内容も変わってくる。」

その中でも、先端技術と呼ばれるまだ社会に実装されていない研究開発フェーズの技術を持っている会社であれば、未来を作ることに貢献できるのではないか。

未来を作ることに貢献できれば、自らが直接インターフェースとなる部分を作ることに関わらなくても、キャリアの最初に夢見た仕事が実現できるのではないか。

頭の中でそんな考えが出てきては消えていくことを繰り返していたとき、代表の牛尾さんにお声がけいただきプレティア・テクノロジーズに入社しました。

プレティアでの仕事

まず、ARというテーマは非常に難しく、おもしろいです。
ARは人間の5感すべてを拡張して新しい "感じ方" や "わかり方" をデザインしていくメディアです。

いうなれば、ラジオがテレビになるような。馬車が車になるような。今まで白黒だった人間の感覚に色をのせることができる技術だと思います。

プレティアテクノロジーズは、ARを誰もが簡単に開発し、複数人で同じARを体験できるようにするARクラウド "Pretia" の研究・開発、PretiaをベースにしたゲームなどのAR体験の開発・提供をしています。

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その中で僕は、開発者にPretiaを使ってもらうためのマーケティング、会社・サービスとステークホルダーとの関係値を作っていくための広報、クライアントやパートナーとの協業を通してプロジェクトを推進していくBizDevを担当しています。

メインのサービスであるARクラウド "Pretia" は、まだβバージョンとして一般公開しておらず、開発を続けています。
プロダクトの将来を見据えて、思想を持ってどうプロダクトを作り、拡大していくかを考える仕事は当初夢見ていたマーケティングの仕事の約半分を満たしています。

残りの半分を実行し、本物の羊を飼うことができるかは、今後の頑張りにかかっています!

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