赤坂ドリブンズの去就と王座奪還へのピースは?

毎年、赤坂ドリブンズに関するNoteを綴っているが、今季もセミファイナルを待たずして敗退が決まった為、このタイミングで振り返ろうと思う。

何度も言うが本記事は決して赤坂ドリブンズを批判するものでは無く、Mリーグに対する個人的な見解を述べたものにすぎない。

一昨年の目無し問題。昨年の村上選手の絶不調。いずれも村上選手個人を攻撃しているようなものになっているが決してそう言う訳ではない。

私がまだ麻雀を始めたての頃、モンドで初めて見た村上プロの打牌に感銘を受けたのを今でも鮮明に覚えている。手牌はタンヤオが確定している状態でピンズ57779の形から村上プロは5pを切ってリーチしたのだ。当時、まだ麻雀を覚えたてだった私にとっては驚愕でその時解説をしていた藤崎プロが「デジタル?」と言っていたのも覚えている。あの時の感情はなんでタンヤオを消すんだ?デジタルってなんだ?と村上プロに興味を持ったきっかけでもあった。それ以降、村上プロの麻雀をいろんな番組で見るようになり気付けば村上プロがゲストの雀荘に足を運ぶようにもなっていた。

なんてこの人の麻雀は面白いんだろう。そして何より鉄壁のDF、高打点リーチのスタイルは私自身、村上プロから全てを学んだと言っても過言ではないのだ。そんな、私のヒーロー村上プロが一昨年のファイナル最終節南3局で見せた差し込み打牌は私の中ではヒーロー小林繁が江川の入団により追い出された時の江川への憎しみに近い感情に変わってしまったのだ。(古すぎてすみません)

それからの2年間、私は村上プロの対局、楽屋やSNSでの言動、YouTubeなどを全て拝見し常に私のヒーローよ元の姿に戻ってくれとヤキモキしていた。しかし、そんな理想とは裏腹にここ2年は悲惨な姿であったことは皆も承知であろう。

村上プロにフォーカスした話になったが一度、ドリブンズ全体の話題に戻そうと思う。
https://kinmaweb.jp/archives/192107

こちらは今週の近代麻雀の記事だ。最終節、Topを飾った丸山プロへの楽屋でのシーンだ。普段から丸山プロだけではなく、全試合で楽屋での反省会が開かれるのはご存知の通りであるが基本的には男性3人がひたすら議論する形式である。最終節に関しても丸山プロの打牌の反省をひたすら述べているが丸山プロの視点からすると果たして3人の言っていることが全て正しいのだろうか。

ドリブンズは初年度からレギュラーシーズンで プラスだったことがない。それどころか個人それぞれでトータルがプラスの選手も0だ。もちろん、3人の実力があるのは承知であるしそれぞれがダメだった点を振り返るのは当然である。

しかし、どう見ても3人の打ち方、スタイルはバラバラでその3人から何もかも頷き学ぼうとすることは不可能に見える。ましてや丸山プロ目線、そんな負けている人たちの思考を取り入れること自体、不幸な話は無い。

昨年の記事にも書いたがどうもこの女流プロを卑下しているドリブンズのスタンスが筆者は気に食わない。楽屋に響く、さやか、アイコ、まりちゃん、かなこ、の声。いくら仲がいいと言えども公衆の面前で女性を呼び捨てにしている姿はあまりにもリスペクトに欠けている。もちろん麻雀プロ一筋だと社会的な常識に欠ける部分はあるかもしれないがどの場面においてもひとまわり以上、歳の離れた女性への呼び方は男性として注意すべき点だ。ましてや、それらの女流が3人よりも結果を出しているプロであることを考えるとどうも見過ごすことはできない。

あの多井プロですら全員にさん付けするだけでなく各プロへのリスペクトは常に忘れてはいない。やはり、そもそもドリブンズと言うチーム自体が女流プロに対する考え方を変える必要がある。

それでは、来期どのようなチーム編成で戦うことがベストと言えるだろうか。まず、退団する選手に関してだが現時点での候補は以下の通りだ。
①3人(村上選手、丸山選手、太郎選手)
②丸山選手
③村上選手
④太郎選手
⑤その他(2人が退団の組み合わせ)

SNS上では②は現実的だが可哀想との声で炎上している。もちろん筆者も今の環境が変わらないのであれば②に賛同だ。丸山プロにはまだまだ伸び代がある。師匠(環境)を変えることは丸山プロにとってもプラスでは無いか。ではこの場合の補充選手は誰が良いだろうか。筆者は仲田加南プロ、もしくは都美プロを推薦したい。仲田プロは言わずもがな実力プロとして名を馳せている。その一方で、都美プロはその美貌と勝負度胸はセガサミーフェニックスの東條りおプロを彷彿させるところがある。恐らくいずれの選手が来てもポイントゲッターになることは間違いないだろう。

では②では無い場合はどのようになるだろうか。村上プロの戦い続ける姿を見たい筆者にとっては理想的ではないが①が②の次に現実的なのでは無いか。いわゆる連帯責任と言うやつだ。この場合は醍醐プロ、水巻プロあたりが実力、スタイルともに申し分ないのではないか。

今年、筆者はYouTubeやTwitterで村上プロを否定するようなコメントをした。村上プロは基本的にはアンチをブロックし応援してくれる人には非常に好かれるタイプだ。Abemaのコメントでも「村上クビ」コメントが流れているがそれはそれでいざ実現すると寂しい気もする。

アンチから逃げ続け、戦いに敗れ続ける姿。筆者は幕末のラストサムライ、土方歳三の姿がどうも重なってしまう。個人での戦いは優れているが新撰組としては何の成果も残せなかった。しかし、これだけ歴史上に名が残る人物であるのは確かだ。

どうであろうと自分の信念は曲げないこの土方の姿はまさにMリーグにおける村上プロの姿だ。麻雀は運で勝ち負けが左右する悲惨なゲームではある為、負け続けるヒーローがいても良いのではないか。

恐らく、Abemaで村上選手を批判している視聴者の心中は「今日も村上が放銃してラスを取る姿を見たい。」そう思ってAbemaをつける人もかなり一定数いるはずだ。

こんなプロはMリーグには他にいない。そんな絶対無二の存在である村上プロには是が非でも来期も今の信念を貫いて頑張ってほしい。長くなったが、来年度はドリブンズの女流が活躍する姿、そして村上プロがもがき苦しむ姿、そしてその先には初年度以来のシャーレ獲得といったドラマがあることを筆者は期待している。

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