見出し画像

ルール作りって,実はとてもCreative !

広域性通信制高校サポート校・CAP高等学院,代表の佐藤です.

 本日0:00よりクラウドファンディングが公開されました.これからしばらくの間,クラウドファンディングに至るまでの様々な想いを書いていきたいと思います.

「ルールは守るためのもの」をどう解釈するのか?

 「ブラック〜〜〜」の一つとして,校則が取り上げられるのを目にします.

「異性と登下校するのは禁止」
「リボンは結び目から8センチ以上の長さでなければいけない」

など、実社会の中では全く存在しないような校則に溢れています。

 本来校則は「生徒“を”守るためのルール」であったはずなのに、いつの間にか「生徒“が”守るためのルール」に変わってしまいました。

 そして,手段が目的化してしまった“校則”によって,生徒はもちろん,教員も生きづらさを感じているのではないでしょうか?

入学前に校則を知る機会は?

 どの学校にも校則は存在していますが,一体どれだけの生徒及び保護者が入学前に校則を十分に把握しているのでしょうか?

「そもそも入学前にどうやって校則を知ることができるの?」

という疑問すら出てくるかもしれません.

 そこで,いくつかの学校のホームページにアクセスし,校則が掲載されているかを見てみました.すると...残念ながら掲載されているところはなく,どうやら説明会に参加するとか,学校に直接問い合わせをすることで校則にアクセスするということになりそうです.

 本当に一部の学校しか見ていませんので,一般論にもならないかもしれませんが,入学前に公になっている情報で校則を知ることは難しく,ほとんどの人は校則を知らずして入学している可能性は大いにあると考えられます.

 これって、どうなんでしょうかね?

「入学=校則に従うこと」に同意?

 校則を知る機会を提供していないのにもかかわらず,入学と同時に校則に従うことをあたかも同意したかのようになっていますが,果たしてそれは本当にそうなのでしょうか?

 例えば「授業中に私語を慎むこと」という校則があったとしましょう.私語が授業進路の妨げになるとか,同じ授業に出ている他の生徒に迷惑がかかるからという理由は,理解できますし,ある程度の納得感はあるかと思います.(ずっと同じ姿勢で先生の話を聞くみたいのは考えものですが...)

 しかし,「防寒のためのセーターやカーディガンは,学校指定のものもしくは黒や紺,グレーのようなものを選び華美な服装は避けること」を同じ土台で考えられるかは,果たしてどうでしょうね?

 至って個人的な経験になりますが,私が高校生の時,学ランの下に赤いトレーナーを着て行ったら,先生に「派手なのは避けろ」と言われたので,「寒い時ぐらい明るい色を着て気持ちだけでも温かい気分を味わいたいのですが,だめですか?」と答えたところ,「面白い!許す.」と言われました.むしろこのくらいの寛容さがあった方が,社会はうまくいくような気がします.

校則はどこを基準に作るのか?

 校則を作る際の基準は一体どこに定められているのでしょうか?

 個人的な意見ですが,問題になりそうなことを押さえ込むために校則を作っている感じがします.そういう作り方って,次から次へと細かい拘束だけが出来上がり,当てはまる生徒の方が少なくなることの方が多くなります.そして,些細なことで注意をされることで生徒は萎縮するか,もしくは先生が見えるところだけ守っているフリをするということを生み出してしまいます.

改めて校則とは,「生徒“を”守るため」という原点に帰るために

 校則を作る際に重要なのは,「誰が当事者なのか?」ということだと思います.校則作りも含めて,教育の当事者はほぼ学校“のみ”.働いている教員でさえも赴任後,その学校の校則を疑うことなく,生徒に守らせようとする.従わない生徒は,場合によっては保護者まで呼び出され,家庭での教育がなっていないとばかりの気分にさせられる.

 こんな状況って,一体誰のためになるのでしょうか?

 そこで,原点に帰るために,

「改めて生徒の学びを守るための校則(というよりルール)作りをしてみたら,面白いんじゃないか?」

と考えるようになりました.その取り組みとして,上記のクラウドファンディングを立ち上げました.

「自分のされたくないことはしない」「誰かを思いやって考える」

本来ルール作りは,とてもクリエイティブなものです.

「自分がされたくないことって一体何?」
「こういうルールがあるとして,一体誰が救われるだろう?」
「みんなが幸せを感じるようにするためには,どうすればいいだろう?」

たくさんの思いを巡らせ,形にしていく.

 もちろん高校生だけでは不十分なところもあるかもしれません.しかし,それを「そんなんじゃだめだよ!」と大人が言うのではなく,ずっと見守り続けて,本当に何かを求めてきたときに,寄り添って力になれる大人が周りにいる.

 そんなことが,学びの場の中でできれば,学校という場がすべての人が当事者になれる気がしています.

 クラウドファンディングには,その想いが込められていますので,是非ご覧いただき,ご支援をいただければと思います.

 また,現場になんだかの不安や不満を抱えている高校生!まずは少しだけでも話したいということであれば,是非ともご連絡を!個別相談会を随時開催します.

お問い合わせ等は→info@caphighschool.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?