見出し画像

トラウマの根っこを探す

トラウマになる理由

数年前、あるビジネス塾に参加しました。ところが講師のひとりがイメージしていた人物像と違い、少し苦手なタイプでした。

自宅に帰って復習のために、塾の動画を確認するつもりでしたが、苦手な講師の動画を観なければいけないと思うとモチベーションが下がりました。

このように行動のブレーキになっているのは小さなトラウマのようなもので、トラウマは一瞬で潜在意識に刷り込まれるものもあれば、フタをしたストレスが傷となりトラウマに変わることもあります。


例えば、ワンちゃんがカワイイと思って不用意さわったことで噛まれると、「ワンちゃん=カワイイ」から「ワンちゃん=コワイ」に置き換えられ、ワンちゃんの鳴き声を聞いただけでビクッとなります。

これは潜在意識に刷り込まれた「ワンちゃんは噛むから危険」のスイッチが入り、思考と身体が反応するからです。このようなトラウマは、時間をかけてポジティブなイメージに書き換えることができます。

トラウマに向き合う

私が小学生の頃、一人遊びで崖に登って遊んでいました。どのくらい登ったかと下を見た瞬間、登ることも降りることもできなくなりました。そのことがキッカケで高所恐怖症になりました。

何年か経って、大工の棟梁に弟子入りしました。仕事で嫌でも高いところに上がる羽目になりました。

最初は棟(屋根の高い部分)の上に上がると足がすくんで立つこともできず、曲がりなりにもプロが高いところで四つん這いになっている様を見て、他の手伝いの人から失笑をかっていました。

そんな私も数ヶ月すると棟の上で材料を持って歩けるようになりました。でも、すぐに慣れたわけではありません。

初めて棟の上で両手を離して立ち上がる時には、半泣きで「落ちて死んでもいい」と、心臓を突き抜けるくらいの勇気が必要でした。今思えば、これが高所恐怖症のトラウマに向き合った時だったような気がします。

このような生存に関係するトラウマも、時間をかければ書き換えることができます。但し、ひとつ間違えばより強いトラウマを刷り込むことになるので要注意です。

生存に関係する強いトラウマは、短時間で書き換えられるものではありません。トラウマを書き換えたいと思っても自己流でやろうとせず、信頼できる専門家に依頼して下さいね。


【小さな実践】
行動できない時、行動にブレーキをかけているものが何かを、関連する過去のエピソードの中から掘り起こし、思い当たるもの全てをノートに書き出して根っこを探してみる

◇「住環境・習慣・関係性」家づくりの三大要素 ◇五感を刺激するビジュアルコーチング ◇マインドセットで変える未来の人生 ◇人間関係の修復とコミュ力UP ◇子育てや職場の「叱り方」実践法 ◇ビジネス脳科学・心理学 ◇笑って楽しんで1/2介護 ◇人生の軌跡と羅針盤