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CAP生・第1回課題提出に向けて奮闘しています.

 通信制高校のサポート校・CAP高等学院を運営している佐藤裕幸です.高校生と社会の間にある(と勝手に思われている)様々な垣根を壊し,新しい学びのインフラを構築することをミッションにサポート校を始めて1年になります.また,最近では「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」(https://business-book.jp/result)で総合グランプリを受賞した,『シン・ニホン』(安宅和人著)の認定公式アンバサダーをしていたり,教育系の出版社である増進堂・受験研究社の客員研究員をしています.4月からは私立高校の非常勤講師で現場にも復帰しました.
 現在,第5期『シン・ニホン』アンバサダー養成講座の参加者募集が始まっています.運営メンバーが非常に個性的で素敵な人たちですので,『シン・ニホン』についての極上の議論を進めながら,運営メンバーと参加者の皆さんが生み出す新たなコミュニティのあり方も味わっていただけたらと思っています.
 応募はこちらから↓

まもなく始まる2021年度最初の課題提出

 通信制高校では,単位取得のためにいくつかしなくてはいけないことがあります.レポート提出・視聴票提出・スクーリングの参加などです.
 その中のレポート及び視聴表の提出の第1回目が間もなく始まります(5月17日〜24日).CAP高等学院に所属しているCAP生2名も,課題に真剣に取り組んでいます.

 CAP高等学院では,課題の提出に関する計画をCAP生が自分で立てていきます.とは言え,いきなり「計画を立てろ!」と放置するわけではありません.
1 on 1 でそれぞれのCAP生と話をしながら,「ここまでは自力でできる!」という思いを言語化してもらい,毎週の授業の中で進捗具合を見ていきます.授業では,チャットをしながら文字で自分の考えなどを言語化してもらい,レポートや視聴票の作成にそれらを生かしてもらいます.
 もちろん,CAP生の課題を僕がやることはありません.授業はあくまでも課題提出のためのマイルストーンのようなもので,あくまでも自力で気づきを得て,課題を仕上げることに重きを置いています.

期限が迫る中で起こるCAP生の変化

 CAP生が,CAP高等学院に入校した理由は,それぞれです.しかし,共通しているのが「学校での学びに対する不信」というものがあります.
 受験という価値だけで判断される評価や,個人の体調などを考慮されずに,足りないものを量で補わせようとする課題など,学びの本質とは異なるところで勉強に対する前向きさを奪われています.
 したがって,授業を課題提出のマイルストーンに位置付けることは非常に意味があります.常にCAP生と対話をしながら,課題提出を目標とするのではなく,自分たちのこれからのための1つの手段としながらも,学びから得られる喜びをもたらしていくものでなくてはいけないのです.

 そのようなスタンスで,2021年度をスタートして1ヶ月半になりますが,CAP生は確実に変化してきました.

 高校2年生のYさん.まずは2科目分の課題提出を目標にしていました.実際に前回の授業の時には,ほぼ仕上がっており,かなり余裕を持って取り組んでくれました.

 ところが,昨日(5月14日)の授業の際に,「英語表現も提出できるように,提出期限ギリギリまで頑張りきりたいです.ですから授業を前倒しして実施してほしいです.」という申し出がありました.
 前日の授業が体調不良で中止になっていたので,不安もあると思います.それでもチャレンジしようとしたのは,前の学校にいるときには見せなかった姿勢です.

 Yさんに一言だけ言いました.「素晴らしいチャレンジだから,全力で応援するよ.ただし,体調が厳しくなったら,ちゃんと話してね.目標をクリアした上でのネクストチャレンジなので,次の提出でも十分大丈夫.無理はしても無茶はしないように」
※「無理」と「無茶」の違い↓

 編入生のO君.残り3科目を認定されれば,高校卒業の資格を得られます.9月卒業に向けて,5月から毎月ある提出期限に1科目ずつ提出していくことを,年度始めの目標としました.

 昨日(5月14日)の授業で無事に,仕上げる目処を立てることができて,無事に目標はクリアできました.しかし,本人が口にした言葉は,「次の課題の提出に向けて,すぐにでも準備を始めます.」という力強い台詞でした.
 もともと,自己肯定感がかなり低めで,しかもかなり思慮深く頑固なところがあるため,自分が納得できないことは進めようとはしません.以前所属していた学校の「とりあえずやることはやれ」みたいな対応にはかなり嫌気がさしていました.
 そのO君が,自ら積極的に課題に取り組もうという姿勢になったのは,必要性を強制したからではなく,普段の授業の対話の中で自分で気がついたことにあるからだと思います.

大人が見守っている安心感を知ってもらうこと

 僕と出会ってくれた生徒さんたちに今できることを常に考えています.その中で一番大切にしているのは,「一人ひとりと“個人”として向き合う」ことです.それは面倒見がいいとはちょっと違います.

 以前にも書いたように,僕は決して面倒見がいい方ではないと思います.むしろ任せてしまうことの方が圧倒的に多い.

 しかしながら,何かあったらすぐにでも対応できるように,いつでも準備しておく姿勢は見せるようにしています.そういう大人が近くにいることで,安心して行動できるという気持ちを持ってもらえるようにしたいからです.

 そういう意味では,CAP生が自分で立てた目標よりも少しだけ高いことにチャレンジしてくれたことに,感謝をすると同時に,僕が大切にしていることが少しでも伝わっているかなとちょっとだけ嬉しくなっています.

 CAP高等学院では,只今通信制高校への入学を検討されている方のオンライン個別相談会を実施しています.CAP高等学院はオンラインでのサポート校ですので,日本・海外問わず,どこからでもアクセスして,高校卒業の単位取得が可能です.ご興味のある方は,ホームページまでアクセスしてみてくださいね!
 もちろん,入校するかどうかは自由です.進路相談などでも全然大丈夫です.


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