余韻、もっと大切にしましょうよ。

今夜(厳密に言えば昨夜)日本テレビで放送されていた『コクリコ坂から』を観ました。

劇場公開時にも、過去のテレビ放送でも観ていなくて、完全初見の作品でしたが、私が尊敬する作編曲家の一人、武部聡志さんが劇伴を担当されている作品としては認識していました。

特に、武部さんアレンジ、手嶌葵さん歌唱によるテーマ曲『さよならの夏~コクリコ坂から~』は、作品を全く観てこなかったにも関わらず、個人的にジブリ作品主題歌No.1だと思っている曲です。
(※オリジナルの森山良子さんVer.はサブスクにあるようなのですが、肝心の手嶌葵さんVer.がYouTube公式動画やサブスクに無さそうなのが残念。)

作品のラスト。バックに流れる『さよならの夏~コクリコ坂から~』が心に染みます。

そして、曲がもうすぐサビに入り、盛り上がりを迎えるところ。ここからクレジットが流れてくるのかな?と思った瞬間でした。

作品はいきなりぶつ切りで終わってしまい、突然、吉沢亮さんと杉咲花さんが登場。お二人が好きなジブリ作品について語った後、お二人が出演する映画の宣伝に。

これは、無いわ。はっきり言って「興ざめ」でした。

杉咲花さんが出てこなかったら、完全にブチ切れていましたよ。
杉咲花さんの可愛さに免じて許した部分が大きいので、日本テレビさん、杉咲花さんに感謝して下さい。

閑話休題。

これから公開する映画の宣伝をしたいのは分かりますよ。
分かりますけれども、『コクリコ坂から』とは関係が薄い、実写サスペンス映画の宣伝を、エンディングをぶった切ってまでしなくてもいいじゃないですか。

地上波テレビ放送だから、仕方が無いのでしょうけれども、最後、全く余韻に浸れなかったのは本当に残念でした。

物語の余韻、もっと大切にしましょうよ。

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