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近所のスーパーで買えるコスパ重視の美味しいワイン #5 ベルポスト モンテプルチアーノ ダブルッツォ

ブルゴーニュやボルドーは美味しいけど、中々手が出せませんよね。
そこで、近所のスーパーで買えるコスパ重視のデイリーワインをレビューします。

中々個性的なワイン。
イタリアには、土着品種の葡萄が500種以上あると言われていますが、このモンテプルチアーノもそのひとつ。
トスカーナに同じ名前の地名がありますが、まったく無関係で、アブルッツォ州(イタリア半島を長靴に見立てるとふくらはぎのあたり)を代表する葡萄品種です。

ボトルネックに巻かれた帯にDOCとあるのはイタリアワインにおける二番目の格付けで「統制原産地呼称ワイン」の証明です。

イタリアワインの伝説的ソムリエ、故内藤和雄氏の著作、「土着品種でめぐるイタリアワインの愛し方」の中で、このような記述があります。

モンテプルチアーノの特徴はと聞かれると、僕は夏休みの庭の香りを思い出します。 子どもの頃、キャッチボールしたボールがご近所さんの庭に入ってしまい、そっと庭に忍び込む。すると、庭草のモワッとした、むせ返るような香りに体を包まれる感覚。まさにあれがモンテプルチアーノだなあと。
ハーブでいえばゼラニウムの香り。ファーストアタックは、サンジョヴェーゼのような雰囲気もあるのですが、もっとポリフェノールが高くて野暮ったい。この「モワッ」が苦手という方が多いようです。
そこで料理の登場となるわけです。青い香りには青い香りをぶつけます。
トマトやなす、ナス科の野菜は全般的にモンテプルチアーノとの相性が良い。 オリーブオイルで青い香りが強いものもいいですね。

ということで、これは好き嫌いが分かれそうですが、池本は結構好きです。

ご存知の通り、ワインには料理との相性が大切ですが、内藤氏の提唱するアッビナメント(マリアージュ)を参考に、ナスと挽肉のトマトソースのパスタで頂きました。

近所のスーパーで千円少々。

頂いたのは2021年ヴィンテージ
ミディアムボディ
アルコール度数は13.5度
コルク栓
インポーター:コルドンヴェール(株)

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